真実は「悪夢」の中に隠されている――。幻惑の極致が待ち受ける道尾ミステリーの頂点! あの女が、私の眼前で死んだ。

消えた凶器、姿なき犯人。飛行中のオスプレイで、密室殺人が発生した! 事件は水平加速への移行中に起きた。

驍宗が玉座に就いて半年、戴国は疾風の勢いで再興に向かう。

浪速府で発生した新型インフルエンザ「キャメル」。

行方不明になった姉。真偽の境界線から、逃れられない妹――。

ハリーとエマを恨む者たちはバリントン海運の凋落と総選挙に挑むジャイルズの敗北を企図する。

バリントン家の正統な後継者はハリーかジャイルズか、国中を巻き込んだ大論争がようやく決着。

日本橋の薬種屋の一人娘、おしのは、最愛の父が死んだ夜、自分が不義の子であることを知った。

人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは――表題作はじめ、人生の岐路に起きる切ない謎を描いた「非日常」ミステリ短編集。

騙されて江戸に来たお末の奉公先は、連れ込みまがいの料理屋「鱗や」だった。

目指すは「派遣のプロ」。

こんな仕事、やってられるか!ハーヴァード・ロースクール出のエリート若手弁護士デイヴィッドは金、金、金の超大手法律事務所をある朝、辞めた。

妻に頭が上がらず、離婚・引退を夢見るオスカー。大企業相手に一攫千金を狙うウォリー。

叔父は文字だ。文字通り。

お江戸は浅草のはずれ、田原町で小さな古着屋を営む喜十。

東京吉祥寺に住む若夫婦が営みの最中に手斧で惨殺された。

その体温が、凍った心を溶かしていく。29歳のみひろは、同じ商店街で育った幼なじみの圭祐と一緒に暮らして2年になる。

首折り男は首を折り、黒澤は物を盗み、小説家は物語を紡ぎ、あなたはこの本を貪り読む。

山形県鶴岡市で発見された身元不明の白骨死体。即身仏が眠る出羽三山と名勝・天橋立で起きた殺人事件を繋ぐ因縁の糸。

明治時代に忽然と消失した村が残した奇妙な文書は、邪馬台国の真相へと至る秘録だった!異端の民俗学者・蓮丈那智の手に渡った「阿久仁村遺聞」。

警部に昇任し、組織犯罪対策部第一課の係長に抜擢された、安城和也。

新興の不動産会社社長・岡本敬一郎のマンションで、銀座のママが殺された。

狗塚羊二郎は囚われていた。殺人罪。

狗塚家。青森の名家である彼の家とともに、東北の歴史は記憶されていた。

ウインドシア六本木―建築技術の粋を集め、最新のセキュリティと防災システムを備えた地上50階、地下5階の超高層ビル。

レオが、アルコール依存症に陥っていることが発覚した。ギタリストを失った“爛漫”は、新たな形態を取り、存続することに。

江戸時代後期、紀州徳川家が絡む前代未聞の大陰謀ー。

修学旅行帰りの事故から暴かれる人々の愛憎と嘘。悪意の手は母が娘のために封印した過去の秘密にも忍び寄る。

陸羽東線の無人駅・堺田。その駅前で、日本海と太平洋へ川の流れが分かれていく。

王は夢を叶えてくれるはず。だが。

日本占領下の東南アジアに、B29の大空襲を受けた東京に、原爆投下直後の広島に、そしてソ連軍が怒涛のように押し寄せる満州や樺太の地に医師たちの姿があった。

特殊能力を持つ天涯孤独の17歳、鳥谷ジュリオ。ギャングのトップを目指すが、大切な仲間を失ってしまう。

中国が南シナ海で軍備増強―情報を得たジャック・ライアン大統領は、だが、身動きできずにいた。

謎の敵に封じ込められた“ザ・キャンパス”―調査から浮かび上がるのは“センター”と呼ばれる人物、あるいは組織。

極端に臆病な幼い有里の初恋の相手は、文房具屋で買った銀のステッキだった。

昭和十七年。

『ワスレルナ』。妻を殺された復讐者たちは、世界の秘密を解かねばならなかった――。

