疑惑のマハーラージャ
- 正月 (20)
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シリーズ第7作目となった本書。 前作からいつのまにか4年も経っていた。 しかし、ゆるゆる出しているわりには、本シリーズのファンは多いのでは ないだろうか。 最近は年に2,3冊出さないと読者がついてきてくれないような、忙しい 時代なのに、このゆるさは何なのだろう。 現代物ではない、ホームズ物という特性だろうか。 さて、今回の舞台はインド北西部。 場所は明示されないが、時代は第一次世界大戦後、そして、ロシア革命直後。 パキスタンとの国境に近く、現在でも紛争の絶えない辺りに近いのだろうか、 と推測すると緊張感が漂ってくる。 インドをねらうソ連と大英帝国との水面下のせめぎあいが、ホームズとメアリ の活躍の舞台となっている。 帝国主義の落日と民族主義の台頭も見え隠れする、なかなか奥深い一冊だ。 ただ、トマス・グッドハートのキャラクターに、(不可欠な存在なのだが) 不自然さを感じる…。 | ||||
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ラッセルとホームズのシリーズ、7冊目です。 前巻は英国のカントリーハウスを舞台の、ミステリー色が強い感じの話でした。が、今回は舞台も趣向もガラリと変えて、インドが舞台の冒険モノです。 マイクロフトの依頼で、行方不明のスパイを探す二人の旅を綴る物語ですが、前半はゆったりとした「19世紀インド再現」といった感じ。 インドへ向かう船旅のエピソードはまるで二人の遅いハネムーンのようで楽しい。 後半は、架空の藩国カンプールを舞台に、マハーラージャを相手にとった大冒険となります。 ラッセルの七変化といった感じの冒険も楽しいし、ホームズも相変わらず格好良い。(この方の書くホームズはカッコよくて良いです。) 個人的には、著者の描くインド像が新鮮に感じられました。日本人なら19世紀インドをこういう風に描くことはないだろうと思います。植民地化されていて、白人に虐げられていたというイメージのあるこの時代。でもこの作品で描き出されるインド像には、ヨーロッパ人のインドへの強い憧れを感じました。(著者はアメリカ人ですけれど…) 差別も蔑視ももちろんあったのでしょうが、それだけではない複雑な感情がヨーロッパ文明側にもあるのかも。そんなことまで考えてしまいました。 | ||||
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