ソーンダイク博士短篇全集:第1巻 歌う骨
評判
ソーンダイク博士短篇全集:第1巻 歌う骨の評価:
5.00/5点 レビュー 5件。 B ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全5件 1〜5 1/1ページ
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ソーンダイク博士短篇全集:第1巻 歌う骨の評価:
5.00/5点 レビュー 5件。 B ランク
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フリーマンの功績として、科学的で合理的、理知的な推理小説を描いたり、犯行を先に書き、探偵がその犯罪を見破る過程を重視した、いわゆる”倒叙物”を創始した作品の先駆的作品を発明したとされていて、私もそう思います。触発されたらしい、ドイルのシャーロック・ホームズも合理的でしたが、ソーンダイクの場合はもう少し踏み込んで、科学的なエビデンスを重視、理詰めで解決していて、その辺が魅力になっている様に思えました。
その分、シャーロック・ホームズみたいなキャラクターが立っている感じの作品よりも、ソーンダイクのキャラクターは些か魅力に欠けると言わざるを得ませんが、その辺を鑑みても、後の推理小説が発展・隆盛する為に重要なシリーズだったのが判りました。「船上犯罪の因果」の最後で、「我々の周囲にある生命のない物には、それぞれ我々に語りかける歌が宿っている。我々が耳をすまして聴きさえすればね」というセリフがありますが、印象に残りました。
解説で訳者の渕上さんが、倒叙物にも色々なバリエーションがある、という指摘をされておりますが、このシリーズとは真逆で全く科学的・合理的な解決をしないビガースの「迷宮課事件簿」にも影響をあたえたらしいのが、意外と言えば意外に思えました。日本のテレビドラマにも影響を与えたのが、倒叙物の魅力や潜在性を感じさせて、著者のフリーマンの偉大さを再認識しました。個人的にはクロフツが読まなかったら、全然違う作風の推理小説を書いていたのでは、とか思いました。
推理小説の歴史で分水嶺に位置する偉大な短篇集。必読。