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(短編集)
幻の声: 髪結い伊三次捕物余話
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幻の声: 髪結い伊三次捕物余話の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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久しぶりに時代小説で感動した。 というのは時代物には、二つのものが描けていないとならない。一つは当時の風俗、もう一つは人情である。しかも時代小説は作者の人としての器が出てしまうので、ちょっとでも幼稚な感じがすると、読み進めることがむずかしいのだ。この方は藤沢周平さんに通じる、エンターティンメント性と感動とを与えてくださる方。もう亡くなっているのが本当に惜しい。さて、私は、このお金を取られた伊佐次の怒り、恨みのぐずぐず、絶望の先に希望を見せたお話を読んで久しぶりにお婆さんも小説を読んで泣きましたよ。 | ||||
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20代には司馬遼ワールドにどっぷり浸かり、40代以降は池波正太郎と藤沢周平の長編を繰り返して読み耽り、そして、60代の後半からは平岩弓枝さんの御宿かわせみ41巻を10周以上読んだり、現在は宇江佐真理さんの髪結い伊佐次シリーズ15巻の4周目を読んでいます。1回1回に丁寧に描かれた人情味、人間洞察、そして人はいかに生きるべきかの宇江佐節は、魅力に溢れていて、まだまだ読み足りません。そう言えば、第5巻目あたりの「我、言挙げす」の後書きに、読者から「お前の小説には人情はあっても哲学がない」と言われて宇江佐さんはアホかいなとコメントしていましたが、私はこれだけの長編を通じて訴えたかった人生の色々な生き様に一貫した人生論、哲学がないわけがないと思います。私も人生の折り返しを過ぎて、この小説に見事に描かれた「人生、捨てたもんじゃない」と言う人間愛に溢れたメッセージに酔いしれつつ、今日もこの小説を読み続けています。 | ||||
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人情や人生の機微が出ているという評価をどこかで見たので購入。個人的に勝手な期待でしたが、それとはちょっと違って読み終わらずにあきらめました。あくまで私には合わなかったというだけです。 | ||||
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「余話」と題している通り、捕り物話と言うより人情ものです。なのでチャンバラや大捕り物シーンはありませ ん。背景や人物描写が緻密で細やかで、特に女性のふとした動作や言葉の切れ端など、潤いある色気さえ感じる筆 致です。 例えば深川芸者のお文ですが、思い人の伊三次への甘えは伝法な物言いになりがちです。その突っ張った姿に女 の限りない恋慕の念がうかがえます。 第一話「幻の声」の駒吉の心情は、娘を持っている父親なら涙が止まらないのではないでしょうか?本書は結末 を気にして先を急ぐ作品ではありません。思いっきり登場人物に入れ込んでじっくり味わう物語であると思うので すが・・・。 | ||||
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本業の髪結いの傍ら、町方同心のお手先をつとめる伊三次。芸者のお文に心を残しながら、今日も江戸の町を東奔西走…。伊三次とお文のしっとりとした交情、市井の人々の哀歓、法では裁けぬ浮世のしがらみ。目が離せない珠玉の五編を収録。選考委員満場一致でオール読物新人賞を受賞した渾身のデビュー作。 | ||||
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一通り、読んでしまって、アマゾンのカードをつくったのでもらったおまけポイントで、ずんずん読んでしまいました。橋之介さん(今は、えーっと)のドラマがあったそうなんですが知らなくて、忍成さんで読んでみました。似合ってました。お文は知り合いのおばさんをあてて、おばさんと言っても、今と江戸では年がちがいますが、お文は大年増ということなんで現代ではおばさんか。函館の宇江佐真理さんは、江戸から渡ったお旗本のご一行の末裔、と言っても三代か四代~としたら(想像、妄想の域。)かえって江戸文化が大事に受け継がれたのかも、とか。いまとなっては。 最後までいって、また振り出しからたのしんでいます。あぁ、おみっちゃん、とか。 | ||||