四国の山奥の村で、謎の連続老人失踪事件が発生した。容疑者となった父親の真実を探るべく、私は現場へと向う。

物忘れがひどくなった辣腕CIA工作員ドラモンドは、ある組織に追われていた。

チャーリーは、核爆弾がカリブ海のマルティニーク島にあることを、ようやく聞き出した。

偶然みかけた美しい娘に、いつになく心をときめかせる若だんな。近頃日本橋通町では、恋の病が流行しているらしい。

悠木和には“謎”があった。小田桐、野田、望月が塾帰りに立ち寄るハンバーガーショップでの話題は、いつも彼女のこと。

最高ってなんて最高なんだろう。僕らはいつも最高だ。

初めて恋人との正月を迎える貫多。だが些細な行き違いから険悪な雰囲気になり、大晦日の夜ついに爆発する。

京の錦市場で忽然と姿を消した桜子としげの消息は依然として知れないままであった。

無鉄砲上等の真田チームにクールな頭脳派が参入! 興奮度200%UPの新シリーズ発進。

疏水に近い亡友の生家の守りを託されている、駆け出しもの書きの綿貫征四郎。

人生の大切なことは、本とお酒に教わった―日々読み、日々飲み、本創りのために、好奇心を力に突き進む女性文芸編集者・小酒井都。

市長選に出ろ。オフィスに現れた選挙コンサルタントは、いきなりそう告げた。

身に覚えのない上司殺しの罪で刑に服した江木雅史。事件は彼から家族や恋人、日常生活の全てを奪った。

タリバン幹部二人が頻繁にメキシコ人らしき人物と接触していることを突き止めたムーアは、急遽本国に戻る。

パキスタン沖三海里、会合点F―。

夢の新薬開発をめぐる大騒動の顛末を描く表題作ほか、完全な健康体を作り出す国家プロジェクトに選ばれた男の悲喜劇を綴る「健康増進モデル事業」、医療が自由化された日本の病院の有様をシニカルに描く「ランクA病院の愉悦」など五篇を収録。

『のぼうの城』から六年。

織田方の猛攻を雑賀衆の火縄が止め、門徒の勢いを京より急襲した信長が粉砕する。毛利・村上の水軍もついに難波海へ。

店の前に捨てられていた赤ん坊を、養子にした喜十。ある日、生き別れになった赤子のきょうだいが突然、姿をあらわした。

恭国は、先王が斃れてから27年。王を失くした国の治安は乱れ、災厄は続き、妖魔までが徘徊するほどに荒んでいた。

背中一面を覆う愛染明王の刺青。柳生新陰流を基に長くしなる剣を自在に操る、美貌の剣士舫九郎。

「いなほ五号」で話がしたい。殺人事件の鍵を握る男は、そう言った。

アメリカ上陸と同時にハリーを待ち受けていたのは、突然の逮捕劇と不条理な刑務所暮らしだった!一方イギリスでは、皆がハリーの死の報せに打ちひしがれるなか、エマだけが愛する彼の生存を信じ続ける。

時代は第二次世界大戦に突入。金策に苦しむヒューゴーは過ちを重ね、ハリーの母メイジーとの取引を目論む。

ようこそ。ここは地球の歴史がいちど終わったあとの新しい世界―弱肉強食の大西部。

捜査一課のエースが、取調室で出会った男は、かつて自分がいじめた同級生だった…同僚との確執、世間の嘲笑。

これは、あなたが読んだことのない重松清――本当の救済がここにあります。

間野新之介は、兄の自刃を受けて、多々良木藩の江戸留守居役を引き継いだ。

ピットは妻を拉致した集団につけ狙われるが…。一方、ピットの息子ダークはイスラエルで遺跡発掘を手伝っていた。

エジプトでモスクが爆破された―。聖地への攻撃にイスラム社会は欧米への反発を強め緊張が一気に高まった。

「そもそものはじまりは間違い電話だった」。

知らないままでいられたら、気づかないままだったら、どんなに幸福だっただろう――革命児と称される若手図書館長、中途半端な才能に苦悩しながらも半身が不自由な母と同居する書道家と養護教諭の妻。

