友だち、恋人、チョコレート
- チョコレート (13)
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今流行りの表現で言えばアラフォー世代の独身女性哲学者探偵イザベルの好奇心たっぷりに奇妙な謎に挑戦する活躍と興味深い大人の人生模様を描くミステリー風哲学小説シリーズ期待の第2弾です。前作もそうでしたが本シリーズには中心の内容とは別のユニークな題名が付けられています。未だ嘗て一度も開かれた事が無い「日曜哲学クラブ」を題名に選ぶ前作での著者のセンスが示す様に、本書でも謎が必ず疑問の余地なく解かれるとは限らないと言う全くミステリーらしくない自由奔放さを感じました。 スコットランドの首都エディンバラに住む女哲学者イザベルがある日姪キャットの営むデリカテッセンの手伝いをしていた所一人の男性客から奇妙な相談を持ち掛けられる。それは彼が心臓移植を受けてから見知らぬ人の顔が頭に浮かんで来ると言う「細胞記憶」と呼ばれる未だに実証されていない不可解な科学現象だった。イザベルは私生活では男性づきあいが増えるのに心ときめかせながら、人知の及ばぬ難題に挑むべく調査に乗り出して行く。 まず恋愛面で前作は姪キャットの引き立て役に徹したイザベルでしたが本書では自身が中心になり、キャットの元カレで十五歳も年下のジェイミーへの愛に気づいて耐え忍ぶ愛に悩んだり、突然現われたイタリア人の同年代の男性からの誘いに心ときめかせたりと俄然賑やかな展開になります。イザベルは珍しく嫉妬とショックから一瞬我を忘れる場面もありますが、すぐに冷静さを取り戻して感情をコントロールする所は真にクールな彼女らしいと言えるでしょう。推理の面では信じられない不自然な作為を感じさせる部分がありイザベルが出した結論も100%納得は出来ませんが、本書は厳密にはミステリーではないですし謎めいた結末が却って想像力を刺激して偶にはこういうのも良いかなと思います。またおまけとして心癒してくれるブラザー・フォックスの出番も増えて次作の紹介がますます楽しみです。 | ||||
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