カップケーキよ、永遠なれ
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ダイエットに燃える男女5人組〈デブ・ファイブ〉の友情物語と犯罪にも積極果敢に挑む痛快な活躍を描く愛すべきコージー・ミステリー・シリーズの6冊目にして最後の一冊です。版元の倒産による紹介中絶のショックから暫し時間が経過して漸く届いたシリーズ復活!の知らせに一瞬大喜びしましたが、でもこれが最後の作品との事でそうなのかと本当に残念でお名残惜しい気持ちです。まあ嘆いてばかりいても仕方ありませんので著者には新たな魅力あるシリーズを立ち上げて楽しませて欲しいなと思いますし、また別件ですが〈優しい幽霊〉ディミティおばさまシリーズも何処かの出版社で翻訳を復活させてくれないかなと強く願いますね。 〈デブ・ファイブ〉の5人のダイエットへの新たな挑戦は催眠療法で試運転は上々の効果を見せ順調だったが、図書館長ジェイムズの息子エリオットが肉を食べないと言い出した為に元妻と息子共々出掛けた農家のフェスティバルでジェイムズは町会議員の不審な死に遭遇してしまう。続いて起きた女性の殺人事件も関連していると考えた〈デブ・ファイブ〉の5人は今度も事件解決に向けて張り切って始動するのだった。 今回の推理については意外性こそ少ないですが堅実で如何にも本当にありそうな犯罪ドラマでしたね。著者は元々が現実路線で難解な謎の構築には重きを置かれないタイプなのだと思いますので、コージーと本格推理が両立した作品が読みたい方には創元推理文庫の「ゴミと罰」以下既刊13冊が出ているジル・チャーチル作「主婦探偵ジェーン・シリーズ」をお奨めしますね。でもやはり本シリーズ最大の魅力は男女5人組の愛と友情と人生を描いた人間ドラマにあるでしょう。ジリアンとベネットのカップルは順調でリンディの恋の行方も好転しますし、一番心配だったルーシーには同僚の素敵な彼が現われてホッと一安心しましたね。ルーシーはジェイムズと良い仲の時期もありましたが、最初の出会いの時からルーシーの整理出来ないだらしない性格が気になっていたジェイムズは無理をしていた様に思いますね。メンバー以外の話題では新しい図書館員の女性ファーンと若い良き館員の双子の片割れスコットとのロマンスは誠にいい話でしたね。そして最後に我らが主役のジェイムズは元妻ジェーンと愛息子エリオットにメロメロ状態の幸せ一杯で、二人を脅かす卑劣なストーカー野郎に対処する事で愛が一層強くなりましたし、運が悪く父ジャクソンが急な病で倒れた事によって父子の絆が更に深まりましたよね。シリーズを通じて浮き沈みの激しかったジェイムズのラブ・ライフがようやく落ち着きを見せた事が本当におめでたく喜ばしいですし、これから先もどんどんと幸せが舞い込んで来そうなめくるめく予感にくらくらして読みながら順風満帆この上なしまさにこの世の春でいいよなあと何とも羨ましくなっちゃいますよね。 | ||||
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