マルセル
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マルセルの総合評価:
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読み出したらやめられない本でした。最後は人間肯定によめました。 | ||||
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〇 とても面白い。実際に起きたマルセル盗難事件の真相はこんなものだったかもしれないと思わせる迫真性がある。快適なストーリー展開でこんな長編にもかかわらず時を忘れてページを繰り一気に読み終えた。 〇 文章は軽くて少し軽薄だ。そしてその軽薄さは内容にふさわしい。読者が期待するようなハッピーエンドに終わらせるところが、いかにもエンターテインメント小説で、高樹のぶ子さんにしてはずいぶんと読者の意を迎えてサービスしたものだと思う。でも、人間の真実を追求する合間に、こういう小説があっても良いではないか。楽しんだ。愉快、ゆかい。 | ||||
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今回は再読です。本は行方不明なので、古書を購入。前回読んだ時は、結末がよくわからなかった。今回はよくわかった。盗まれた絵が出生の秘密と関わりがあることが納得できた。 | ||||
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ストーリーはとても面白かった。 京都の街の描かれ方が旅行者目線でなかなか良い。 北白川の疎水沿いの洋館建築群は、かなり創作意欲が掻き立てられる風景だと思う。 しかしながら、主人公がセックスをした後に相手にそもその点数を告げるところが、めちゃくちゃ下品でひきました。 相手は京都のぼんちでジャガーに乗ってるような洒落者なのにそんな言動をするガサツな女記者を好きになるわけないでしょ。 大体、この主人公も男勝りだけと実は繊細という設定なのにそんな発言するわけないでしょ。 あと、なんで相手の女にコンドームの装着したのを気づかせないことが、いい男の条件として描かれてるのかマジ意味不明。それって誰得なの? | ||||
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1968年(昭和43年)12月27日、京都国立近代美術館で開催されていたロートレック展で掲げられていた名画「マルセル」が盗難にあったことはうっすらと覚えています。1975年の時効後の絵画の返却のほうが記憶に新しいのですが、それからも40年ほど経過したわけです。 その事件を題材にして、新聞記者の主人公・千晶と同じく新聞記者だった父の取材ノートが謎解きの切っ掛けになります。 先日、元毎日新聞の記者やデスクだった浅見溪さんの同じマルセルの盗難事件を扱ったフィクションを読んだことにより本書に到達しました。出版年は逆でしたが。 同書の中で、中心人物の新聞記者が、芥川賞作家に取材メモを提供する話があります。それが本書の『マルセル』の結実に向かったようです。当然本書は、途中から事件の経過とは切り話しながら、舞台もパリへと移されるわけで、別モノの味わいとなっていました。 2011年1月1日から12月31日まで毎日新聞に連載されていたようです。そのせいでしょうか、随所にミステリアスな雰囲気が登場し、謎が謎を呼ぶという展開が、かえって繁雑で統一感にかけるように受け取りました。 謎解きは示しませんが、読後感としてはラストに向かうエネルギー欠乏という感じでしょうか。新聞小説という形式の連載と書き下ろしの差かもしれません。実際の事件の顛末がミステリアスなだけに、それを別の趣で小説にする難しさもあるのでしょう。 様々な人物や場所の描写は丁寧で、リアリティに富んでいます。主人公への心情移入は難しいですが、高樹のぶ子さんは元々筆力のある作家ですので、空中分解しそうな風呂敷を少しずつ畳むようにしてラストに集結させました。ある程度の展開の予想はたちますので、意外感はないです。あるテーマに収束させていくしかないのは無理もないですが、違う展開を期待した読者もいるのです。 小説の読後感をそこなってもいけませんので、この辺りで終えます。 | ||||
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