(短編集)
賢者の贈り物
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賢者の贈り物の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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「見立て殺人」ならぬ「見立て日常の謎」といった感じか。仕掛ける方も婉曲すぎだし解く方も深読みしすぎだろとは思う。 | ||||
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短編集。すべての短編で言えるのが「考える」。とにかく考える。あらゆる可能性を考え思考が広がっていく様が面白い。タイトルの「賢者の贈り物」。思考の結果のたどりついた先を思うと、まさに"賢者の贈り物"だと感嘆をあげたくなる。 | ||||
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金の斧銀の斧、シンデレラ、人魚姫、耳なし芳一、・・・。各ショートストーリーのモチーフは有名なもので、それだけにこういう結末が用意されているのだな、と思わせ、それを裏切ることなく、かといってベタにその通りでもなく謎解きをしているのがいいです。石持作品らしく、時にくどすぎ、回り道すぎる謎解きはあります。そこが石持さんらしい、とまとめてしまいましょう。一通り読んでから、全てのストーリーに登場する磯風さんに注目して再読する楽しさがあるのがこの本のすごいところです。こういう楽しみはほかの本にはちょっと見当たらないのではないでしょうか。読者と作者が暗黙の了解でつながれているはずなのに、それを裏切らず、しかも了解を超えた2種類の謎解き?ストーリーが同時に展開されている、そんな本です。 | ||||
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各編の扉裏には有名な童話、神話、童謡などを示唆する言葉が書かれている。 物語はそれらを下敷きにした日常の謎系ミステリーである。 すべての作品にメタキャラクターとして登場するのが磯風という女性。 この名前はおそらく「イソップ」に漢字を当てはめたものだろう。 ミステリによくある批判に「そんな凝ったことをする必然性がどこにある」という疑問があるが、 日常の謎系ミステリでは特にその感が強い。 でも、イソップが狂言廻しじゃ仕方がないか。 と、開き直って楽しみました。 スタイルはいつもの石持流で、対話あるいは自問自答の中で正解を導いて行く形。 結局答が明かされない「玉手箱」、作者の手抜きかとガッカリしたのですが、 これが玉手箱を開けずにおくといういうことなんだなぁと納得。 あと、内容と関係なのですが、この文庫のカバーはいただけません。減点1です。 | ||||
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いわゆる日常の謎系の連作短編集である。各話それぞれが、歴史的ないわゆる名作物語のテーマを下敷きにしているところが特徴。・・・なのですが、どうも読んでいて、結局最後まで深く入り込めませんでした。 最初の一話目が、オカルトと言うか妙にファンタジー調な話になっていて、この結論って論理的にどうよ、というところで、まず印象が悪かった。 続く二話目以降、提示された謎がある程度合理的と思える謎解き(真実かどうかの確認までは描かないけれど、これはまあ日常の謎系ではありがちなことなので)にまで達する話と、ぜんぜん謎解き的なパートに達する前に終結してしまう話とが混在していて、後者の場合、読者としては読んでいて置き去りにされた感がしてしまう。 また、共通的な話の展開として、提示された謎に対していろいろな仮説をだしてくるけど当初はどれも合理的説明にならなくて、最後の最後でおもいつく突飛な仮説が実は・・・という流れ自体はとてもよいのですが、最初のほうで出てくる大量の仮説がかなり安直なものばかりになっていて、読んでいて鼻白んでしまうこともしばしば。 まぁ、表題作は、これはなかなかバランスが取れていて良いんですよね。書籍全体としてのバランスというか粒ぞろいさをもうちょっとなんとかしてほしいなあ、と思います。 | ||||
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10編あるどのお話も、一度は目にするか耳にするお話をモチーフにしていて、 「何故?」をキーワードに主人公たちがグルグル悩み、そして、色々考えつつ、 その「何故」を解くという、ちょっと変わったミステリィです。 ひとつの事柄から、いろいろなことが考えつくということがよく判って面白いし、 また、間違ったことを考えた場合は、必ずそこには矛盾があって、冷静に考えると それが判るのに、ふとそのことを見落としそうになって、ちょっと危うかったり、 なかなか読ませてくれます。 一番好きなお話は、「泡となって消える前に」ですが、結末が書かれていない 「玉手箱」が気になって仕方ないです。 | ||||
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