(短編集)
幻の声: 髪結い伊三次捕物余話
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久しぶりに時代小説で感動した。 というのは時代物には、二つのものが描けていないとならない。一つは当時の風俗、もう一つは人情である。しかも時代小説は作者の人としての器が出てしまうので、ちょっとでも幼稚な感じがすると、読み進めることがむずかしいのだ。この方は藤沢周平さんに通じる、エンターティンメント性と感動とを与えてくださる方。もう亡くなっているのが本当に惜しい。さて、私は、このお金を取られた伊佐次の怒り、恨みのぐずぐず、絶望の先に希望を見せたお話を読んで久しぶりにお婆さんも小説を読んで泣きましたよ。 | ||||
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20代には司馬遼ワールドにどっぷり浸かり、40代以降は池波正太郎と藤沢周平の長編を繰り返して読み耽り、そして、60代の後半からは平岩弓枝さんの御宿かわせみ41巻を10周以上読んだり、現在は宇江佐真理さんの髪結い伊佐次シリーズ15巻の4周目を読んでいます。1回1回に丁寧に描かれた人情味、人間洞察、そして人はいかに生きるべきかの宇江佐節は、魅力に溢れていて、まだまだ読み足りません。そう言えば、第5巻目あたりの「我、言挙げす」の後書きに、読者から「お前の小説には人情はあっても哲学がない」と言われて宇江佐さんはアホかいなとコメントしていましたが、私はこれだけの長編を通じて訴えたかった人生の色々な生き様に一貫した人生論、哲学がないわけがないと思います。私も人生の折り返しを過ぎて、この小説に見事に描かれた「人生、捨てたもんじゃない」と言う人間愛に溢れたメッセージに酔いしれつつ、今日もこの小説を読み続けています。 | ||||
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人情や人生の機微が出ているという評価をどこかで見たので購入。個人的に勝手な期待でしたが、それとはちょっと違って読み終わらずにあきらめました。あくまで私には合わなかったというだけです。 | ||||
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「余話」と題している通り、捕り物話と言うより人情ものです。なのでチャンバラや大捕り物シーンはありませ ん。背景や人物描写が緻密で細やかで、特に女性のふとした動作や言葉の切れ端など、潤いある色気さえ感じる筆 致です。 例えば深川芸者のお文ですが、思い人の伊三次への甘えは伝法な物言いになりがちです。その突っ張った姿に女 の限りない恋慕の念がうかがえます。 第一話「幻の声」の駒吉の心情は、娘を持っている父親なら涙が止まらないのではないでしょうか?本書は結末 を気にして先を急ぐ作品ではありません。思いっきり登場人物に入れ込んでじっくり味わう物語であると思うので すが・・・。 | ||||
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本業の髪結いの傍ら、町方同心のお手先をつとめる伊三次。芸者のお文に心を残しながら、今日も江戸の町を東奔西走…。伊三次とお文のしっとりとした交情、市井の人々の哀歓、法では裁けぬ浮世のしがらみ。目が離せない珠玉の五編を収録。選考委員満場一致でオール読物新人賞を受賞した渾身のデビュー作。 | ||||
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