人や物の「記憶」を読み取れる不思議な力をもった姉・鈴音と、お転婆で姉想いの妹・ワッコ。

今晩、寝室に次々と女(幽霊)がやって来る。

巨大軍需会社“大島産業”との抗争から4年―。達也は平穏な暮らしを送っていた。

知り合いのスナックママ、ミーナから、旅行中の飼い猫の世話を頼まれた“俺”は、餌やりに訪れたマンションで、変わり果てた姿となった彼女を発見する。

日本海を一望する能登半島で料亭を営む吉見家。この家は代替わりのたびに、必ず多くの死人を出すという。

痒み止めの新薬「王疹膏」を売り出していた瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。

父親が殺され、瓶屋を仕切ることになった一人娘の史乃。気丈に振る舞う彼女を信之輔は気にかけていた。

痒み止め薬「王疹膏」を売り出し中の瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。

二十年前から続く因縁は、思わぬかたちで今に繋がり、人を誤らせていく。男は男の嘘をつき、女は女の道をゆく。

軍用有人兵器・機甲兵装の密輸事案を捜査する警視庁特捜部は、北アイルランドのテロ組織によるイギリス高官暗殺計画を察知した。

7年前に行方不明になった少女の遺留品が発見され、県警捜査一課の都筑は捜査を再開。

人足寄場に隠された徳川10万両、手に入れるは曲者揃いの男たち。

2011年５月――精神分析医・氷室想介のもとに赤いリボンの女が相談にやってきた。

はた迷惑な奴らリタ~ン。名探偵の条件―気力・体力・変人あしらい、そしていかがわしい依頼が舞い込む町在住であること。

高校二年の夏休み、村尾信乃はアルバイトのため優雅な避暑地を訪れる。

玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。

『才能こそ人類にとっての希望』との理念に則り、「超高校級」の才能ばかりを集めた私立希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件…。

有栖川有栖　新シリーズ始動！　　　　　　推理小説や探偵行為が禁止されたもう一つの日本。

「足りなかったんだ」。刑事・椽は連続殺人の被害者にある共通点を見出す。

「狼に―出合うって?」。忌避すべき事象の暗喩でしょう、と雛子は言った。

東北地方の名湯、男鹿温泉の雑木林で盛岡の資産家、三宅文子の他殺体が発見された。

佐吉が人を殺めた疑いで捕らえられた。しかも殺した相手は実の母、葵だという。

葵殺しの裏に見え隠れするのは、二年前に鉄瓶長屋で起きた事件から尾を引く、大店湊屋のお家事情。

娘の不可解な行動に悩む女性刑事が、我が子の意図に心動かされる「傍聞き」。元受刑者の揺れる気持ちが切ない「迷い箱」。

思いがけずタイムスリップしてしまった美人女子大生・麻美。気がつくと、あの有名な豪華客船の中に。

埋蔵金騒動に絡む殺人の裏に悲運の姉弟あり南原家の埋蔵金騒動に絡んで、穴掘り人足が次々と殺される。

梅雨の長雨で関東全域が洪水罹災し、江戸の米蔵も水没。米不足に陥り大混乱の江戸の町。

その古城ホテルは湖のほとりに佇んでいる。人でないものさえ泊まるという、不思議なホテル、マルグリット。

必ずやそなたのもとに藤之助、戻って参る。

旧知の大女優・栗崎英子が八十歳を迎え、爽香もパーティを手伝うことに。

作り手と売り場を結ぶ糸をたくさん鞄に詰め込んで、出版社の新人営業、井辻智紀は今日も本のひしめくフロアへと向かう。

理系女（リケジョ）で悪かったわね！（律）教授、わたし、ついてゆきます！！（理緒）…ヘンクツ大学院生と前向き小学生、理科乙女二人が難事件に挑む!?

新人司書の文子がこの春から配属されたのは、のんびりのどかな秋葉図書館。

城之内白奈 ──スーパーモデル並みの外見と天才バカな内面。

年末年始、四代目を悩ませていたのは頻発する雀荘荒らしだった。

少年名探偵と怪人どくろ男爵、時空を越えて対決す!「黄金夢幻城」を目指す少年名探偵の大冒険は、さまざまな物語世界を、そして時空を通り抜け、「現代」に蘇る。

待望の新ヒーロー誕生！　極上の長編ミステリ 都内で起きた不可解な連続殺人事件。

いま、謎“解”きの幕が開く──！ 昭和五十七年、初夏。

世継ぎなきはお家断絶。苛烈な幕法に苦しむ大名旗本は、秘かに妾屋を訪れた。

帰るべき場所のため戦う人々に捧げる物語。囚われた妻を救うため。

絢爛なトリック! 拡散された伏線! 戦慄の終幕劇!! もはやアート! 鬼才・倉阪が放つバカミスの最終進化型! 某県・五色沼のほど近くに唐草模様で彩られた黄緑館・藍紫館という名の面妖な洋館が並んで佇んでいる。

少女はあくまで、ひとりの少女に過ぎなかった……、妖怪じみているとか、怪物じみているとか、そんな風には思えなかった。

犯人は人か妖怪か！？　傑作本格ミステリ！河童、天狗、鬼……。人の手には不可能と思われる状況で起こった殺人事件の数々。

新宿で起きた轢き逃げ事件。平凡な暮らしを踏みにじった者たちへの復讐が、すべての始まりだった。

津軽海峡を舞台に、老練なマグロ釣りの孤絶の姿を描く表題作。四国に異常発生した鼠と人間との凄絶な闘いの記録「海の鼠」。

「ひとごろし、がんばってください」中年男、老人、モヒカン男は幼い字の手紙を読むと人を殺し、遺体を水に沈めた。

懸命に貯めた小遣いをカツアゲされた太一は不良に立ち向かえない自分を悔いていた。一方、和真はうまく友達を作れずにいる。

第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに秋の演奏会を控え、プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。