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図書館で借りて何冊か読んでいたのですが、仕事が忙しくて、借りた本を消化できないまま、 何年も伊三次から離れていました。 その頃は、途中でなんとなく魅力を感じなくなっていたようです。 宇江佐さんの作品はほとんど読んでいて、「余寒の雪」「おはぐろとんぼ」「卵のふわふわ」 「糸車」「銀の雨」など大好きですが、亡くなってから髪結い伊三次シリーズが作者の超・代表作 だったことを知りました。 中途で読むのをやめてしまっていましたから、今度は図書館ではなく買って読むことにしました。 登場人物それぞれに味があります。 前回いいかげんな読み方をしていたようで、ストーリーを忘れてしまっていました。 今後の展開が楽しみです。 平岩弓枝さんの「御宿かわせみ」は東吾さんたちのいた『浮かれ黄蝶』までは全シリーズ持っています。 「髪結い伊三次捕物余話」も、ちゃんと読んで全巻そろえられるといいなと思っています。 | ||||
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兎に角面白い。江戸時代の人々の生活にタイムスリップした気分で読み進む事が出来、毎夜寝ながらの読書が待ち遠しい。 | ||||
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著者が亡くなったということで週刊誌で著書を紹介されていたのを読んで、興味を持った。 とても面白くってあっという間に読み切った。 変な気負いがなく、とても自然体でのびのびとした筆風だと思った。 このシリーズを続けて読んでみます。 | ||||
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言い回しが、難しくちょっと読みにくかったです。途中で挫折してしまったのでストーリーはよくわかりません。 | ||||
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1巻を読んだ分には、伊三次については、いい人、彼の成長物語的かな?と思わせる程度。 伊三次の上司、不破は魅力的ですが、女流作家さんにありがちですが、男性を書くのに弱いな、という残念な印象があります。女性の書き込みはすばらしいです。男性は恐々書いているのか、つっこみが足りず弱いのがたまに瑕でした。不破を書いてほしい、もっと読みたいと思わせるのです。でも、足りない。話しが少ないのではない。量的な問題ではないです。 時代劇、特に人情モノでは、藤沢周平の大ファンです。藤沢先生の作品は全てにおいてすばらしいのですが、男性と女性を比べれば、大御所藤沢周平でも、女性の書き込みが若干弱い。そんなものでしょうか。あるいは、宇江佐真理は女性の書き込みがすばらしく良いので、男性を書かせるとまばらな印象になるのか?宮部みゆきの時代劇小説に私は魅力を感じませんが、彼女は大人の男が苦手なのは現代モノを舞台にした小説と変わりません。面白いですね。 横道にそれました。2巻以降楽しみに読もうと思います。 | ||||
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ありがとうございました。煩わしいコメント要求は、要不要です。 | ||||
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肌理細やかで滑らかな文章が心地よい。大きな事件が起こるわけではないのに、人情のドラマがジンと染みてくる。上手い作家。 | ||||
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シリーズ数冊読みましたが、期待した捕り物というより、主人公達の人生が中心だと思いました。 仕事、結婚・出産、子供の成長、人付き合い等は 女性や主婦ならではの目線だな、と新鮮だし、共感できると思います。 男性陣や家族風景等が、私には現代的に感じられ、著者が嫌いと言う“時代臭”が好きなので、ちょっと好みと違っていました。 あとがきは、よく見る作家さんらしい、律義で控え目な解説とは違い、この著者はエッセーのようで、しかも毎回あって 特に、否定的な意見を書き並べて、反論したり、毒づいたりするところに、良い印象を感じられず そういうイメージが強くなってしまい、読みづらくなりました。 | ||||
