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超音速漂流(リメイク版)



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超音速漂流 (文春文庫)
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初公開日(参考)2001年11月
分類

長編小説

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超音速漂流 (文春文庫)

2001年11月30日 超音速漂流 (文春文庫)

誤射されたミサイルがジャンボ旅客機を直撃した。機長は死亡し、乗客が酸欠により凶暴化するなか、無傷の生存者たちは必死で生還をめざすが、地上では事故の陰蔽のために生存者もろとも機を墜とそうとする計画が進行していた。82年に出版され、今や古典となった航空サスペンスの名作が、全面的加筆を施され、決定版として登場。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

超音速漂流(リメイク版)の総合評価:8.52/10点レビュー 23件。Bランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

敵は乗客にあり

軍の誤爆により、飛行中の航空機に穴を開けられ、そこからの生還を目指す航空機パニックもの。中盤付近から一気に緊張感が増し、飽きずに読むことができました。ストーリーはありがちだと思うのですが、この話で特殊なのは、飛行機内の減圧のため脳損傷に陥った乗客の集団が制御不能となり、こちらも敵になっていること。ゾンビのようで本当に怖かった。

タッキー
KURC2DIQ
No.2:
(10pt)

必読の傑作として強く勧めたい

素直に傑作と認めたい。

次から次に主人公を襲う危難や事故の原因を作った空軍の対応はもとより、自社のミスで事故が起こったであろうと憶測するがゆえに人道的手段よりも会社の損益を天秤にかけ、旅客機が帰着したときに起こるであろう脳挫傷被害者への保険負担、アマチュアパイロットがジャンボ機を操縦している事実から推測されるサンフランシスコ市街への被害に対する賠償金などを算盤に掛けて自社のジャンボ機の墜落を願う会社重役、それと対極を成すアメリカの正義を象徴するような絵に描いたヒーローとなるような筆頭パイロット、不撓不屈の精神で困難に立ち向かう主人公などハリウッド映画好みの人物設定が眼前としてあるのは否めないし、また彼らがこういったパニックストーリーにそれぞれ有機的に機能するように計算された配置を成されているのも盤上の将棋の駒のような動きをしているような感じもするが、これほど読者を楽しませるのにあれやこれやと試練を畳み掛け、葛藤する人間ドラマを盛り込んでいるのは正直素晴らしい。亜宇宙空間での事故に関する良質なシミュレーション小説としても評価は高いだろう。

なんせ今回ほどストーリー紹介の不要な小説も珍しい。最高水準のジャンボジェット機が空軍の訓練ミサイルのミスショットにより風穴を空けたまま、素人パイロットの操縦でサンフランシスコへの帰還を目指す。
このたった2行で十分だ。おそらく今後この小説のストーリーは忘れないだろう。久々ページを繰る手がもどかしい小説を読んだ。

しかしこれがデミルの小説であるとは恐らく思わないだろう。デミル特有のワイズクラックがここではそれほど強調されておらず、文学的風味も抹消され、小説のムードとしてはやはりパニック小説に徹しており、余計な挿話は挟まれていない。デミル一人ではここまで贅肉を削ぎ落としたストーリー展開はなかったろう。
当時トマス・ブロックがビッグ・ネームだったのかは寡聞にして知らないがなぜデミルの名が表出しなかったのか、すごく気になるところである。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:
(1pt)

デミルの実力ってこんなもの?

最初から全く面白くない。
久々の壁本でした。


ももか
3UKDKR1P
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.20:
(5pt)

絶体絶命(微妙にネタバレ)

突然の危機的状況が、日ごろ隠されていた人間の正体を露にする。
登場する悪役たちも、アンビバレンスを抱えたリアルな人間として描かれている。
そして、外部の敵との戦い以上に自分自身との闘いがスリリングに展開する。

<以下引用>
"だが、まだすべてが失われたわけではない。自分はまだ死んではいない。死んでたまるかと思った。ちらとシャロンのほうを見た。彼がスロットルに手をのばすのを、彼女は見ていた。接地の瞬間からずっと見ていたらしい。彼の顔をみつめ、自分たちが死ぬのか生きるのかを読みとろうとしているのだ。"

シビレル。
超音速漂流 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:超音速漂流 (文春文庫)より
4167527936
No.19:
(3pt)

完全版?