子どもたちの誘拐事件が解決したのもつかの間、街で火の手が上がる。狙われたのはおふみの同級生・秀平の家だった。

東京郊外の新興住宅地・中西市で相次ぐ奇怪な出来事。

時は一五五六年。勢力図を拡大し続ける西国の両雄、戸沢家と児玉家は、正面から対峙。

植物を愛する若者の成長を描く連作時代小説 幕府の施設、小石川御薬園でのんびり植物を眺めて暮らす水上草介。

戸張美里22歳、役者の卵。彼女のアルバイトは異色である。

時給300円弱。茨城の“奴隷工場”から19歳の中国人少女が脱走した。

並木直俊は決意した。三人の人間を殺す。

マンションのゴミ置場でゴミ袋を漁っていた黒猫が、人間の指をくわえた。

時枝が後ろを向いた瞬間だった。

女暴走族チームの総長だった三田村利香は、喧嘩三昧だったが、敵対チームの抗争に父親が巻き込まれて殺されると、生活を改め、刑事になった。

年の瀬の佃島で、渡し船が突如突っ込んできた船に当て逃げされ転覆、乗っていた四人が死んだ。

最悪、初音未来は殺さなければならない。　未来を予知する能力を持つという美少女、初音未来。

東北の没落した旧家で、末期癌の夫に尽くす妻の清枝。ある日そこに五十一年前に失踪した父親の頭蓋骨が宅配便で届く。

江戸城中で熊本城主細川越中守宗孝に寄合旗本板倉修理勝該が刃傷に及んだ。

利尻山登山道で男性の凍死体が発見された。被害者は富沢春之。

『僕には、きみの僕への想いが手に取るようにわかる。

警視庁の公安刑事・片桐梓はコリアンマフィア「朝義侠」の覚醒剤ルート解明を命じられ、新宿で潜入捜査を開始した。

東京・京都・福岡で首のない他殺体が相次いで発見された。

みんな、それぞれで生きている。それでいい。

浅草は田原町の喜十の店に、今日も北町奉行所隠密廻り同心の上遠野平蔵がやってきた。

都内の麻薬取引ルートに、正体不明の勢力が参入している―。

徳川綱吉の治世。

相次いで変死した二人の外務官僚。捜査をめぐる他省庁とのトラブル。

殆どの生徒がバカンスに出かけ、ほぼ無人の聖マルグリット学園。

インターネットで鉄道模型を販売していた男が殺害された。

漫画家の小日向アユコ（本名・佐々岡鮎子）は30年ぶりに高校時代を過ごした岡山県にやってきた。

横溝正史編集長の下で『新青年』の編集に携わり、創作・翻訳に精力を傾ける中、わずか２７才で逝去した天才作家・渡辺温の傑作を集成。

妻・香映の死を受け入れられずに不眠症を患った洋介は、謎に満ちた妻の過去から、死の真相を探る決意を固める。

異質さゆえ、互いから目を逸らせぬまま成長した幼馴染は、それぞれの足で大阪から東京へと辿りついた。

野田達夫を次第に追いつめてゆくのは工場での果てなき労働、そして不眠…。

大黒丸は信之助の待つ琉球泊湊へ寄港した。

関白鷹司信房の四男・信平は、将軍家光の正室となった姉の孝子を頼り、十五歳で京より江戸に出て、五十石の旗本となった。

わずか5年で京都随一の有名スポットになった音隠寺。そこは、あらゆる願いがかなう儀式で知られていた。

“タイムマシンがあったらいつに戻りたい？”　図書隊副隊長緒形は、静かに答えた――「大学生の頃かな」。

ケースワーカーとして働く茜に、突然“晩年計画が始まりました”という奇妙なメールが届く。

周りのみんなより、ちょっとだけ頭がよい小学四年生の理桜。

失踪した父の車が、長野県大町市で見つかった。その発見現場で息子の一成は深雪という地元女性と出会う。

星が降るような夜空の下、織江と初めて出逢ったのは、もう2年近くも前のことだった。

闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。

東京郊外の大型ショッピングセンター「タイニー・タイニー・ハッピー」、略して「タニハピ」。

狭い日常に倦んだ広海は村への復讐に戻ってきた由貴美に惹かれるが、彼女が真に求めるものは……。

釣りを楽しんでいる亀井が拾ったビンの中に、「助けて」と七年前にナオミという人物が書いたと思われる紙が入っていた。

校内暴力で荒廃し、不良生徒に牛耳られる都内S区の公立中学校。ついに、女生徒が公園で殺害される事件が発生。

借金の形に身を売られた旗本の娘の自害が相次ぐ。改易を恐れた旗本は娘に自殺を強要していた。

「神の手」と評判の若き院長、岸川に請われてサンビーチ病院に転勤した秋野翔子。

推理作家の美袋三条は、知人の別荘で出会った佑美子に刹那的に恋をする。

旅に出たまま戻らない恋人を探すため、OL・香乃は彼の故郷である奈良・橿原を訪ねる。

自動車警邏隊に所属する若き女性警察官クロハ。

亡くした恋人のすべての記憶を、僕はクローンに植え付けた。

菊薗平次郎と同じ長屋に住まう長谷川は胃の腑の痼りから病の床に臥せっていた。

父親の時蔵に置き去りにされた芳樹が、「立場茶屋おりき」で暮らしはじめて、ひと月あまり。