金属メーカーに勤めるOLの三ツ橋京子。

洒落のめした中年男の靴についた白いちっぽけな汚れがすべての発端だった。

マリ―見かけは普通の少女だが、実は天国から地上へ「研修」にやってきた落ちこぼれ天使。

“川渡しの問題”を高田流に磨き上げた「山羊・海苔・私」をはじめ、論理パズルと小説が渾然一体となった、傑作短編集。

誰も知らなかった湯川(ガリレオ)の秘密 南房総沖に、男の銃殺死体が浮かんだ。

謎の組織によって供給されるその金属の黒い箱は、別の場所の別人の思考へとつながっていた…。

鳥取の砂丘でテレビCM撮影中の舞妓に毒が盛られ、祗園花見小路では同輩が殺された。

1963年、アメリカでケネディ大統領が暗殺され、イギリスでは大政治スキャンダル“プロヒューモ事件”が国を揺るがしていたころ、ヨークシャーの貴族の邸宅で泊まり客の一人が死体となって発見された。

美人経済アナリスト国枝理恵が絞殺された。特命遊撃班に出動命令が下り、風見竜次警部補らが捜査に着手。

とある若者の間で流行する奇病、異形性変異症候群にかかり、一夜にしておぞましい芋虫に変貌した息子優一。

ある廃村に関する噂。 未解決事件の謎。

不気味な廃墟で言い合いをする二人の男の衝撃的結末「例の支店」、自分が犯人だと自首してきた男と、問い詰める側の間で進行する奇妙な議論「哲学的ゾンビの殺人」、カリスマ映画監督の作品に出演した役者が見た、とんでもない光景「撮影現場」、仕掛けが冴える著者の真骨頂特

12歳の誕生日をすぎてまもなく、ぼくはいつもしあわせな気分でいるようになった…脳内の化学物質によって感情を左右されてしまうことの意味を探る表題作をはじめ、仮想ボールを使って量子サッカーに興ずる人々と未来社会を描く、ローカス賞受賞作「ボーダー・ガード」、事故

東京湾にまたがるレインボーブリッジで、乗り捨てられている車が発見された。

江戸川乱歩と横溝正史。現実に師弟関係にあった二人が挑む不可能事件。

衆人環視の総社神道宮の境内に、忽然と現れて消えた一体の腐乱死体。

NHK水曜シリーズドラマ「結婚前夜」のシナリオ。結婚式の前日、花嫁が一人の男と行方不明になった。

乃木坂のバーに用心棒として身を寄せる工藤兵悟は、かつて傭兵として世界の戦場で戦ってきた男だ。

道光帝の命により、戦闘が再開されるが、腐敗した清国軍は各地で連戦連敗。

念願のショップ兼倉庫を構えた和子。

ホームレスの女性が、公園で殺害されているのが発見された。犯人も動機も不明。

やむを得ない事情で、殺し屋の遺体運搬係となった日置学。

かつてこのような絵画の見方があっただろうか? 絵を通して霊的世界へと誘う! 見事な手法と解釈で名画に隠されているメッセージを読み解く。

見栄でついた噓のせいで、 殺人事件に巻き込まれる! 「彼女が不治の病であと半年の命なんだ」 高校一年の酒井健一が見栄を張ってついた噓は、 クラスメイトから同情され、 ついにはカンパ金まで渡されることに。

