新宿で発生したキャバクラ火災事件の関係者の前に現れたのは、ブランドバッグを肩にかけ、お姉系のファッションに身を包んだ少女のような印象の美形の女性。

地には花、空に聖星、人々は猫や蛙、鼠などさまざまな動物のかたちを纏う。

ひな祭りの前日の午後、公団住宅で女性の絞殺死体が発見された。被害者は真田よう子、主婦。

紀伊国坂で右腕を切り落とされた死骸が見つかった。南町奉行所の稲葉七十郎は中間の清吉とともに駆けつけ、事件の探索に入った。

行合橋は男と女が出逢い、そして別れる場所ー品川宿にある立場茶屋おりきの茶立女・おまきは、近頃度々やって来ては誰かを探している様子の男が気になっていた。

川村美知は、保健福祉センターの障害保健福祉課で働く新人ケースワーカー。

お江戸の片隅、お紅と清次の姉弟二人で切り盛りする、小さなお店「出雲屋」。

江戸の本所に「福助」という、おでんが評判の縄暖簾の店があった。

天国から「研修」のために地上に降りてきた天使のマリと、地獄からの「成績不良」で叩き出された悪魔・黒犬のポチ。

望みどおりの結末になることなんて、現実ではめったにないと思いませんか?小説の企みに満ちた、アンチ・ハッピーエンド・ストーリー。

銀座のホステス萌子は、「三年足らずで一億五千万になる仕事」という言葉に誘われて偽装結婚した。

かつてなくリアルに描かれる捜査の実態と癒着、横領、隠蔽、暴力、…日本警察の真実のなかにあぶりだされる男たちの強烈な光と闇。

その花は、ふたつの事件の真相を語るのか―。特別書き下ろし作品を含む最新警察小説集。

数多くの名シェフを生み続ける名門料理学院SWAT。超落ちこぼれ生徒の理恵には、二つのヒミツがあった。

大家族の長女に生まれた柿生浩美=ヒロちゃんは、直情で有能な働きモノ。

身に覚えのない女性からの一本の電話により、「魔神館」と呼ばれる館の落成パーティーに参加することになった高校生・白鷹黒彦。

将来の夢を抱きつつも職はなく悩める毎日を送っていたしいなは、植物公園で一風変わった老人と出会った。

小学校生活最後の夏休みが始まろうとしていたあの日。辻貴雄と横田純はいつものように森の中にある秘密の空き地で遊んでいた。

小学校6年生になった長男の僕の名前は二郎。父の名前は一郎。

元過激派の父は、どうやら国が嫌いらしい。税金など払わない、無理して学校に行く必要なんかないとかよく言っている。

囲碁の口論から父を惨殺した笠原孫七郎を追って三十年。信州松本藩の夏目半介は仇討ち費用を人に貸して生計を立てる江戸暮らし。

一度しかない16歳の夏、私とママは再び海辺の別荘にやってきた。3年前にあの「事件」が起こった場所だ。

分け入った山里の木洩れ日のなかで、手のひらの方位磁針がそっと行く先を指し示す。

今日、パパが死んだ。昨日かもしれないけど、私には分らない。

浅見光彦のもとに届いた1通の手紙から、芳香が立ち上った。差出人は、心当たりのない女性…。

母が亡くなり無人となった実家の床下から古い人骨の入った骨壷が見つかった。

ただ一度だけ交わした運命の夜。だが、男は思いも告げず、最愛の人を失うことに…。

東京・お台場のテレビ局に出演予定の香港映画スターへ、暗殺予告が届いた。

この宇宙はどうして生まれたのか?宇宙の果てはどうなっているのか?“宇宙の本当の姿”を追い求め、ある独創的な理論に到達した宇宙物理学者。

渡部の働く会社に、派遣社員の仲西秋葉がやって来たのは、去年のお盆休み明けだった。

渋谷の雑踏を切り裂く一台の異形の車、オロチ。その助手席に座っていたのは、死んだはずのあの女だった―。

松村鳩子は、30歳の誕生日を挟んで、ふたつの大災難に見舞われる。婚約者に逃げられ、勤め先が破綻。

明治三十六(一九〇三)年春―。那智勝浦で奇怪な少年の姿が目撃される。

法医学教室の助教授・神ヒカルは、監察医務院で外国人グループの襲撃にみまわれる。

「ますます事件は奇怪だ。尋常ではないね」岩手県の雪深い村・鷲尻村。

始まりは深夜の電話だった―。七年前に別れた久瀬の息子の慶太が誘拐された。

住宅街の一角にひっそりと建つ幽霊屋敷として有名な「ある家」。

母が死に、1冊のノートが遺された。

「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。

人を欺くために、自分を欺く。

脳の病を患い、ほとんどすべての記憶を失いつつある母・千鶴。

成熟の向こうになお存在する、愚かしくも愛おしい衝動を、時にシニカルに、時にエロティックに描く、篠田節子の最新短編集。

ひょんなことがきっかけでスノーボードを始めた。あっという間に虜になってしまった。

早苗に想いを募らせる修馬。そんな修馬の悩みを聞くために酒につきあった勘兵衛は、帰り道に何者かに後ろから斬りつけられた。

奥祐筆立花家で、病弱な義姉とその息子の世話を献身的にしている寿々は、義兄・倫仁への思慕を心に秘めていた。

辻山は探偵事務所に勤める43歳。責任感もありまじめだが、やることはドジばかり。

近未来、急速に軍国主義化する日本。少女だけで構成される武装組織「プロメテウスの処女」があった。

結婚三年目の南田礼子は、陰気な性格が夫に嫌われているのを察し、それを変えたいと思っていた。

