焼きたてマフィンは甘くない
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案外、何気ないのだが、 しっかりと推理仕立てが できてます。 なので「・・・なーるほどね・・・」 となること請け負います。 | ||||
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最愛の夫亡き後に下宿のオーナーとなり自分と同じ元教師のオールド・フレンド(旧友ではなく老人友達)三人と暮らしながら町で起きる殺人事件を見事に解決して行く老婦人探偵フィリスの活躍を描く「お料理名人の事件簿」シリーズが版元を変えて嬉しい復活を果たした「祝!翻訳再開」の5冊目です。前作から待たされる事5年のブランクを経てようやく愛すべき老婦人探偵フィリスがお元気で帰って来てくれましたね。でもさっぱり音沙汰が無かったのは偶々紹介の機会に恵まれなかった為だけで、著者はその後も順調にシリーズを書き継がれておられたのですね。何はともあれ最高に嬉しく喜ばしく思っていますので、これからも年に一度のお楽しみでも良いですから順調に続巻をどんどん紹介して行って欲しいと願いますね。 町の恒例行事となった秋に開催される収穫祭での料理コンテストに向けてパンプキン・クリームチーズ・マフィンを用意したフィリスは今回ライバルのキャロリンが出場しないとあって優勝間違いなしと強く確信していたのだが、当日コンテストの始まる直前になって何と不運にも案山子に見せかけた男の死体を発見してしまうのだった。 本書の推理は単純そうに見えて実は全くそうではなく相当なミステリー通の方でも「うーん」と頭を悩ませられる半端でない論理の飛躍とひねった思考が必要になりますね。本命を含めて怪しげな容疑者はたくさんいて読者はどうしても簡単な方向に思考が向かいがちになってしまいますので、そんな常識的な推理を根底から覆してひっくり返して見せる著者は本当に巧いなあと心から尊敬しますね。これで5作目となりますが毎回違ったパターンのそれぞれにレベルの高い推理で楽しませてくれるコージー・ミステリーはそれ程に多くなく著者はジル・チャーチル女史に匹敵する素晴らしい実力の持ち主だと思いますね。さて、今回はフィリスのお孫さんの幼い男の子ボブ君が最初は駄々をこねていましたが徐々に素直で聞き分けの良い子になってフルに可愛らしさをふりまき明るく元気にストーリーを盛り上げてくれましたね。今では皆が認めるフィリスの‘彼氏’ことサムは子供好きな性格である事も手伝って今回手のかかるボブの子守り役に徹してフィリスを大いに助けてくれましたね。気の強い性格のキャロリンの意外な出自の秘密とヴォランティア活動に熱心な理由や離婚歴四回の恋多き女イヴが何やら上の空な理由が最後に明かされるのもそれぞれ興味深いです。そして我らがヒロインのフィリスは警察が単純に被害者の妻を犯人と決めつけて逮捕したのに反発し、苦しい立場の容疑者を下宿に迎え入れて助ける優しい思いやりの心を発揮しながら、最後にぎりぎりでしたが間に合って複雑な殺人事件のからくりと意外な真犯人を暴いてみせる活躍は年齢を重ねても全く衰えを知らない誠に天晴れな玄人顔負けの名探偵振りでしたよね。私は彼女が経験を積みながらこれからの高齢者社会をリードして行く新しい時代のコージー・ミステリー版ミス・マープルになって欲しいと心から願いますね。 今回の訳題はクライマックスでの危機一髪の大ピンチの場面を表現した物で中々に上手いなあと思いますし、表紙イラストの外国の案山子も楽しくまた肝心要の重要な手掛かりであるキャンディーの包みがしっかりと書かれている点にも感心したのと、お馴染みのオマケのお料理レシピがたっぷりと9種類も巻末についているのも嬉しかったですし、これからもシリーズがますます充実する事を期待しながら楽しんで読みたいと思いますね。 | ||||
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新しい出版社が決まってホッとしました。 登場人物たちは熟年ぞろいでキラキラふわふわしたわかりやすい華やかさはありません。でも、人生の重みやそれがあるからこその軽やかさや暖かさが感じられ、彼らの暮らしが生き生きと描かれるこのシリーズはとても好きです。 この手のミステリーは当然のように殺人が起こり、主人公は内心興奮してハッスルすることが多いけれど、フィリスは少し控えめ。そんな風に主人公を描く作者にも好感が持てます。 | ||||
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