広也はただ今就職浪人中。

麻布の旧家に嫁いできた新妻が背負う宿命とは!?家は隆盛を誇るが、その陰で多くの人が死んでゆく。

躰の中で、なにかが止まった―。立原章司、四十歳。

「私は拳銃を構える。恐怖にひきつった顔を思い描くだけで、胸のもやもやが晴れていく」―。

旧友美月と再会した哲郎は、彼女が性同一障害で現在は男として暮らしていると告白される。

宇野警部と女子大生・夕子のコンビが活躍する幽霊シリーズ第13作。

わたしは今、人を殺そうとしている。再就職のライバルとなる元同業者6人を皆殺しにする。

脳に障害をもつ由希が奏でる超人的チェロの調べ。指導を頼まれ、施設を訪れた東野はその才能に圧倒される。

岐阜県・御母衣ダムの湖底から男女の死体を乗せた車が発見された。

大工の大輔は子連れの美人と結婚するのだが……。果たして、彼にとって恋とは何なのか。

朧とは排除する人。殺す人。

空の英雄チャールズ・リンドバーグの息子が誘拐された。初動捜査の失敗から事態は混迷の度を増してゆく。

恐ろしい伝染病から生き延びた一握りの人々は、不思議な夢の導きで一堂に会した。

世界は終末のときを迎えていた。

失踪した人気漫画家の行方を追う探偵・佐久間公の前に謎の女子高生が立ちはだかる。

ノンフィクション作家・五十嵐友也のもとに届けられた一通の手紙。

大手企業を早期退職し探偵事務所を開業した仁木。

十年間堪え忍んだ夫との生活を捨て家政婦になった主婦。囚われた思いから抜け出して初めて見えた風景とは。

不倫を清算し会社を辞めた紗季は、夜の公園で男の死体と「不思議の国のアリス」のウサギを見る。

大学の心理学科に通う「僕」は、ひょんなことから自閉的な少女・下路マリの家庭教師を引き受けることになる。

「あいつから逃げなきゃ!」執拗に追ってくる男の影に脅えつつ、逃亡を続ける花屋の店員、三田村夏季。

丑の刻、貴船神社に夜毎現われる白装束の女が鬼となって、自分を捨てた男を取り殺そうとする。

依頼人が「無実」であるかよりも「無罪」にすることに重きを置く辣腕弁護士がはまった「法と正義」の罠。

一人の男が殺された。被害者の足どりを追う刑事たちの焦燥は深まるばかりだった。

予備校受験のために上京した受験生・孝史は、二月二十六日未明、ホテル火災に見舞われた。

30冊の警察手帳紛失に内部犯行説が…。男たちの矜持を描く迫真のミステリ。

武器密売裁判の重要証人が航空機事故で死亡。

知らなければ謎は解けない。

乳がんの手術以来、何をするのもかったるい25歳の春香。この洞窟の出口はどこにある―現代の“無職”をめぐる五つの物語。

映画撮影のために集まった監督、カメラマン、プロデューサー、俳優たち。一番光り輝くのは誰なのか。

『推定無罪』を凌ぐ法廷人間ドラマ。「タイム」誌が選ぶ1999年度ベスト・ブックス第1位。

関ヶ原以後、新座衆の扱いに苦慮する加賀前田家で、家老の罠に落ちた男・太田但馬守。

江戸の十二カ月を鮮やかに切りとった十二の掌篇「江戸おんな絵姿十二景」と、広重の「名所江戸百景」から触発された七つの短篇。

世紀末の大晦日午前9時、ワシントンの地下鉄駅で乱射事件が発生。間もなく市長宛に2000万ドルを要求する脅迫状が届く。

蘭之助は阿蘭陀通詞(通訳)であった父譲りの才がありながら、戯作で生計をたてる気ままな身の上。

1809年、フランス占領下のウィーン。

米国ジョージア州デラノ。

髪結いの伊三次とよりを戻した深川芸者のお文に言い寄る伊勢屋忠兵衛の黒い影。

日本初の洋式帆船「ヘダ号」に西洋医学、新聞印刷、贋金づくりまで、西洋の知識を大いなる好奇心で、柔らかく、さわやかに受けとめた日本人の姿。

十六年前の惨殺事件の記憶。捨て去ったはずの闇が、今またジェイクをあの街に呼び戻す。

地獄谷温泉のそばの森で、ひとりの男と一匹の猿が、射殺された。

深夜、十六歳の少女の部屋に男が侵入、母親に猟銃で撃たれた。男は十七年前に少女と結ばれる夢を見たという。

新宿、大久保、新潟そして茨城を点と線で結ぶ怨念と復讐の物語。本年度松本清張賞受賞。

切れるな!閉じるな!池袋で会おう!さらに鋭く、マコトとGボーイズが、池袋の灰色ゾーンを駆ける。

電話ボックスで珍妙な行為にふける男を見かけたOLは…。

一九九三年から約三年間、激しい腰痛のため、死まで考えた作家の衝撃の闘病記。

事件のあったデンプシーは低所得者層が多い団地の町で“ダークタウン”と呼ばれていた。

ニュージャージー州デンプシー。

史上最悪の刑事がやってきた。禿富鷹秋―通称禿鷹。

男は、満開の桜の樹の下に「精霊」を見た―。

単車で転んで彼女にケガさせた。でも、彼女の白い肌もBMWも俺には同じ位愛しくて。

ミステリー作家ポールは悲劇の人だった。少年の頃、事故で両親をなくし、その直後、目の前で姉を惨殺されたのだ。

基地の島に住む人びと、アメリカ人でもなく日本人でもない少女、夫に裏切られ怨霊となった女、娘を捨てた父親、パイロットに憧れる空軍将校,才能に限界を感じる科学者、自らのありようを知らないコギャルたち…すべての人の祈りもむなしく、異端者の魔術によってレキオスの封

