プラムアイランド
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ニューヨーク州の北東に浮かぶプラムアイランド。そこは動物疫病研究所の島、つまり細菌研究の島だった。折りしもそのプラムアイランドで働く研究所員夫婦がノーフォークの自宅で殺害される事件が発生する。細菌兵器の持ち出しが真っ先に疑われ、明日にも人類滅亡の危機が訪れるかもしれなかった。捜査で負った傷の療養でノーフォークに滞在していたニューヨーク市警殺人課の刑事ジョン・コーリーはこの夫婦と親しかったこともあり、地元警察署のマックスから捜査の協力を依頼されるのだった…。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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細菌兵器の開発をしている島で研究者の夫婦が殺され・・・というお話。 最初は国家的謀略事件に思えた事件が二転三転し・・・とプロットが錯綜するのは著者デミル氏お得意の手法ですが、最初は謀略小説風で次第に順当なサスペンスになるのが、最近の警察小説と逆の進行でちと驚きました。近年の警察小説が些細な事件から国家的謀略の行きつく物が多いので。この辺はそういう風の意図した物ではないと思いますが。 上巻の殆どを使って、細菌兵器や甚大な疾病についての説明に費やされますが、ダレたりしないで面白く読める所にこの人の才筆があると感じました。インフルエンザに関して、1918年に大流行した際、全世界で2千万人の死者がでたとトリヴィアめいた事が書かれておりますが、私が今働いている職場でも予防注射を受けた人でも罹って一週間くらいダウンされており、恐ろしい病気なのだなぁと思いました。 キャラ、プロット、文章、何れも文句なく楽しめましたが、上田さんの訳で年配のキャラのセリフで「~じゃよ」という実際には使わない話言葉が出てきて少し興醒めしました。出来ればやめて頂きたいです(上田さんの訳は好きですが)。 第一級の謀略小説風警察小説。是非ご一読を。 | ||||
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後半に行くほどアクション映画のように物語のスピードとパワーが加速します。 生物テロの話で進むのかと思ったら、意外な展開ですが、これもロングアイランドの歴史と絡めて、教務深かった。 ワインラバーとしては、実際にロングアイランドのワイナリーがどんどんビジネスとして成長している様子も知ることができて、こちらも面白かった。 | ||||
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ジョン・コーリー・シリーズの第一弾。個人的には第二弾・第三弾の小説を先によんでいたのであるが、この第一弾からコーリーの独特なキャラクターが存分に発揮されている。どんな時(危機であるときも、ロマンスの時でも)でも非常に楽天的で、下ネタを含めたユーモアを忘れない。しかし独特の嗅覚で犯人を追いつめていくハードボイルドな面と合わせこの人物を魅力的なものにしている。 小説の設定などは面白みを減じることになるのでコメントしないが、非常によくできた展開であり500ページを超える作品だが、あっという間に読ませてしまう。会話が非常に妙なのでぜひ原文で読むことをお薦めします。 | ||||
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ネルソン・デミルの作品らしく、まるで映画を見ているようなテンポの良さで一気に読めてしまいます。 最近ではお馴染みの、刑事ジョン・コーリー・シリーズの第一作。 刑事物なのに、冒険小説的な要素もたっぷりと入っていて、ちょっと意外な(?)おもしろさもある作品です。舞台はニューヨークの東にあるロング・アイランドの先端に位置する小さな島。ここを中心に、ロング・アイランド、ニューヨークで展開される意外なストーリー。 内容もさることながら、ロング・アイランド周辺の風景描写なども見事で、そう言う意味でも一読の価値十分にあり、です。 | ||||
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これだけ饒舌でイケてて、ハートはダーティ・ハリーも真っ青なダイハードな中年刑事。NY市警のジョン・コーリーには主演男優賞を差し上げましょう(^_^)b。相方はサフォーク郡警察の殺人課の堅物ベス・ペンローズ刑事。コーリー的ギャグ満載(~_~;)。『ゴールド・コースト』でブレイクしたユーモア度がさらにハイテンションで炸裂するのだから、クスクス笑いながらその実、真犯人に肉薄するコーリー刑事の凄腕に瞠目するのである。その練り上げられたキャラクターは海外物ではこの年に出たミステリでもナンバーワンの突出度であると思うのだ。EPAベス(~_~;)のギャグには爆笑させて頂きましたが、彼女の好感度も相まって明るいサスペンス巨編に仕上がってます。物語的にも意表を突く展開にノー文句で★★★★以上を進呈しようと思う。ワシ個人的にはこの価格を払っても惜しくなかったので、このレビューを読んで躊躇ってる方は速攻で図書館にリクエスト出されるか、待ちきれなかったら書店に急ぐしかないっと断言しよう。 プラムアイランドとは、エボラもコレラも炭疽菌も何でも持って来いの細菌兵器のデパートとも言える孤島に隔離された政府管轄の研究所。前半戦はこのネタで引っ張る引っ張る! 謎の殺人事件は細菌兵器絡みで一気に突っ走ると思いきや、プラムアイランドでも人間観察的な側面からアプローチする作家的企みから、あれれっと感じなければ嘘である。登場人物が皆一癖も二癖もあって、はてさて犯人は誰でもありそうな読ませ方に感心してしまうのだが、その割に真犯人のバレ方があっさりし過ぎたきらいもあったりして…(~_~;)。物語がひっくり返ってから一気に冒険小説的アプローチへと一変してしまう序破急の呼吸もさすがである。そんな中でも笑かすコーリー刑事の底なしの楽天主義にニヤリとさせられてしまうのさ。海洋冒険小説となった後半戦は、前半では隠されていた主題へのオマージュ的な側面もあるのでしょうか。 | ||||
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