かすみとの偶然の出会いは、過去の恋に縛られていた僕の人生を大きく動かした。

鉄砲をどう運用すべきか。毛利水軍に勝てる船とは。

「遠野物語」から二十数年を経て刊行された怪異譚「遠野物語拾遺」を、 京極夏彦がその感性を生かして語りなおす。

謎も汚れもクリーンに解決する〈清掃人探偵・キリコ〉シリーズが新カバーで登場! キュートなハートウォーミング・ミステリー

広沢事誠ニケシカラヌ変ニ逢実ニ残念、切歯トモ何トモ申シ難ク候。

旧盆の十三夜、出羽三山の霊峰月

赤かぶ検事の娘・柊葉子弁護士が婦人警官を装い犯人逮捕。

夜行バスで温泉へと向かう大学生のカップル。しかし、雪降る山中で突然、彼女が消える。

灰に埋め尽くされ、僕は穴になってしまった―目眩がするような観念の戯れ、そして世界観―。

看板娘のお瑛と兄の長太郎が切り盛りする雑貨屋『みとや』。

新米の法廷弁護士ロジャー・サーズビイ。事務所に入ったその日から法廷に連れて行かれて、判事に対してトンチンカンな受け答え。

学習塾からアルバイト講師の時間外労働の相談が持ち込まれた。

時は推古天皇の御世。混乱を極めた大陸に統一国家“隋”が誕生。

「大きくなること、それは悲劇である」。

総理とスパイの意識を丸裸にする驚異の一人称語り。

北フランスの荒涼とした低地帯にある精神科病棟を舞台に、若き日本人精神科医とその仲間たちが繰り広げる魂の群像劇。

「縮む男」は処刑され、もと自衛隊員は逃亡に失敗して自爆した。

高校二年の春、群馬県の前崎市の高校に転入してきた安井良。

北海道に尾瀬と並び称せられる高原湿原がある。雨竜沼湿原といい、石狩平野の北部に位置する暑寒別岳の中腹に開けている。

元特攻隊員の木島を中心に、戦友だった七人は、無人島での戦闘訓練を終え、ついに暴力団大門組と黒幕政治家に戦いを挑んだ。

21世紀の〈87分署〉待望のシリーズ第2弾 誘拐された10歳の少年を救い出せ! 型破りな刑事チームの奔走が始まる― P分署管内の美術館から十歳の少年が消えた。

かつて高級リゾートだった“ホテルモーリス”に、今は毎日ギャングがやってくる。

看板間際、雨に濡れて男はやってきた。マスターを訪ねてきたのだ。

カメラマン・星井裕とアシスタントの小林は京都・宝が池で撮影中に池に浮かぶ男性死体を発見する。

小学校の同窓会で、二十四年ぶりに初恋の女性と再会した。しかし、その翌日、彼女は既に死んでいたことを知る。

巨大書庫・仙文閣。そこに干渉した王朝は程なく滅びるという伝説の場所。

猟奇連続殺人犯「外科医」を逮捕し、有能な女刑事としてボストン市警の仲間から一目置かれるリゾーリだが、「外科医」に殺されかけた恐怖の記憶からは立ち直れずにいた。

「うちの天井裏には天井男が棲みついているんじゃ」―それは孤独な老婆の妄想なのか?そして二階には密室の中に死体がひとつ…。

航空自衛隊飛行教導群(通称:アグレッサー部隊)に所属するF‐15パイロットの森近は、訓練中に不明機の急襲を受ける。

【罪を犯した「本当は良い子」の少年たち。奪われた命が、彼らの真実を浮かび上がらせる。

飛騨高山のホテルで、美術商・八島恭三が変死体となって発見された。

13歳の八木沢順が、刑事である父の道雄と生活を始めたのは、ウォーターフロントとして注目を集めている、隅田川と荒川にはさまれた東京の下町だった。

異国の地で城の地下牢に囚われた女。名前も顔も知らないがこの世界のどこかに存在する絶対の敵。

三年間眠ったままの婚約者を目覚めさせてほしい。困り果てた女性からの依頼。

気が弱く、口べたで、ぱっとしない中年の男。

神奈川県警の刑事・朝枝の高校生の息子が単独でバイクツーリングに出た後、変わり果てた姿で発見された。

三十二歳独身、声優になる夢に破れた未來は、入院した祖母を元気づけるため祖母の故郷、台湾・台南市を訪れる。

無宿者と寂れた旅籠。

埼玉県のローカルな田舎町・みどり町。この町には怪人が出ると噂されている。

南米チリで探偵をしているカジェタノはカフェで、この稼業を始めるきっかけとなった事件を思い出していた。

父が遺したアトリエ兼自宅で革製品の修理をして生計を立てている透子。

警察署に届いた電報には、 被害者だけでなく別の名前が記されていた―― ヴィクトリア朝の女性電信士、 技術と知識で姿なき殺人者を追う 黄金期の英国本格の香気溢れる第33回鮎川賞受賞第一作

