まるで雪など降らなかったかのように
- 虐待 (178)
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大学の正門から北海道まで、そして後日談まで、めくったページがロードムービーの一こまだったような読後感です。時代設定の意外性は、幅広い読者層に訴える作品です。 独自の表現(例えば、「膜」)にふと立ち止まり考えさせられつつも、会話の軽妙とほどよいレベルで止める説明は重い過去をもった二人の旅を、さらさらとした雪の中を、北へ進めてゆきます。現在と過去の往来、挿入される会話の効果、そして何よりも本タイトル「まるで雪など降らなかったかのように」の意味するところ。細部にまで気を配った1冊に仕上がっていることに感銘を受けました。 次回作への期待をこめて★★★★ | ||||
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親から受けた虐待という過去は変えられない。でも未来は変えられる、その過去の見方によって。 情景を表す言葉、主人公達が話す言葉、その一つ一つはとても美しく、自分自身も彼らと一緒に旅をしているような気分になります。 | ||||
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親から受けた虐待で傷ついた孤独な魂を通わせあう、夏希と司。 何も説明しなくても、一瞬にしてわかりあえた、この世でたったふたりの最後の旅。 著者は1986年生まれ・北京出身とのことだが、 どれくらいの期間でこれだけの日本語を習得したのだろうか。 被害者意識の塊のようなヒロインの語り口は、淡々としていて美しく、 重い題材を扱いながらも読んでいて負担や不快感を感じさせない。 そして「まるで雪など降らなかったかのように」というタイトルの意味が胸を打つ。 読み終えた時、空からしんしんと降り積もる白い雪を見上げている自分がいた。 表紙の美しさそのままの、繊細な、でも決してひよわではない作品です。 | ||||
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