超有名進学校の、さらにエリート中のエリートだけが選りすぐられたクラスが、正体不明の武装集団に占拠された。

一流企業に就職したけれど、やりがいを見つけられずに、一年もたずに辞めてしまった健太郎。

平凡なセールスマンのグレゴール・ザムザは、気がかりな夢からさめたある朝、一匹の巨大な褐色の毒虫へと変わった自分を発見する。

ヒマラヤで氷河湖が決壊した。永年閉ざされていた下流のダム湖に浮かび上がったのは古代の「方舟」だった。

K美を殺してやりたい、という呪いの絵馬を出雲大社に掲げたと思われる、M銀行のOL堀井恵が殺された。

富士五湖の一つ、西湖のほとりにある巴屋旅館から一人の男が遺書を残して失踪した。

酸素欠乏症を引き起こす時限式爆発物を追い、名古屋の中心街をF1で疾走する臨床心理士・岬美由紀は最悪の事実を突きつけられる。

美術品を専門に狙う、怪盗チェシャ猫が現れた。大胆不敵な犯行はたちまち話題に…。

札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。

ある土曜の朝、アル中のバーテン・島村は、新宿の公園で一日の最初のウイスキーを口にしていた。

元毎読新聞の記者・藤中太郎は、自らが辞める原因となった次期総裁候補・鏑木が利権を貪る地方都市に再就職した。

新任教師の佐倉弥生が不良グループのリーダー・後藤龍雄に犯された。少年と級友にとって、弥生は憧れの女神だった。

大日本新聞初のMBA取得者として鳴り物入社した麻倉智子。

こんなことをしたら、もっと大勢の人を嘆き悲しませることができるぞ―。

ひとつのペンネームで小説を共同執筆する4人の男たち。元新聞記者で取材専門の景山。

北里財閥の当主浪子は、19歳の一人娘、加奈子に衝撃的な手紙を残して急死した。

利尻山登山道で男性の凍死体が発見された。被害者は富沢春之。

直木賞受賞作がついに文庫で登場 京極夏彦の直木賞受賞作。ラストに訪れる仕掛けが読者の胸を打つ感動作。

大損まる損困り損、泣き損死に損遣られ損。ありとあらゆる憂き世の損を、見合った銭で肩代わり。

桜の花咲く季節を迎え、涼宮ハルヒ率いるSOS団の面々が無事に進級を果たしたのは慶賀に堪えないと言えなくもない。

それは奇妙なマンションだった。女性専用で、セキュリティは万全、一見何の問題も無いように見える。

環境破壊と貧窮のうちにゆっくりと滅びつつある近未来の日本。老夫婦が辿りついた理想の“終の棲家”とは(表題作)。

六本木にそびえる東京ミッドタウン。

勇士と沙織は、ハネムーン中の新婚夫婦。温泉地でのんびり過ごし、東京駅行きの帰りの列車に乗っていた。

何をやってもうまくいかず、悲惨な生活を送る直人は、幼い頃よく見た夢の中を彷徨う。

夢魔が紐解く辞典がある。

信玄亡き後も、宏大な版図と強兵を維持し続けた武田家。

建設会社のOL・広田ユカが消息不明となった。

愛媛県警の刑事・大鷹鬼平は、天草への旅の途中で、八尋雪枝と名乗る女性と出会った。

二十五年前、群馬県榛名山中に埋めた女性の骨が発見された。

東京・渋谷で銀行員が少年数人に襲われ、金を奪われる事件が起きた。

男前でかわいい彼女たちの最強恋愛小説。

「踏み込んでくれば、店の奉公人や客は皆殺しにするぞ」京橋南鞘町で薬種を商う大店・蓬莱屋が、夕暮れ刻に押しこみに遭い、店の者やお客たちが人質となった。

四ッ谷の辻に五千両が置かれていた。そこには「御救米の購入に充てるべきものなり」と書かれた一枚の紙が残されていた。

子供を妊娠し浮かれているサエコ

広告代理店勤務のスマートな男と

ミドサマー・イヴに起きた第一の殺人。

突然届いた弟のメールに不吉な予感を覚え、郷里を訪れた臨床検査技師の亜希子。突然連絡を絶った姉を探しに来た警察官の触沢。

“この学級に正義はあるか!”文部科学省発行の「心のノート」にこう書いてあるのを読んだ中学生の辰夫は、クラスメイトのカンニングを告発した。

消えるマントが現実になる…。恐るべき機能を持った繊維が極秘で開発されつつあった。

戦後長らく忘れ去られていた旧日本軍の生物化学兵器。

日本最強のヒロインが活躍する「千里眼」シリーズが、装いも新たに角川文庫に登場!元航空自衛隊初の女性戦闘機パイロットにして、現在臨床心理士の岬美由紀。

結婚八年目の記念にバリ島を訪れた中志郎と真智子。

「先輩、ぼくの推理を聞いてもらえますか?」―幽霊が現れる下宿、地縛霊の仕業と噂される自動車事故、学校のプールに出没する河童…。

昭和3年、町はずれに住んでいた60歳過ぎの女性・片岡直が殺された。

小・中・高校の一貫教育学校・木ノ花学園の音楽室に、死んだはずの女性が現れたとの噂が流れる。

北海道警察本部に警察庁から特別監察が入った。やってきた監察官は警察庁のキャリアである藤川警視正。

幼少の頃両親を殺された花城涼は、育ての親に暗殺者として訓練を受け、一流のアサシンとなっていた。

実業家の中山は、謎めいた脅迫電話に悩まされていた。

箱に納められた左手首には古い傷が無数に残り、指がない。その指は手首が切断される何年も前から少しずつ切り落とされていた。

広島県の三次駅で女性の死体が発見された。被害者は後鳥羽法皇にまつわる伝説のルートを旅していた正法寺美也子。