(短編集)

ソーンダイク博士短篇全集:第1巻 歌う骨



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ソーンダイク博士短篇全集:第1巻 歌う骨

2020年09月25日 ソーンダイク博士短篇全集:第1巻 歌う骨

ジョン・ソーンダイク博士は、20世紀初めに数多登場したシャーロック・ホームズのライヴァルたちの中でも最も人気を博した名探偵である。当時最新の科学知識を犯罪捜査に導入、顕微鏡をはじめ様々な実験器具を用いて証拠を調べ、事件の真相をあばいていく法医学者ソーンダイクの活躍は読者の喝采を浴びた。また短篇集『歌う骨』では、最初に犯人の視点から犯行を描き、次に探偵が手がかりを収集して謎を論理的に解き明かす過程を描く「倒叙ミステリ」形式を発明した。真相解明の推理のロジックに重きを置いた作風は、現在も高く評価されている。本全集は、ソーンダイク博士シリーズの中短篇42作を全3巻に集成、初出誌から挿絵や図版を収録し、完全新訳で贈る、探偵小説ファン待望の決定版全集である。 第1巻は、「アルミニウムの短剣」他の有名作を含む記念すべき第一短篇集『ジョン・ソーンダイクの事件記録』(1909)と、倒叙形式の発明でミステリ史における里程標的短篇集『歌う骨』(1912)に、作者自身による名探偵紹介「ソーンダイク博士をご紹介」を収録。(「BOOK」データベースより)




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No.5:
(5pt)

推理小説の歴史で分水嶺に位置する偉大な短篇集

R・A・フリーマンのソーンダイク博士シリーズ短篇集。14篇収録。

フリーマンの功績として、科学的で合理的、理知的な推理小説を描いたり、犯行を先に書き、探偵がその犯罪を見破る過程を重視した、いわゆる”倒叙物”を創始した作品の先駆的作品を発明したとされていて、私もそう思います。触発されたらしい、ドイルのシャーロック・ホームズも合理的でしたが、ソーンダイクの場合はもう少し踏み込んで、科学的なエビデンスを重視、理詰めで解決していて、その辺が魅力になっている様に思えました。

その分、シャーロック・ホームズみたいなキャラクターが立っている感じの作品よりも、ソーンダイクのキャラクターは些か魅力に欠けると言わざるを得ませんが、その辺を鑑みても、後の推理小説が発展・隆盛する為に重要なシリーズだったのが判りました。「船上犯罪の因果」の最後で、「我々の周囲にある生命のない物には、それぞれ我々に語りかける歌が宿っている。我々が耳をすまして聴きさえすればね」というセリフがありますが、印象に残りました。

解説で訳者の渕上さんが、倒叙物にも色々なバリエーションがある、という指摘をされておりますが、このシリーズとは真逆で全く科学的・合理的な解決をしないビガースの「迷宮課事件簿」にも影響をあたえたらしいのが、意外と言えば意外に思えました。日本のテレビドラマにも影響を与えたのが、倒叙物の魅力や潜在性を感じさせて、著者のフリーマンの偉大さを再認識しました。個人的にはクロフツが読まなかったら、全然違う作風の推理小説を書いていたのでは、とか思いました。

推理小説の歴史で分水嶺に位置する偉大な短篇集。必読。
ソーンダイク博士短篇全集:第1巻 歌う骨Amazon書評・レビュー:ソーンダイク博士短篇全集:第1巻 歌う骨より
4336066744
No.4:
(5pt)

フリーマンの『オスカー・ブロドスキー事件』は、倒叙推理小説の嚆矢

『ソーンダイク博士短篇全集(Ⅰ 歌う骨)』(R・オースティン・フリーマン著、渕上痩平訳、国書刊行会)に収録されている『オスカー・ブロドスキー事件』は、倒叙推理小説の嚆矢です。

先ず、誰も彼が犯罪者とは思わないだろうが、控え目ながらも相当な収入を強盗という芸当で得ていたサイラス・ヒックラーが、かなり名の知れたダイヤ商で、手広く商売しているオスカー・ブロドスキーを窒息死させて、大量のダイヤを奪う場面が克明に描かれます。

続いて、科学探偵、ジョン・イヴリン・ソーンダイク博士が助手のクリストファー・ジャーヴィス医学博士と共に、この事件を見事に解決する過程が、これまた克明に説明されていきます。その鮮やかさは、かのシャーロック・ホームズの好敵手に位置づけられるでしょう。

エラリー・クイーンが、こう述べています。「フリーマン博士は、謎解き、サプライズ、サスペンスの要素を敢えて放棄する技法に挑戦するほど勇敢な職人だった。彼の剣呑にして高貴な実験は、歴史に残る成功となった。フリーマンの『倒叙』小説は、探偵小説の発展への不朽の寄与であり、そこから現代の優れた犯罪小説の傑作――とりわけ、身の毛のよだつ出来事が悲劇へと至る流れが読者に少しずつ明らかになっていく、純粋に心理学的な研究――も生まれてきた」。

また、「刑事コロンボ」シリーズの生みの親、リチャード・レヴィンスンとウィリアム・リンクは、次のように語っています。「『コロンボ』作品はいずれも、いわゆる倒叙ミステリの形式を用いたものだが、これはR・オースティン・フリーマンという英国作家が今世紀初頭に考案したストーリーテリングの手法である。エラリー・クイーンが『クイーンの定員』という探偵小説の研究書で語っているところでは、フリーマンは次のような問いを提起した。『最初から読者に作者の秘密をすべて教え、犯罪を実際に目撃させ、推理に用いられる事実をみな提供しておくような探偵小説を書けるだろうか?』。この自らの問いに、フリーマンは(短篇集)『歌う骨』という作品に倒叙の手法を採用することで答えを与えた。『コロンボ』のパイロット版2作を制作した時の経験から、我々はこの手法がテレビ番組に使えると直感したのである」。
ソーンダイク博士短篇全集:第1巻 歌う骨Amazon書評・レビュー:ソーンダイク博士短篇全集:第1巻 歌う骨より
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No.3:
(5pt)

Kindle版をクリックすると下巻にリンクされるのに御注意

内容はまったく素晴らしい。紙版はなかなか立派なので保存用とし、引き続き通勤読書用にKindle版を買おうとしたら、こちらは上・下に分冊されており、当初は元ページから下巻にばかりリンクされて上巻が少々発見しづらかった。Amazonの仕様によるものかと思うが、早とちりする人は下巻だけ買って事足れりとする可能性があるので用心していただきたい。
ソーンダイク博士短篇全集:第1巻 歌う骨Amazon書評・レビュー:ソーンダイク博士短篇全集:第1巻 歌う骨より
4336066744
No.2:
(5pt)

完全版!!

海外の作品は翻訳者によって作品の印象が変わるが、本作は「オシリスの目」「キャッツ・アイ」等を翻訳した渕上痩平さんの訳で、非常に読みやすい。発行当時の挿絵や図もはいっており、当時の情景を思い描きながら楽しく読むことができた。続巻が待ち遠しい。
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No.1:
(5pt)

II, IIIも楽しみ!

収録作品は「鋲底靴の男」「よそ者の鍵」「博識な人類学者」「青いスパンコール」「モアブ語の暗号」「清の高官の真珠」「アルミニウムの短剣」「深海からのメッセージ」「オスカー・ブロドスキー事件」「練り上げた事前計画」「船上犯罪の因果」「ろくでなしのロマンス」「前科者」。前書き二つに、付録として「ソーンダイク博士をご紹介」。
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