まだ読んでいない方は幸福ですってコピーがついてたけど、改訂前の本を読んでた人がこれ読んだら、ラストでガッカリするって意味かもね。
改訂前の本は本当に傑作だと思う。 映像じゃなく、小説でなければ味わえない楽しさってあるんだなぁと感動しました。
たしかに改訂前を読んでなくて、これを読んだら、すごく面白いと感じるでしょうね。
超音速漂流 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:超音速漂流 (文春文庫)より
4167527936
No.18:
(5pt)

緊張しっぱなし

週刊文春1982年 総合7位(改訂版ではないほう)

乗客乗員300人を乗せたトランス・ユナイテッド航空52便が、高度六万二千フィート上空で、海軍の極秘訓練によって誤爆された。墜落はまぬがれたものの、機長を含む大多数の乗客乗員は死亡、または、酸欠による脳損傷を負ってしまう。減圧の影響を受けなかったジョー・ペリー他4名は、無線連絡が途絶している中、生還に向けて行動を開始するのだが、事故を隠蔽したい海軍中佐スローンが、撃墜を命じる。一方で、航空会社運航担当重役ジョンソンと保険会社支社長メッツも、また莫大な賠償を回避すべく、帰還の妨害を画策するのだった。 ・・・

解説にあるように、事故に遭遇した乗客が、地上の助けを借りながら、飛行機を着陸させるストーリは、航空パニックものの王道。が、本作品では、大破した航空機をなきものにしようとする陰謀のため、まともな助力が得られない設定になっている。おまけに、脳損傷を負った乗客たちが機内であばれまわったり、暴風雨につっこんだりと、主人公達は、最後の最後まで、試練、また試練の連続である。作者=本職パイロットによるど迫力の描写と、臨場感があって緊張しっぱなしのテンポの早い展開が本作品の魅力と思う。大満足。

ハラハラドキドキ感の一方で、憎き悪役たちがどのような結末をむかえるのかが読書のスピードを加速してくれる。ちょっと、あっさりしすぎている感もあるんだが。

ネルソン・デミル改訂版は、『フライトパニック S.O.S./超音速漂流』で映像化されているようだ。こちらの方は未見。
超音速漂流 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:超音速漂流 (文春文庫)より
4167527936
No.17:
(4pt)

ストーリーは一級、翻訳は?

詳しいストーリーは他のレビューワーが書いているとりです。ただ、この本は原著 1979 年を1998 年に改訂したものだそうで、政治背景や航空機のテクノロジーなどが現代の背景にそうようになっています。また、作者の1人がパイロットでなければ書ききれないような、旅客機の操縦や運行システムが次々出てきます。ストーリーは、外部からは陰謀(隠匿)に次ぐ陰謀工作、航空機内には脳損傷を負った手に負えない人たちが300人近くもいて正常な飛行を邪魔するという、手に汗握る一級品です。
 しかし、翻訳が良くないです。改訂版前と同じ訳者の手によるものですが、少々お年を召しておられるようで、言い回しが古くさいのです。せっかく、現代向けに改訂したのだから、現代風の言い回しにするか、いっそのこと思い切って訳者を若い方に変えて欲しかったです。
 ついでにいうと、誤植が数カ所に見受けられました。500 ページ足らずの本にしては多いです。校正もきちんとして欲しかったです。
 ということで、原著は星5つなのでしょうが、日本語にして出版する過程で評価を落として星4つにしました。
超音速漂流 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:超音速漂流 (文春文庫)より
4167527936
No.16:
(3pt)

ラストが変更されています。

改訂・改訳前の作品と同じかと思っていたら、ラストのクライマックス部分が変更されていました。

改訂前だと、主人公は悪玉側に対して知恵を振り絞り、たった一人で立ち向かって絶妙のタイミングで勝利します。

改訂新版の本作では、主人公は「5分前に知り合った」というある人物と共同戦線を取り、悪玉側を罠にはめます。

改訂後の本作では「初対面の人間と、いきなりそんな連係プレーが取れるのか?」という疑問がわき、改訂前の「ごく普通の一般人が、何とか頭を振り絞って巨悪に対したった一人で勝利する」カタルシスが無いのが残念です。
超音速漂流 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:超音速漂流 (文春文庫)より
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