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設定や人間関係等、とても女性作者らしいといえるキャラ付けがされているなと読みながら思いました。 伊三次や不破などの男性キャラクターは、少々なよなよしてる印象がありあまり好みではありませんでしたが、女性描写は流石といった感じで小気味良く素敵な登場人物が多く、魅力的です。 内容については捕り物ではなく市井物寄りでした。 普通の捕物帖のような事件性やミステリ的な要素はほとんどないと言っても良いぐらいなので、そういったものを期待して読むと少々がっかりするかもしれません。 | ||||
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他の方も書いてましたが、この登場人物の設定が素晴らしい! どれも人間臭くて、ほどよくいい面と悪い面があり、読むごとにスイスイと宇江佐さんの世界にハマっていきます。 私は文吉姐さんに肩入れして読んでしまいましたが、年齢や男女の別で、さまざまな登場人物に自分を重ね合わせて読むことができそうです。 標題にもなっている「幻の声」何が幻なのか・・・最後の最後で唸りました。ちょっとほろっときました。 ううむ、宇江佐真理、うまいなぁ! | ||||
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何か面白い時代小説はないかとパソコンで探したら、 「ベスト100」を選んだ推薦本にであった。 既に読んである本も多く「過去の定番を外してはないなァ」 と、言うぐらいの軽い気持ちで、とりあえず未読分をひかえておいた。 そして本書に出会う。 良い本との出会いは、すごく得したようで嬉しい。 一瞬だが、自分の人生と登場人物の人生が重なり合う。 読後、本書はシリーズ物だと知った。 これもまた嬉しいことだ。 彼らのこれからに時を忘れて一喜一憂していけるとは。 | ||||
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日本橋の呉服問屋成田屋の娘がかどわかされた。下手人を捕らえてほっとしたのもつかの間、 翌月になり下手人は自分だと女が名乗り出てきた。深川で芸者をしている駒吉という女だった。 彼女はなぜ下手人の男をかばおうとするのか?そこには秘められた悲しい過去があった・・・。 表題作「幻の声」を含む5編を収録。髪結い伊三次捕物余話シリーズ1. 「短編集はばらつきがあり、全ての話がいいというわけにはいかない。」 ずっとそう思ってきたが、この作品を読んでその考えが見事に覆されてしまった。どの話もすごく いいのである。ひとつひとつキラキラと輝いている。「幻の声」に登場する芸者駒吉の心情には、 ほろりとさせられた。「暁の雲」に登場する塩魚問屋のおかみを襲った不幸の結末には、胸を痛めた。 「赤い闇」では、同心不破の妻いなみの壮絶な過去や、隣に住む村雨家の悲劇に、つらいものを覚えた。 「備後表」にはたっぷり泣かされた。そして、「星降る夜」では、さまざまな人たちの心の葛藤に、 読みながら一緒に悩んだり、悲しんだりし、さらに感動も味わった。起伏に富んだストーリー展開は、 この作品を味わい深いものにしている。登場人物もかなり魅力的だ。伊三次と文吉はこれからどうなる のか?この先がとても楽しみなシリーズだ。 | ||||
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繊細な女性版捕物帖とでも形容できるだろうか。 込み入った推理も、派手な立ち回りも劇中出てこないが (しかも主人公は岡っ引きのそのまた子分の下っ引き・・・) 代わりに小粒なりの人情話が詰まっている。 時代考証的にこの口調が正しいのか良くわからないが 歯切れの良い台詞(特に女性の)は読んでいて心地良い。 | ||||
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他の方ほど高評価では無かったです。 面白く無いわけじゃないんですけど、1冊を通して起伏が少ないので 読んでてワクワク感や、早く続きが!みたいなのに少し欠けました。 捕物っていう側面は薄くて、 人との関わりや、恋愛模様がメインなのかな。 なので、そういうのが好きな人にはいいかなって思うのですが、物足りなさを感じました。 なんだか、個々の登場人物のキャラクターをイメージしずらかったです。 設定はちゃんとしっかりあってそれは魅力的ではあるんですが、 頭にその人像が浮かばなかったというか。 凄く読みやすいなぁとは思ったのですが、 続きを買うかは、保留中です。 | ||||
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