バビロン脱出
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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ネルソン・デミルならぬドミルの1978年の作品である本書は当時最新鋭の飛行機だったコンコルドがスカイジャックされるというルシアン・ネイハムの『シャドー81』を想起させる作品。当時アメリカでは『シャドー81』はほとんど話題にならなかったとのことだが、ドミル自身はその作品を読んでいたに違いない。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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中東和平会談に臨む代表団をのせた旅客機がアラブ過激派に襲撃され・・・というお話。 こう書くとよくある中東情勢を舞台にした謀略小説、冒険小説に思えるかもしれませんが、実際その通りです。でもそこはデミル、才人だけあって個性的な作品に仕上がっております。様々な位相にいる登場人物たちが己の葛藤に苛まれながらひたすら脱出に向けて最後までなだれ込む展開はデミルの面目躍如、読んでいて手に汗握ります。戦闘シーンが若干あっさりしているようにも思えますが、必要以上に残酷にしたくないという著者の倫理観からなのでしょうか。 この後デミルは傑作「誓約」でさらにグレードアップし日本でも評価が鰻登りになりますが、その助走になったという意味でも重要な作品。これが書かれた後での中東情勢はさらに緊迫化、世界を巻き込む戦争にまで発展してえらいことになっておりますが、ここで描かれている話も他人事ではなく、あまり関係なくみえるわれわれ日本人にも昏い影を落とすことになりますし、そういう意味でも是非多くの方に読んでもらいたい、尖鋭的だけど、娯楽小説としても楽しめる厚みのある情報量・情緒量の多い力作。 | ||||
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国連平和会議場へパレスチナとの全面和平会議に向かう、イスラエルの平和使節団の乗ったコンコルドがハイジャックされ、バビロンへ強制着陸させられる。 乗員乗客は機内に積んでいた保安要員用の武器を手に、パレスチナ人ゲリラとの全面対決へと身を投じる……という、まぁ俗に言う『立て篭もりモノ』でありますな。 まぁ昔のイスラエルがパレスチナとの全面和平を考えるなどという、バカバカしいほどの嘘を盛り込んでますし、ホントに深く考えずに読むと良いのではないでしょうか。 ちなみに飛行機描写、コンコルドはともかくとして何故かイスラエルなのにF-14を配備してたり、護衛任務なのに20mm機関砲弾を積まずに飛んだり、フェニックスミサイル6発で武装したりとトンチキな描写が見られるのがトムキャスキーには残念です。 それにしたって平和使節団の連中、話し合いなんざ知ったこっちゃねえよとばかりにドンパチやらかしてくれます。情け容赦なくバンバン撃ちまくりますしねぇ。航空燃料で火炎瓶作ったり。これぞ立て篭もりの醍醐味!というのは存分に味わえますよ。 ちなみに作者の思い入れは完全にイスラエル側にあるので、そこら辺が気になって仕方ない方は要注意かもです。 | ||||
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国連平和会議場へパレスチナとの全面和平会議に向かう、イスラエルの平和使節団の乗ったコンコルドがハイジャックされ、バビロンへ強制着陸させられる。 乗員乗客は機内に積んでいた保安要員用の武器を手に、パレスチナ人ゲリラとの全面対決へと身を投じる……という、まぁ俗に言う『立て篭もりモノ』でありますな。 まぁ昔のイスラエルがパレスチナとの全面和平を考えるなどという、バカバカしいほどの嘘を盛り込んでますし、ホントに深く考えずに読むと良いのではないでしょうか。 ちなみに飛行機描写、コンコルドはともかくとして何故かイスラエルなのにF-14を配備してたり、護衛任務なのに20mm機関砲弾を積まずに飛んだり、フェニックスミサイル6発で武装したりとトンチキな描写が見られるのがトムキャスキーには残念です。 それにしたって平和使節団の連中、話し合いなんざ知ったこっちゃねえよとばかりにドンパチやらかしてくれます。情け容赦なくバンバン撃ちまくりますしねぇ。航空燃料で火炎瓶作ったり。これぞ立て篭もりの醍醐味!というのは存分に味わえますよ。 ちなみに作者の思い入れは完全にイスラエル側にあるので、そこら辺が気になって仕方ない方は要注意かもです。 | ||||
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