スペンサーヴィル



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    初公開日(参考)1997年02月
    分類

    長編小説

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    スペンサーヴィル〈上〉 (文春文庫)

    2000年03月31日 スペンサーヴィル〈上〉 (文春文庫)

    冷戦の終結。それはキースにとりリストラによる解雇を意味していた。ヴェトナム戦争以来軍一筋、国のために命をかけてきたというのに。激務から解放されたキースがまっ先に考えたこと、それは「故郷に帰ってアニーに会いたい」だった。しかし彼女はすでに地元の悪徳警察署長の妻となっていた!傷心のキースのもとにある日…。 (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    スペンサーヴィルの総合評価:7.00/10点レビュー 3件。Cランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (7pt)

    主人公は一体強いんだか弱いんだか

    世間一般では「デミルのハーレクインノベル」と評されている一種の恋愛物。退役軍人として故郷スペンサーヴィルに帰ったキースとかつての恋人アニーとの変わらぬ愛情とそれを陰湿な嫌がらせで阻む彼女の夫、狂気の悪徳警察署長バクスターとの戦い。
    今回は物語としては非常にシンプルである。この単純な図式ゆえに上下巻各400ページも費やす事に冗長さを感じたのだ。

    まずキースとアニーとの邂逅までが長い。優秀な国家安全保障会議の一員まで務めた退役軍人キースが、昔の恋人と逢うまでに他人の眼を気にしすぎてウジウジ独白を繰り返す日々が訥々と綴られるのが、情けなく感じた。そしてあくまで悪人であるバクスターに対してストイックに負け犬根性的な対応をするのにも軍隊にいたときの凄腕ぶりとは対照的であるし、一度ワシントンに呼ばれるのも物語のエピソードとしては必要だったがあまりにも長く悪戯にページ数を稼いでいるようにしか思えなかった。
    さらにアニーとの駆け落ちに関しても逃亡経路やホテルの泊まり方、自車の隠し方など軍人時代の経験を基に微に入り細を穿つような慎重ぶりを発揮するのにもかかわらず、呆気なくバクスターの取り付けた発信機で不意打ちを食らうなど、元栄え抜きの軍人ならそのくらい調べとけよッ!と思わず突っ込みを入れたくなった。キースという人物の設定に対してあまりにアンバランスなストーリー展開なのだ。
    またバクスターの、妻に対する歪んだ愛情も、虚勢張りの小心者という設定までは納得できるものの、片や数々の修羅場を潜り抜けてきた軍人を相手に先手先手を取ったり、キース以上に勘が鋭いといったところなどもやはり人物設定とストーリー展開とが融合していないという印象を受けた。

    以上述べたように今回はバランスの悪さが目立ち、結構批判的な眼で読んでいたのだが、最後の、キースのアニー奪還劇はかの『チャーム・スクール』を髣髴させる緊迫感をもたらしてくれ、カタルシスも得られた。7ツ星謹呈というよりも8ツ星までは届かないというのが正直な感想だ。

    さて、前回気付いたトゥロー作品の特徴がデミルにもあるのかという話だが、これは五分五分だといったところか。トゥローの決めゼリフは正に小説向けのセリフで華やかさをまとっているがデミルは短いセリフで物語の継続を促すセリフであり、章の引き締めというよりも次章への触媒となっている。だからトゥローの場合は各章の最後のセリフが心に刻まれるがデミルはあまり気付かされなかった。
    どちらも文巧者だが、比べてみるとこのように結構違いがあるのが解り、これもまた発見だった。



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    No.2:
    (5pt)

    Another bestseller!

    I just love Nelson DeMille and his prodigiously talented writing style. This is the second book by Nelson DeMille that I've read and added to my literature collection with great alacrity. By the way, the first was The General's Daughter, which made an interesting reading as well. Anyways, back to the main subject. One of the factors that turned this book into such a great page-turner was that the story contained a plethora of the so-called "cat and mouse game" that was quite out of the ordinary. The main man, Keith Landry, and his sweetheart Annie, together tries their best to escape from the belligerent and autocratic police chief (which just happens to be Annie's husband), and I truly believe that the thrill of the story lays in the escape attempts than in any other parts of the book. Do you know the feeling that you get when you're playing hide-and-go-seek and the "go seeker" is only inches away from you but he doesn't see you for some odd reason? Well, that's the kind of thrill that I'm talking about and that's the kind of thrill that you'll experience as you turn the pages of this book. You gotta love Nelson DeMille.
    スペンサーヴィル〈上〉Amazon書評・レビュー:スペンサーヴィル〈上〉より
    4163167900
    No.1:
    (2pt)

    デミルの純愛もの冒険小説

    デミルの中ではあまりできの良く無い方。 デミルの冒険小説では、いつも本筋に対して主人公の恋愛も同時進行し、その軽いハーレクインのり(男向け)が適度の読みやすさを支えているが。今回は、正面きって純愛をメインストーリにしているのが異色といえば異色だが、正直成功しているとは言えない。濡れ場に異常に力点が入っていて、バランス崩しても強引に突っ切るのがデミルの魅力なんだけど、今回は本来サイドストーリーがメインなわけで、ハッキリ行ってちょっとつまらない、主人公が凄くバカに見える。○○○をしている時に捕まるシーンなんて、多分ドラマチックなつもりで描いているんだけど、笑えてしまう。 追っ手に終われている時に、モーテルのベッドで合体中に捕まる主人公なんてありえないよねー。 悪役も、中途半端に嫌なやつで魅力も無い。 主人公が活躍する場面もほとんどなくて、極端にいうといちぃちゃしてるだけ。全くもってけなすだけなのに、嫌いになれないのが、デミルの魅力ですかね。
    スペンサーヴィル〈上〉Amazon書評・レビュー:スペンサーヴィル〈上〉より
    4163167900



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