私たちは、世界の割れる音を聞いてしまった――。大地はまた咆哮をあげるのか? 震災の記憶も薄らいだ21世紀終盤。

パパは会社の罪をかぶって逃亡中。

見知らぬ赤ん坊を連れてきた父親が、まさかの突然死。母亡き後ひきこもり歴4年の雅祥が、いきなり育児を任されることに。

これで全てが終わるはずだった―。組織のヒットマン、レイ・ラマー。

背任の容疑をかけられ、妻と娘を残し失踪した元銀行員の冒険。

若だんなと兄やの五つの約束って?超不器用な女の子が花嫁修業に来たり、幽霊が猫に化けたり、病弱若だんなの周りは今日もてんやわんや。

止まらない鮮血、鳴り響くアラーム、飛び交う怒号。手術室は悪夢の戦場と化した! 冒頭から一気読み。

大森署署長・竜崎伸也、今度の相手は「要人誘拐」そして「縄張り」――。大森署管内で国会議員が失踪した。

きっと、また会える。あの頃、団地は、未来と過去を繋ぐ道だったから。

「希望」を信じて、男は覚悟する。慶国に新王が登極した。

オーシティ。かつて「大阪」と呼ばれたこの場所は、今や世界一のギャンブルシティに変貌し、欲望に覆われた街と化していた。

予知夢を見る美少女・志乃が感知した人の死。未来を変えるため真田は奔走するが、運命の改変が悲劇を招く―。

「ついに証明した!俺にはやはり恋人がいた!」。二年間の悪戦苦闘の末、数学氏はそう叫んだ。

サンフランシスコ、現在。謎の言葉を残して女ホームレスが刺殺される。

狂気を孕んだ美貌の女殺し屋。ロシアン・マフィア。

女32歳、独身。誰かにのめりこんで傷つくことを恐れ、恋を遠ざけていた夏目。

幼馴染が殺された。伊賀を知らぬ伊賀者だった。

お願い、私の首を絞めて。もっときつく、私を貶めて――。

総監へのレクチャー中、部下の拳銃自殺を知った。

ホストにいれあげている中年女・若山直子の資金源は、ホストクラブで借金がかさみ、身動きのとれなくなった少女たちだった。

夢中になるあまり、現実との区別がつかなくなった若者による事件が相次ぐ人気オンラインゲーム『ジオの聖戦』。

五十八門の大砲を搭載する薩摩藩の新・十文字船団七隻は大隅海峡にて、大黒屋の交易船イマサカ号・大黒丸の通過を虎視眈々と待ち受けていた。

もう屋敷に口を割らせるしかない――探偵ビギナー二人組ならではの七転八倒! 生家だった洋館を買い戻したい――初クライアントの依頼物件は、あろうことか白骨死体を孕んで佇んでいた! 還暦を機に始めた探偵稼業は初日から暴風雨、気づけば尾行までつく波乱の門出。

これは私の、私たちの愛のはずだった―本当に騙したのは、妻か?夫か?やがて、読者も騙される狂乱の純愛。“家庭”にある闇奥。

遙かな洋上にいる息子彰之へ届けられた母からの長大な手紙。そこには彼の知らぬ、瑞々しい少女が息づいていた。

両親を失った晴子は福澤家で奉公を始める。三男二女を擁する富と権力の家―その血脈は濁っていた。

両親を亡くした卯乃は、筑前黒田藩で権勢を振るう立花重根に引き取られたが、父の自害に重根が関与したと聞き、懊悩のあまり失明してしまう。

1920年代、イギリスの港町ブリストルに住む貧しい少年ハリーは、サッカー選手か世界を旅する船乗りを夢見ていた。

波乱の学校生活のなか、それでも学業に励むハリーは次々に厳しい真実と向き合うことになる。

石田三成らの讒言により豊臣家から疎まれた藤堂高虎は、家康の人柄に魅了され徳川家に接近。

「その日を死に番と心得るべし」との覚悟で幾多の合戦を生き抜いた藤堂高虎。