獅子の血戦



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初公開日(参考)2012年07月
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長編小説

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獅子の血戦(上) (講談社文庫)

2012年07月13日 獅子の血戦(上) (講談社文庫)

アサド・ハリール―“獅子(ライオン)”の異名をとるリビア人テロリスト。かつて300人ものジェット機乗員・乗客などを殺した冷酷無慈悲な殺戮マシーンが、再びアメリカの地を踏んだ。3年前に果たせなかった“血讐”を遂げ、憎むべき仇敵ジョン・コーリーをこの世から葬り去らんがために。『王者のゲーム』の興奮再び。ノンストップサスペンス。 (「BOOK」データベースより)




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獅子の血戦の総合評価:6.90/10点レビュー 10件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

待ちに待った再戦!

待ちに待った『王者のゲーム』の続編がようやく出版され、そして無事訳出されることになった。これを愉しみにしていたわが身にとってなんと嬉しい出来事だろう。

しかし前作は上下ともに700ページを超える大著であったが、続編の本書は上下巻それぞれ400~440ページぐらい。さらには活字は大きくなり、これを前作の文字組で構成すれば一冊には纏まったぐらいのヴォリューム。そんな装丁でありながら、本体価格は各905円。ちなみに前作は各1219円…。
前作が出版されたのが2001年11月だから10年以上の隔たりがあるわけだが、コストパフォーマンス的にどうなのだろうかという疑問はある。

とはいえ、まあ、昨今の出版不況を考えるとこれも致し方なしか。出版に踏み切ってくれた講談社に素直に感謝の意を表そう。

刊行は10年後だが物語の中の時間で云えば、前回の事件から3年後、そして9.11からは1年半以上経った頃の話だ。つまりようやくグランド・ゼロを整備し始めながらも、まだテロへの恐怖が冷めやらぬ時期の頃だ。そんな中、アサド・ハリールはアメリカへ上陸する。

とにかくアサド・ハリールが絡むと物語も加速する。早くも前作取り逃がした獲物チップ・ウィギンズも開始100ページの辺りで早々に屍と化す―しかも至極凄惨な殺され方で!―。
そして引き続いて150ページ辺りですぐさまハリールはケイトを毒牙にかける。いやあ、デミルの筆は最初からフルスロットルだ。

そしてわずか9・11から1年半しか経っていないにもかかわらず、アメリカのセキュリティの甘さが作中では指摘される。特に小さな地方空港や個人で経営している航空会社でのチャーター便では身分証明のチェックがなく、しかも荷物検査もなく通されること―なんとハリールは銃をカバンにしまったまま搭乗するのだ!―。
私は2002年の2月にハワイへ旅行に行った際、その時のセキュリティチェックの厳しさには辟易したが、実際はこのようなものであったらしい。

さて前作は巻措く能わずのリーダビリティがあったが、今回は中盤のコーリーのパートで間延びしてしまった感があったのが残念だ。組織内のそれぞれの立場の人間の保身と手柄の取り合いといった政治的ゲームが物語の疾走感にブレーキを掛けたように感じてしまった。
後半ハリールが再度登場してからはアクションシーンの連続で緊張感が再び甦っただけに、この中だるみが勿体ない。

また最後の仕掛けも9・11にこだわるデミルらしいものだが、果たしてあの場にコーリーが行く必要があったのか疑問が残る。作中作者もコーリーに何故その場に向かっているのか自問自答を何度も繰り返させているが、それがコーリーという男なんだというのが最適な理由なのだろう。

前作を私が読んだのが2005年だから6年待たされた続編は私の期待に応えてはくれたが、期待以上だったかと云えばそうではない。やはりハリールの行動に焦点を当て、アクション重視で物語を運ぶべきではなかったか。
巻末の解説によればコーリーシリーズは今後も続くとのこと。本作以上のスリルとサスペンスを期待しよう。


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No.9:
(3pt)

「読者のリクエスト」に応えて書いたの?

「コーリー・シリーズ」では最も面白かった「王者のゲーム」。当然「ハリールとの再対決を望む声」は多かった、ので「リクエストにお応えして」って感じの作品。個人的には「残念でした」。まず、1作目では「過去と現在・ハリールとコーリー」のプロットが絶妙な組み合わせだったのに、今回はほぼコーリーの視点のみ(ハリールの3年間:アルカイーダでの日々、なんか入れて欲しかった)。また、ハリールの目的も最初から判明してて「謎解き要素」無し(「アルカイーダ・プロット」を創って、大型テロ捜査と絡めれば良かったのに)。「ゲーム」以降もコーリーとのやりとりで笑わせてくれた妻ケイトがいきなり入院で「夫婦漫才」も無し。前作では良い味出してたヘイサム殺されちゃう一方で「ワイルドファイア」では馬鹿丸出しの上司トムが相変わらずヘタレてる(せめてケーニグぐらいの男にATTFは仕切って欲しい)し、多少なりとも勇気を見せたパレシが殺されるし(逆だろ)。対決シーンは「アップ・カントリー」だし。タイトルも冗長。「The Lion」のままとか「血讐」でいいのに。登場人物にはもう一人「やり手」が欲しかったなあ・・・。今度中東に行くらしいが、ケイトは殺さないでね。
獅子の血戦(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:獅子の血戦(下) (講談社文庫)より
406277318X
No.8:
(4pt)

一定の面白さ

初期の作品のような、ノンストップの迫力は若干薄れてきたが、この著者の作品にはハズレがない。衝動買いしても楽しめる。
獅子の血戦(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:獅子の血戦(上) (講談社文庫)より
4062772825
No.7:
(2pt)

下巻はつまらないです

上巻はそこそこ読めるのですが、後半は描写をはしょりすぎ。
ここまで引っ張ってきて、宿敵がこんなあっさりやられていいの?
凶悪なテロがこんなにあっさりと回避されていいの?
どんでん返しも落ちも、さりとて緻密な描写もなく、作者は前半で力尽きたのだと思わざるを得ません。
お勧めできません。
獅子の血戦(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:獅子の血戦(下) (講談社文庫)より
406277318X
No.6:
(1pt)

おしゃべり

これがエンタテインメントを意図しているのは分かる。しかし冒頭だけで後が続かない。多くを割く捜査機関の「内輪」の会話は好きになれないと男同士の退屈なおしゃべりが永久に続く。テロ実行者の内面の独語やその意図的に稚拙な背景設定は当然何の意味もない。ポツリポツリとマンガ以下の事件が起こる。人物設定が人間ではないから読み取るべきことがなく、展開はウダウダ停滞するから娯楽でも機能しない。誰の携帯がオンだオフだ・・。誰がどこの誰だ・・。

つまり、「続編」の悪い定型そのもののようになっているが、前のを知らないから判断はできない。
獅子の血戦(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:獅子の血戦(上) (講談社文庫)より
4062772825
No.5:
(5pt)

これはゾクゾクする〜テロリストの深き心の深淵!

初めて読む方も、デミルの愛好家でなくとも「王者のゲーム」から読むのがお薦めであろう。
話しは、リビア人天才テロリストと、彼を追う捜査官との壮絶なる戦いを描くサスペンスであるんだが・・・テロリストの描写が、凄いのなんのって半端じゃないんである。冷酷、非情、最凶etc. ターゲツトをゲット&キルに手段を択ばない。この徹底ぶりは、仲間・同胞でも例外にはならないのだ。いったい、このテロリストの心の深淵には、何が・・・。ただ暗闇の広量な世界だけなのか。なぜ?
上下、一気に読める。
Readable Novel!
獅子の血戦(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:獅子の血戦(上) (講談社文庫)より
4062772825



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