超大型台風接近中の日本。国際空港の入管で突如11人が別室に連行された。

名付け子バーニーと、彼女の友人レオが出席するシカゴの環境問題に関する集会に参加したヴィク。

『皆さんにはこれから人狼ゲームをプレイしていただきます。この中には三人の人狼役がまぎれこんでいます。

ある朝突然、若だんなの目が見えなくなってしまったからさあ大変。

磨きをかけた悪の手管で、しぶしぶ善をなす、あの長屋の面々が帰ってきた！ 表向きは善人ばかり、実は悪党揃いの善人長屋に、大事な根付を失くして憔悴するお内儀が訪ねてきた。

「神隠し――と云うより天狗攫いね。高尾山だし」 聞き終えた敦子は先ずそう云った。

謹厳な判事と敬虔な牧師。

あたし以外、全員、猫族。 町娘のお糸が仕えるのは 鈴江三万石の奥方さま(猫)。

母の訃報に接しても祈子は動揺しなかった。生後まもなくの祈子を見捨て、連絡を絶っていた人だ。

衆議院議員で平成新党代表の桃沢康明が中野のマンションで撲殺され、その直後、エレベーターから走り去る“幻の女”が目撃された。

近隣の街を震えあがらせる連続殺人犯の“声”が、彼女の頭のなかで響きわたる―邪悪な感情を抱いた人間の“声”を、物に触れるだけでレインは聞けた。

第二次大戦で日独の枢軸側が勝利し、アメリカ西海岸は日本の統治下にある世界。

トリックに驚き、幻想に魅了される「変身」づくしのセレクション。

大阪南部を走る路面電車、通称・阪堺(はんかい)電車。

天涯孤独の少女・お葉が、町医者・道庵の診療所を手伝い始めて1年半が経つ。

晩秋のパリ郊外。時ならぬ嵐で雷鳴が轟き、バルビゾン村の古びた小さなホテルで停電となった。

殺人の真相は、このランプに隠されている。

「エトランゼーの自由は甘美な毒」戦前のパリで放蕩の限りを尽くした祖父の手紙に導かれ、僕は70年代のパリにたどりついた。

ベーカー街で出会わなかったホームズとワトスンの“最初の事件”、手塚治虫の原稿紛失を巡るトキワ荘での騒動、死後自分を殺した犯人を推理する明智小五郎、正岡子規が推理する松尾芭蕉の死の真相、〈黒後家蜘蛛の会〉に持ち込まれたアシモフがクラークにしたためたとされる

信じられないかもしれないけど、この東京の地の底には、ひとつの大きな町がすっぽりと納まっているの。

エドガー賞最優秀新人賞ほか７冠の傑作スパイ小説 CIA職員シェーンの最後の任務は中東バーレーンの反政府運動を探ること。

フィラデルフィアから妻の待つサンフランシスコへ、義弟を連れサンダーバードで大陸横断五〇〇〇キロの旅に出たアレックス。

荒れ狂う海と未知の島、そして異国の民。

全焼した自宅から精神科医の焼死体が発見された。自殺か他殺か。

1996年2月、ストックホルム。シンクタンクで働くマックスは、音信不通になった恋人パシーの身を案じていた。

雑居ビルのトイレに監禁された女子大生が味わう恐怖(「トイレ」)。

陰謀論の動画サイトにハマった甲斐享を心配した杉下右京が、 インターネットの闇を探るうち、 10年前にエルドビア共和国で起きた邦人誘拐殺人事件が浮上。

金も仕事も住処も失った元エリート・溝端了 衛は20年ぶりに故郷に帰る。

「この門をくぐる者、すべての希望を捨てよ!」21世紀型最新鋭の恐怖政治国家。

白昼の銀行を舞台に、巧妙に仕組まれた三千万円の手形詐欺。