ニューヨーク大聖堂
- 交渉人 (15)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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デミル1981年の作品。デミルの未訳作品がこうして講談社から発表される意義を高く買う。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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さすがに今読むとデミルの作品にしてはテンポが遅いと感じます。登場人物にも際立った存在おらず、どうも感情移入出来ませんでした。 | ||||
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結局、テロリストたちの大義名分はわかりましたが、リーダーの立ち位置がピンときません。存在感も全くなく、お粗末過ぎます。仲間を無駄死にさせるだけさせて、いったい何がしたかったのか。最後に何か隠れた動機が明かされるのかと期待してたのですが、、、あっさり終了。 決してテロは成功しないと教訓にしたかったのでしょうか。これは過去に発表された作品だからと割りきれませんでした。 | ||||
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ネルソン・デミルの魅力は背景やディテイルが必要十分に細かく、読み手の集中を切らさない点にあると思う。今回の背景は、IRAとアイルランド系移民の話で、このあたりの情報がきちんとストーリーの中に入ってくるので読みやすい。 さて、物語はアイルランド系移民の祭典、聖パトリックのパレードのさなかに勃発する。フィアナ騎士団を名乗るIRAの一派が枢機卿、神父、イギリス駐米大使、そしてアイルランド和平に携わる元IRAの女性活動家を人質にニューヨーク聖パトリック協会に籠城する。 全体で12時間の籠城戦なので読む速度とほぼ同時に物語が進行していく感じがする。 | ||||
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籠城開始から数時間を経て、交渉人を始め、役者が揃った。 タイミリミットに向けて、息詰まる交渉が始まる。 心理戦、政治的駆け引き、裏工作、スリラーサスペンスに必要な要素がギッシリと詰まった後半は、時間を忘れる程に引き込まれる。 そして、リミットタイム。 このクライマックスに向けて凝縮される。 ネルソンデミルの放った佳作であることは間違いない。 | ||||
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ネルソン・デミルが’81年に発表した、文庫上・下巻で1089ページにも及ぶ大作である。 時は1984年3月17日、223回目のアイルランド人の祝日「聖パトリックの日」に、ニューヨークはマンハッタンにそびえ建つ聖パトリック大聖堂がIRA暫定派から分離した<フィアナ騎士団>と名乗る武装グループに、4人の要人が人質に取られて占拠された。彼らの要求は北アイルランドとイングランドにある収容所に拘束されている137人を夜明けまでに釈放し大赦をあたえること。これが果たされない時は人質を殺し、大聖堂を爆破すると。仕掛けられた爆薬の起爆時間は翌朝6時3分。猶予はおよそ12時間。 ストーリーは、タイムリミットに向けて緊迫感をはりつめながら進行してゆく・・・。 聖堂の外では、プロの人質交渉人を表に立てながらも、州知事、市長、市警、CIA、FBI、国務省、イギリス外務省のメンバーたちがそれぞれの思惑で功を競い合い、イギリス軍情報部の少佐が陰で暗躍する。 聖堂の内では、人質が脱出の機をうかがい、たてこもった<フィアナ騎士団>の体制が次第に明らかになっていく。 第5部「攻撃」に至って、たたみかけるような大聖堂での攻防戦が展開されるのだが、デミルは、主人公のニューヨーク市警情報部のバーク警部補を軸に、ほとんど分秒刻みで、きわめて冷静に、客観的・写実的・ドキュメンタリータッチにこの重大テロ事件を描いている。とてもフィクションとは思えないほど、およそ考えられる限りの情況がディテールまでしっかり構築されている。 ともあれ本書は、そのヴォリュームにもかかわらず、思わず一気に読みきってしまう、警察小説、謀略小説、恋愛小説などの要素をたっぷり放り込んだ第一級のサスペンスである。 | ||||
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