幽霊詐欺師ミチヲ
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 | 2012年03月24日 幽霊詐欺師ミチヲ３ 時計仕掛けのファンタスマゴリア (角川ホラー文庫) サカキとのゲームに大勝利を収めてしまったミチヲの背中に、めでたく戻ってきたマミコ。その愛情アピールは激しさを増し、今や披露宴を夢見る乙女となっていた。そんな中、カタリはミチヲに、溜まる一方の借金返済のため、その原因となった女・久米宮ユカリの霊から金を騙し取ることを提案するが…。ミチヲの運命は?カタリの真実とは?そしてマミコの儚い願いの行く末は!?今宵『首なし館』で一世一代の宴が始まる。 (「BOOK」データベースより) |
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幽霊詐欺師ミチヲの総合評価:
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| 何のトラブルもなく楽しめました。 | ||||
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| 表紙にかっこいい男性が描かれていますが、 少なくとも、左のバストアップの男性は嘘です。 ミチヲは、こんな格好良くない。 絶対に、もっと貧弱そうなヘタレ男です。 そんな貧弱で情けないミチヲが、オレ様な雇い主にこき使われ、 時には、「やっと一人前の幽霊詐欺師に！？」と思わせるような活躍を見せたと思ったら 「やっぱりダメだったよ」的な展開がなんとも面白おかしく、 そこかしこに見られるグロいホラーというよりスプラッタ的な表現にもかかわらず 楽しく爽快に読めました。 主人公にしては、あまりに情けないミチヲですが、 前にはグロい幽霊、後ろには容赦無い冷酷無情な雇い主という状況で 半ばヤケクソになりながら働く姿に、 いつしかエールを送ってました。 いつか、本当にカタリに「ぎゃふん」と言わせられる日が 来ないだろうなぁ・・・・。 | ||||
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| 主人公のミチヲは素直ないい子です。 主人公にありがちな馬鹿げた正義()をブンブン振り上げて霊を成仏させ「救うのは愛!」「流石だわミチヲ君!」みたいな展開くるー?と本屋で帯を見た時には思っていたのですが、そんなことは無かった。 むしろ158Pで流した私の涙を返してほしい。はめられた。楽しかった。 血まみれ排膿表現が素晴らしい作者様の文章は、トイレに行くのを躊躇う程私の想像力を刺激してくれましたが、読後感は本当にさっぱり爽やかです。 カタリに本気でイライラしましたが、この人がいつかわかりやすいデレ方をしてくれると信じています。 | ||||
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| バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ (角川ホラー文庫)の巻末に広告が載っていて面白そうだったので購入しました。 主人公はもちろんの事、コンビのカタリさんも渋くて素敵なお方！ 犬のカネコで癒されコミカルな雰囲気もあり、怖がりな私でも読めました。 そして幽霊のマミコが･･･幽霊を可愛いと思ったのは初めてでした、グロいですが(笑) 笑える場面も感動する場面もあり、普段ホラー小説を手に取らない方（私がそうです）でも楽しめると思います。 2巻も近々出るようなので楽しみにしています！ | ||||
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| ヘタレでお人よしの主人公と、ドＳで性悪な上司と不思議なワンコトリオが、何とも言えないいい味を醸し出してます。 登場する幽霊達の事情が中々に哀れで、主人公達がやっている詐欺行為も結構エグいことなんですけど、ミチヲ君がお人好しなものですから、悲愴にならずに救いのある結末になっているのがありがたいですね。 グロい描写もありますけど、ミチヲとカタリの掛け合いや、ミチヲのヘタレっぷりは文句なしにコミカルで面白い。続きも是非読みたい一冊でした！ | ||||
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