王者のゲーム



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初公開日(参考)2001年11月
分類

長編小説

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王者のゲーム(上) (講談社文庫)

2001年11月15日 王者のゲーム(上) (講談社文庫)

『将軍の娘』の巨匠、ネルソン・デミル最高傑作 最強のテロリストが、想像を絶する手段でNYに侵入! 連邦テロリスト対策チームの必死の追撃が始まった。 テロリストを護送中のパリ発ジャンボジェット機の交信が途絶えて2時間。待ち構えるNYのJFK空港は緊迫の度を増していた。着陸した機内に乗り込んだレスキュー隊は、目を疑った。なんと乗員・乗客300人が眠ったように死んでいた。有毒ガスか?全米ベストセラー第1位に輝く巨匠デミルの超弩級サスペンス。 (「BOOK」データベースより)




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王者のゲームの総合評価:8.14/10点レビュー 7件。Bランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(9pt)

あと一歩で傑作

ページを繰る手が止まらないとは正にこのこと。デミルの面目躍如たる本作は一級のエンタテインメント小説だ。上下巻ともに700ページを超える海外小説で1日に100ページ読める小説なんてほとんどなく、このことからもデミルの筆致の冴えが他の作家の追随を許さないものであることが証明される。

しかし、「一級」のエンタテインメントであるが「超一級」のミステリではないことに留意したい。
最初の理由はネタバレ参照。

次にやはりこのデミルという作家は生粋のエンタテインメント作家であり、ミステリ作家ではない、いやミステリ作家にはなれないのだろうなということ。はっきり云ってこの物語は転がし方次第では第1級のミステリに成りえたのだ。
物語の構成として、なぜ若き日のハリールが見舞われたリビア空爆という災禍を第2部という前段で早々と語ってしまったのだろうか?

これはミステリ心ある作家ならば、このハリールというテロリストがアメリカで次々と起こす殺戮を淡々と述べていき、物語の起承転結の「転」の部分でリビア空爆の話を持っていくのではないか。そうすることでハリールの動機の不明さが引き立つし、下巻264ページで第1被害者となった軍人の妻が電話で語る被害者のミッシングリンクの真相、そしてハリールの訪米の目的が一段と戦慄を伴って読者の心中に突き刺さることは確実である。
ハリールの成す個々の殺人ごとにリビア空爆に対するハリールの内なる憤りを語るデミルの筆致を見るとどうしても冒頭に出す必要があったと判断したのかもしれないがこれは語り方の技法に過ぎなく、これを徐々に語ることで読者に徐々に動機を仄めかす事は出来たはずだ―クーンツならばこの手法も間違いなく取るだろう。そういった意味ではデミルはやはりエンタテインメント作家なんだなぁと強く思ってしまった。

しかし本作はデミル作品の中でも抜群の語り口の上手さが存分に発揮されている。読書中、これほど笑い声を上げて笑ったのも珍しい。
今回は特に『プラムアイランド』から引き続いての主役となる皮肉屋コーリーのキャラクタ性が前作よりもさらに磨きがかかったことが特に大きい。作者自身も彼を書くことに大いに愉しんでおり、大量殺戮テロ、暗い情念を抱えた暗殺者の連続殺人劇という重い題材にもかかわらず、コーリーの、ふざけながらも有能ぶりを発揮する仕事ぶり、休み無しでの業務の中でも何と新たな恋人を発掘し、業務中に婚約してしまうという逸脱ぶりに小説全体のムードはかなり陽気だ。
本作についてはデミルの作品をある程度読み通して―もちろん『プラムアイランド』も必ず―読了した上で読む方が魅力・愉悦は増す。それははっきり断言しよう。なぜなら私自身がそうだからだ。
一番最初に手にし、そのときはなかなか乗れず、やはり過去の作品から読もうと決めた当時の判断に間違いはなかった。特に作中に出てくる元KGBのボリスは『チャーム・スクール』の出身だし、コーリーがかつて通っていたイタリアンレストランで起きた発砲事件は『ゴールド・コースト』で語られているし、コーリーが気に入っているトラボルタ主演の映画はまさに『将軍の娘』のことだし、さらに穿った見方をすれば、冒頭の航空機の機内客大量虐殺を語る一連のストーリーは『超音速漂流』へのオマージュだろう。つまり本作はデミルにとっても作家活動の集大成的な意味合いがあるように思える。

