公爵家の相続人
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シャーロキアンとまではいかないが、ホームズ物は大好きな(つまり、典型的日本人の)私の、 お気に入りのシリーズだ。 今回はメインの舞台はイギリスだが、第一次大戦直後の設定なのでヨーロッパ大陸、そしてカナダまで ホームズの命を受けて、妻でありパートナーであり助手であるラッセルが飛び回る。 謎解きはともかく大戦時の社会の混乱と、軍隊でさえも規律が混乱した時代背景を、直接的なことばを 使わずに描き出している。 今回はホームズとメアリの掛け合いがあまり見られず、推理の展開の描写も少ない。 戦場裁判における理不尽な処刑という、古今未曾有の大戦における世界中がパニックに陥っていた (と思われる)時代背景の中で行われた非人道的な行為について語られるこのストーリーがやや重い テーマであるが故に、ホームズとメアリの自由な思索の展開は抑えているのだろうか。 雲低く垂れ込める冬のバークシャーという舞台も相俟って、更に重くテーマが覆いかぶさってくる。 珍しく硝煙の臭いが立ち込める物語。 | ||||
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一言でまとめるなら、公爵家の跡継ぎを巡る陰謀。 第一次世界大戦中のイギリス軍では、裁判もろくに行わず反逆罪や逃亡罪で兵士を見せしめのため処刑していた時期があるという事実を元に、がっちりと組み立てられたミステリーです。公爵家の邸宅ジャスティス・ホールの由来、古い邸宅にお約束の隠し通路に隠し部屋。昔ながらの召使いに、華やかなパーティ。戦争の長い影…。惜しげもなくちりばめられたディティールが長編を飽きさせません。マフムード(マーシュ)の出自による新しい人間関係も盛りだくさん。当然怪しげな人物もいっぱいです。中でもマーシュの幼なじみアイリスの存在はローリー・キングの面目躍如です。アイリスは今後またどこかでメアリたちと関わりを持ちそうな予感がします。また、殺された公爵家の跡継ぎの人となりが明らかになるにつれ、戦争の理不尽と、殺人に手を貸した人物への怒りが沸々とわき上がってきます。 ★4つなのは、いつも楽しみにしているメアリとホームズとの丁々発止なやりとりが少なかったからです。舞台がイギリス、フランス、カナダとめまぐるしく展開し、メアリとホームズが一緒に居られる時間が少なかったためと、準主役のメンバーが多かったからなのでしょう。内容的には★5つの価値充分と考えます。 | ||||
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