本業の髪結いの傍ら、町方同心のお手先をつとめる伊三次。芸者のお文に心を残しながら、今日も江戸の町を東奔西走…。

旅行代理店勤務のおれは失踪した父親を探す少年に同行し、ベトナムを訪れる。現地でおれたちが知った切ない真実とは…。

「人生は謎に満ちてるのよ」―。永井夕子と宇野警部のカップルが謎に挑む「幽霊シリーズ」第12弾。

眼に入った物をかぞえずにいられない計算症の青年や、隣人のゴミに異常な関心を持つ男など、現代社会が生み出しつづけるアブナイ性癖の人達。

冷戦の終結。それはキースにとりリストラによる解雇を意味していた。

地元名士の完璧な妻、それがアニーの表の顔だ。それなのにアニーは幸せではなかった。

私立探偵・橋本が受けたある依頼―。それは、二年前に突然引退した女優・白石由加里を捜すこと。

この二人の行くところ、なぜか必ず事件が起こる。キュートな女子大生・永井夕子と宇野警部のご存じ“幽霊コンビ”。

恐怖だけではありません。ここにはありとあらゆる物語が詰まっています。

渋谷で直接行動も辞さぬ過激な自警団を率いる18歳のカリスマと、家庭内暴力の息子を抱える敏腕ライター。

天よ、いつまでわれらをくるしめるつもりですか――改革はままならない。鷹山の孤独と哀しみを明澄な筆で描きだす下巻。

あなたは宇宙人はいると思いますか?狼男は?じゃあ幽霊はどうでしょう?絶対にいないと思う方は、この本をお読み下さい。

覚悟はよろしいですか?ページを開けば最後、恐怖の帝王謹製、11発の恐怖爆弾による絨毯爆撃が開始されます。

安楽死。それは神の恩寵か、悪魔の所業か。

昭和8年。東京近郊の梅広町にある「月辰会研究所」から出てきたところを尋問された若い女官が自殺した。

昭和8年の暮れ、渡良瀬遊水池から他殺体があがった。そして、もう一体。

戦争の足音が忍び寄る昭和7年。

はずみで人を殺してしまったヴェトナム帰りのダンは、余命いくばくもない身ながら逃避行に出た。

朧、君は神になるつもりなのか―。殺人を犯し、育った修道院に身を隠す青年・朧。

映画の中には魔物がいる―場末の映画館で彼の映画を観た時からジョナサンはその魔物に囚われてしまった。

大学の映画科教授となったジョナサンは幻の映画監督マックス・キャッスルの謎を追いつづける。

絶望と快楽。うちの女の子はね、みんな頭文字がMになる名前なの。

市の福祉事務所に勤めるケースワーカーの仕事はひと筋縄ではいかない。

二人の男の道を決定づけたのは、生放送中のスタジオで発せられた、不用意な、しかし致命的な一言だった―。

古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか?椎の木の根元から突然現われた緑色の獣のかわいそうな運命。

エボラ、コレラ、細菌兵器…いや、この島にはもっと恐しいなにかがある!「将軍の娘」のネルソン・デミル最新作。

名医として町の尊敬を集めるベンだが、今まで暗い記憶を胸に秘めてきた。

骨の折れる音に耳を澄ますボーン・コレクター。すぐには殺さない。

最北の国境をのぞむ利尻島で起きた変死事件。浅見に託された、「エンジン不調、不時着する。

臍出しルックのために臍整形を母親にねだる少女。しぶしぶ娘と病院を訪れた母親が下した意外な決断とは…。

日下刑事は困惑していた―。

江戸の町を見下ろす三枚の大凧には、なぜか小判が結びつけられていた…。

五度火災に見舞われ、そのたびに保険金を手にしてきた男と、保険調査員の息詰まる攻防。

「あなたに10億円差し上げます」―ある老人の出した奇妙な新聞広告をきっかけに、社会全体が狂奔しはじめる。

あの図書館には何かがいる。不気味な貼り紙、冷酷な司書、期日に本を返さないと現れる図書館警察。

1997年―国境が消えたとき、甦る愛と憎しみ…揺れ動く国際都市・香港。

1997年―国境が消えたとき、甦る愛と憎しみ…揺れ動く国際都市・香港。

マヤ遺跡発掘中の形質人類学者アイリスは父親を銃撃されてしまう。

『アメリカ文学界の魔犬』と呼ばれるこの作家を育んだのは、ありきたりの文学修行ではない。

図書館警察―あの懐かしい薄闇には怖ろしいものが…。サン・ドッグ―異世界を写し出すポラロイド・カメラの怪。

オカマと同棲して気楽な日々を過ごす「ぼく」は、いかにして甘えを克服していったのか。

有名写真家・君原、女優の真木が相次いで殺され、そのどちらの犯行現場にも真っ赤なサクランボが残されていた―。

関東取締役出役―関八州の悪党者を取り締まる通称“八州廻り”の桑山十兵衛は男やもめ。

これはプロの遣り口なの。男と女を別れさせるプロが仕組んだことなのよ。

「追われている。殺されるかもしれない。

中世から放たれた矢は現代を貫通し、記号の海で歴史が改編される。

「人生の大きさは悔しさの大きさで計るんだ」。拍手は遠い。