フリーダムランド
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夜も更け行く頃転びそうな足取りでしかも擦り切れたような身体で何とか病院に辿り着いたBrenda Martin。彼女は黒人男性に車をハイジャックされ、しかも車の後部席には四才の息子Codyが乗っていたと語った。こんなところから話がスタートするので、これは誘拐された子供を救い出すサスペンスノベル、或いは犯人を追跡するストーリーかと思いながらページを繰りましたが、100ページも読み進めたところで、全く私の思惑違いであることに気付きました。まあ私の好きな種類の小説ではありませんが、小説の質そのものがかなり高度なものであることは否定しようもありません。驚異的高密度の文章、まるで細密画を何枚も並べたようにデイテル部を丁寧に描写した小説作法には、正直驚かされました。ここまで詳細に書く必要があるのだろうかと頭を傾げたくなるほど一つ一つの場面を実に詳しく書き、そこから縦横無碍にストーリーを展開させています。又、右に左に揺れ今にも自己崩壊しそうになりつつ、何とか己を維持しているBrendaの姿には鬼気迫るものがあり、男性作家がこれほど見事に女性を描き出したのには驚愕させられました。ストーリーは四才児Codyの行方を捜査するLorenzo刑事と、事件の独占記事に貪欲な意を燃やす女性記者Jesseを柱に据えて進行しますが、これはクライムノベルと言うより、事件をきっかけとして燻りだした人種間対立や事件の周囲に蔓延る様々な人達の諸事情を浮き彫りにした社会小説と言ったほうが正鵠を得ているのではないかと思います。 | ||||
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前半ちょっとしんどいけど、そんなことを補って余りあるほどのパワーをもつ作品です。女主人公のブレンダの切なさに、胸を鷲づかみにされたような感動を覚えます。脇役として出てくる、障害者の子供を持つ親たちからなる、行方不明の子供を捜索するサークルのリーダー、カレンが凄くかっこいいです。 | ||||
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