だからこそ、先に述べた不満、特に最後の結末については消化不良だという思いが強くするのである。最近のデミル作品に感じるのはこの一歩カタルシスに届かない点。『スペンサーヴィル』の主人公が凄腕の情報員のわりに悪徳警察署長に騙される点、『プラムアイランド』の予想外の展開を見せる事が必ずしも読者の期待を良い意味で裏切っているとは云えない事、そして今回の結末。これらがどうも物語の設定とちぐはぐな印象を与えている。

勿体無い。非常に勿体無い。
でも面白かった。


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No.6:
(5pt)

スピーディーに読めます。

アクション、サスペンス映画はよく見る、でも小説は苦手という方にオススメ!
プライムアイランド、王者のゲーム、ナイトフォール、ワールドファイア、王者の決戦とシリーズです。
王者のゲーム(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:王者のゲーム(上) (講談社文庫)より
4062733080
No.5:
(4pt)

最初ちょっとジョークがしんどい

上下、各700ページの大部ですが、読み出したら一気で止まりません。全く通信に返事のないまま着陸する、冒頭の旅客機を巡るサスペンスから、グイグイ話に引き込まれます。
ただ、最初ちょっと主人公の元ニューヨーク警察の刑事、ジョン・コーリーの軽妙というには毒のありすぎるジョークにくたびれる。登場する様々な人物たちも時にこの軽口にうんざりするところをみると、あながち日本人に通じないだけではなく、アメリカ人にとってもちょっときつすぎるのかもしれないね。

でもまあ、それも一つの味付けか。
徐々にそのペースになれる頃には、ストーリーはドンドンと厳しく進んで行きます。
非常に重量感のある展開なだけに、この軽口が時に救いになるのかもしれない。
いやあ。敵役はこれくらいすごくないといけないのかな。上巻で見せるテロリスト、ハリールの怖さは、下巻ではもっともっと怖いです。
王者のゲーム(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:王者のゲーム(上) (講談社文庫)より
4062733080
No.4:
(1pt)

これって、あり?

リビアの”ライオン”と”FBIに出向中の警官”の「殺るか殺られるか」の緊迫した結末を、それだけを期待して読み進めてみたが、全く期待を裏切られた。
「ブラックライト」(S.ハンター)のような痺れるラストシーンはこの作家には望むべくもないのか。
「アップカントリー」のほうがまだ中身があった。腐れ警官の悪趣味なジョークだけの売りで終わってしまった駄作。
王者のゲーム(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:王者のゲーム(下) (講談社文庫)より
4062733099
No.3:
(4pt)

キャラが濃すぎる

海外の小説はよく読むのですけど、ここまで笑えるキャラクターと出会えたのはこの作品が初めてです。
海外小説って最初はどうしても読むのに萎縮してしまい、なんだか読み難い代物になってしまうのですが、ここに登場するジョンコーリーはユーモアという言葉を体言したようなキャラクターです。
ただ、ストーリー上で活躍する場面は最初と最後くらいなので、もっと中盤から活躍して欲しかったなということで星四つにしました。
王者のゲーム(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:王者のゲーム(上) (講談社文庫)より
4062733080
No.2:
(5pt)

超ど級のエンターテイメント!笑いも超ど級!!

テロや湾岸戦争、復讐などが絡む緊張感あふれるストーリー展開に圧倒!「超ど級」のボリュームの本ですが、あっという間に読んじゃいました。でも、この本の一番の魅力はなんといっても主人公ジョン・コーリー、元ニューヨーク市警(現在はATTF)のコメディアン(!?)。ジョンのジョークやセリフにはメチャメチャ笑わせてもらいました。「司法長官と兎」の小咄なんかもう最高ー!って感じで。イメージとしては、ケビン・スペイシーってところかな?同僚ケイトとのいきさつなんかも、「これって、ラブコメだったんだー」とヘンに納得したりして・・。ネルソン・デミルの作品って、男女の恋愛模様もセリフがおシャレで、素敵なんですよね。違った角度で読むと、女性にもおススメの一冊だと思います。
王者のゲーム(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:王者のゲーム(下) (講談社文庫)より
4062733099



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