ようするに、怪異ではない。
- 青春ミステリ (357)
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妖怪好きのハル先輩と妖怪嫌いの主人公が、日常で起こる不思議な出来事に挑戦する青春ミステリ。 早速言ってしまうが、この作者は取材や調査をほとんどしていないのではなかろうか。 舞台となる鳥取県、一人暮らしの生活感、空手、ミステリ、高校生活、妖怪etc, etc,....... とにかく「これってこういうものでしょ」程度の知識で書かれているような浅はかさがぬぐえない。 特に、「出来事が妖怪の仕業」としてしまうにはあまりにも説得力が弱く、 いくら妖怪好きのハル先輩が絡んでいるからといっても無理やりが過ぎる。 肝心のトリックも机上の空論で展開されているような仕組みばかりで、 しかも、情報開示はあまりフェアではない「実は~~でした」系の展開が多い。 特段に無理やりが過ぎるのが車のハイビームを使ったトリックで、 「そうはならんやろ」と突っ込まざるを得ない。 妖怪そのものの解説も、本で調べてそのまま書きました感が強く、 作者の中に知識として落とし込まれていないような様子もある。 また、個人的に気になる点としては空手が挙げられる。 登場人物の一人が空手の経験者で、主人公たちが暴力沙汰に巻き込まれたときのお助け役なのだが、 「殴る理由ができた」と言っては嬉々として相手を叩きのめしてしまう。 格闘技を1年でも経験すれば、「道場や試合の外で相手を殴ってはいけない」という精神が養われるはずだ。 格闘描写でも「ハイキックを繰り出した後、返す脚でかかと落とし」という描写がなされるが、 恐らく人体的に無理な動きになる。 何故なら空手のハイキックは基本的に回し蹴りだ。 弧を描く蹴り方から、どうやって鉛直方向にかかとを落とせるのか。 要するに、この作者にとっての空手は、「ニンジャが繰り出すカラテやジュージツ」レベルの認識だろう。 この作者にとっては格闘技として云々はなく、相手を叩きのめすための舞台道具なのだろうけど、 それなら喧嘩が強い幼馴染程度の描写にしておけば良いのではないだろうか。 加えて主人公が妖怪を嫌っている理由や、鳥取に転校までしなければならなかった背景が弱い。 辛い過去があったとして、それを辛いように描けていないし、 それについての主人公の心理描写がほとんど書かれていない。 結局は「主人公を妖怪嫌いにして鳥取に移動させるため」の口実以上になっていないのが残念だ。 主人公のみならず、登場人物たちの感情描写もおおざっぱであるように思う。 何か出来事があって、それに対する感情の動きが唐突すぎ、 情緒不安定まで行かずとも動機としては弱すぎるなあ……と感じた。 こういったリアリティのない描写がとにかく目についてしまい、 終始「浅はかだなあ……」と独り言ちてしまった。 正しくない描き方や、ふんわりとした心理描写、生活感、人物感等々、 総括するとこの小説は「ようするに、お粗末である」と言いたくなってしまった。 主人公やその友人たちのキャラクターを好きになれれば楽しめるのかもしれないが、 いちミステリ作として読んだ場合、私は褒められる作品ではないように感じた。 読んでいてやや不快だったので☆1。 | ||||
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タイトルから妖怪絡みのストーリーかと思っていたが、ちょっと甘酸っぱい香りがする、謎解きあり、恋愛感ありの楽しい青春ストーリー。 | ||||
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「ようするに、怪異ではない。」シリーズの第2弾。 「漂流する文車妖妃」「ヨーロピアンな迷い家」「駄菓子屋の倩兮女」「ある夏の日のがらんどん」の4話が収められている。 前巻にくらべると、ミステリ色が強くなっているように思う。しかも、それなりにレベルも高くなっているような。謎解きを十分に楽しむことができた。 | ||||
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ラストのお話は大変よかった。 だからこそなぜ一巻にこれを持ってこなかったのか問い詰めたい 多くの人は一巻で離脱し、優秀な今回の話を目にする人は少ないだろう ただ折角一巻を読んだ方はラストの話だけでもいいので見てもらいたい | ||||
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鳥取・境港にある高校を舞台とした妖怪ミステリである。 「歓迎のヤカンヅル」「コンビニの鎌鼬」「アフロの精螻蛄」「白に紛れる黒髪切」「謎を解く手の目」の5話が収められている。 いかにも妖怪っぽい事件が起こり、主人公の高校生が「怪異ではない」と解決する物語だ。話の雰囲気やネタはよく練られていると思う。 ただ、ミステリとしてはお粗末。きわめて物足りない。 | ||||
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