レクイエム
- 虐待 (178)
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無い | ||||
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伯父が戦地で何をしたのかは、私も学生時代にあの映画を見ていたため、早くに予想できてしまいました。対象が戦友ではないという点に関しては、他のレビュワーさんと同じ疑問を抱いています。ありそうな話ではあるのだけれども、モヤモヤが残りました。 | ||||
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篠田節子さんの本は、これが初めて。最初に この短編集から入ったのが、良くなかったのか… 書き方に「シナリオ」的な雰囲気あり、私には合わなかった。 その中では、第1話「彼岸の風景」が良かった。美しいと感じたもの、大切に思っていること、大事な人の抱く、あるいは大事な人への想い。それらが ことごとくかみ合わない人たちとの、すれ違い。葛藤にも至らない、歯がゆさ。そんな虚しさと、精一杯の反乱が、心に痛い。 2話〜4話は、正直言って、「う〜ん」と唸ってみせるのがやっと。腑に落ちない。4話以外は、心に響くものがなかった。 そして、最終話「レクイエム」 鎮魂歌というには、あまりにも… 舞台のニューギニアは、その方面では有名な映画『ゆきゆきて、神軍』と重なる。篠田氏の短編が事実に基づいているとすれば、あの過激な映画よりも更に凄惨な…、あああ、言葉にならない… 『ゆきゆきて〜』では「白豚・黒豚」だけでなく友軍までも、という内容だった。本作では「猿」までも、そのために「殺して」ということになっているが… 他の方のレビューにあるように、弱り切った日本軍の生き残りが、現地の人を出し抜くことができたのか?という点で、話の信憑性には疑問を持った。 小学生の頃、戦記ものもかなり読んだが、当時はこんなことには(当然)思い至らなかった。大人になってみると、こういうことも、あったのかもしれないと、思う。そう遠くない昔、私にとっては祖父の世代の、話だ。 事実として何があったのか、否定も非難もできる・する立場にはない。しかし、そういう事実を積み重ねて、今の「日本国」があるのかもしれない。そうした意識は、心の隅に留めておくべきなのだろう。そんなことを、しみじみ思う。 他の4話の出来はともかく、 最終話は それ相応というより、桁違いの覚悟をもって臨まなければ全うできない、危険なテーマだと。そして本作では まだ、否、今後もたどり着くのは絶望的に困難であろうと。そういった感想を禁じ得なかった。 | ||||
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篠田節子さんの得意な、現世と来世の境界のような雰囲気が素晴らしいと思う。 短編集の最初は『彼岸の風景』で、愛する夫を来世の彼岸へと送る妻が主人公である。自然の風景の中で、繊細な心の動き、そして去り行く夫を現世に留めたい願いが、微かに見える彼岸の風景と共に美しく描かれている。この作品を含めて6作が収められており、どれも優れていると思う。 最後は『レクイエム』という、悲惨な戦争体験をテーマにした作品である。 作品としての衝撃度と深さは認めるが、少し心に引っかかることがある。 それは、ニューギニア戦の数少ない生存者である作家の尾川正二氏のことである。氏は私の勤務する学校に勤められていた方だが、尾川氏が生前に必死な思いで書かれていたことは、氏が知る限りにおいて、ニューギニアの日本軍は恥ずべきことはしていないということである。特にジャングルの原住民を虐殺したりしていないと強調されていた。そして氏によれば、原住民たちはジャングルを人間技でないほどの速さで動き、日本兵たちを監視していた。栄養失調で限界にきていた日本兵が彼らを殺したならば、すぐに報復されただろうと書かれていた。 氏によれば、戦争で酷いことをしたと告白する人たちは、ニューギニアでの部隊名をちゃんと言えない場合が殆どであるそうだ。尾川氏は最近亡くなられたが、亡くなった戦友の名誉は守りたいという必死な思いが遺言のように残っている。この『レクイエム』という作品がある程度事実に基づくのか、そうでないのかは篠田氏にもう一度調べていただきたいと思う。 ニューギニア戦を戦った人々の名誉を守るのも私たちの義務であると思う。そして、作品は良いものならば、長く残って欲しい。そうだからこそ、慎重でないといけないと思う。 | ||||
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初めて篠田節子先生のお話を読みました。 生と死についての描写が素晴らしいです。 時の迷路の2作品は映画のSAWを連想させました。 各短編の登場人物の背景が少し似すぎているかな、とも 思いましたが、違った展開が見られたので そこまでは気になりません。 奇妙な夢を見ているような、そんな感覚を 読者に残してくれる、素敵な作品だと思いました。 レクイエムの最後では、ちょっと救われた気分になれましたね。 | ||||
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