酸素欠乏症を引き起こす時限式爆発物を追い、名古屋の中心街をF1で疾走する臨床心理士・岬美由紀は最悪の事実を突きつけられる。

ベトナム上空で、突如米海軍早期警戒機が謎の地対空ミサイルに撃墜された。

肺を病む小柄な青年が、田舎町に現われた。寄宿した家のあるじは、被告として裁判をひかえ、暗黒街からの影におびえる毎日だ。

富士五湖の一つ、西湖のほとりにある巴屋旅館から一人の男が遺書を残して失踪した。

スコットランドの辺疆に越してきたインド帰りの陸軍少将が、クルンバー館に高塀を繞らし食糧を買い込んで篭城の構えを見せる。

元毎読新聞の記者・藤中太郎は、自らが辞める原因となった次期総裁候補・鏑木が利権を貪る地方都市に再就職した。

大日本新聞初のMBA取得者として鳴り物入社した麻倉智子。

反抗的な性格ゆえに、アルプスの麓にある不登校生徒のリハビリ学園に入れられた17歳の少女・渚は、ある日いきなり失神し、他人の心に入り込む。

都会から小さな村に移り住んだ、元コピーライターのパウル・ブレーマー。周辺で頻発する馬殺しと放火。

『ル・ギード』調査員志望のイギリス娘、編集長宅の元料理人・魅惑のエルシー(!)の研修を担当し、彼女を落第させるのが今回のパ氏の任務。

美術品を専門に狙う、怪盗チェシャ猫が現れた。大胆不敵な犯行はたちまち話題に…。

X字形の木材に縛られた死体がモスクワ市内の川に浮かんでいた。

成立目前の世界三大マフィア同盟。ロシアを拠点に欧米へ流れる麻薬、偽造通貨、古美術、女。

修学旅行に行くはずだった高橋進一が目を覚ましたとき、そこは密室で、しかもクラス全員が同じ場所に閉じこめられていた。

数百キロ離れて暮らすカップル。久しぶりに再会したふたりは、お互いの存在を確かめ合うように幸せな時間を過ごす。

北米東海岸メイン州、海岸沿いのリゾート地。ある夜、残忍な殺人が起こり、女性二人が殺され、赤ん坊が行方不明になった。

ついに現れる“魔術師の大敵”第三室長フィラメル・スピノーヴァ。彼もクロウリーの影を追い事件へと介入していく。

1920年代の英国領シンガポール。

ある土曜の朝、アル中のバーテン・島村は、新宿の公園で一日の最初のウイスキーを口にしていた。

警視総監と警察庁長官に呼び出された、腐れ縁刑事“荒鷲”コンビ。今回の超法規捜査の対象は、人権派弁護士射殺事件だ。

オーストリア軍の兵士、オットーとカールの兄弟は、膠着状態の戦線で、ロシア兵達の虐殺を目撃したことをきっかけにジェルジュと呼ばれる若者に出会う…。

1912年4月10日。出航したタイタニック号の船上には、多くの著名人にまじって推理作家フットレルとその妻の姿もあった。

ルポライター浅見光彦の母・雪江が巣鴨で殺人事件に遭遇した。被害者は山陰の小京都・津和野の旧家、朱鷺一族の長老・勝蔵。

新任教師の佐倉弥生が不良グループのリーダー・後藤龍雄に犯された。少年と級友にとって、弥生は憧れの女神だった。

こんなことをしたら、もっと大勢の人を嘆き悲しませることができるぞ―。

札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。

昔から大ざっぱな性格の定雄は、人の名前を覚えるのが苦手だった。

世界を二分して終わりなくつづく核戦争。

「死にかけてるのってどんなものかって?もう生きてないんだ。

伊豆で一人の少女が入水自殺した。死の直前、少女から救いを求める手紙を受け取った弁護士・中原は伊豆へ向かう。

宵の明星が夜空に姿を見せる頃。

文芸部部長、天野遠子。

深夜、決まって教会前に捨てられるひと揃いの靴。

不慮の死を遂げた夫のポケットベルへ、ひたすらメッセージを送信し続ける女。

時は幕末、処は江戸。貧乏御家人の別所彦四郎は、文武に秀でながら出世の道をしくじり、夜鳴き蕎麦一杯の小遣いもままならない。

連続殺人犯は、自らを過剰な鬱状態に陥った“ディープ・ブルー”と名乗った。被害者はいずれも将来ある若い女性。

出世なし。女もなけりゃ、金もなし。

幕末の長崎を駈ける快男児・座光寺藤之助(ざこうじとうのすけ)。 友との約定、果たすべし。

強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。

ある出版社の社長の遺言によって、あらゆる種類の創作活動に励む芸術家に仕事場を提供している〈創作者の家〉。

昭和二十年六月、日本の敗戦はもはや決定的だった。槍ヶ岳での再会を誓った五人は、石を大切に守りながら、時代と戦っていた。

戦雲急を告げる昭和十六年の夏、日本・中国・アメリカの五人の若者が槍ヶ岳の頂上に立った。

少女が神隠しに遭い、居るはずのない子供たちの笑い声が聞こえる…。

事件は教室から始まった!杵谷淳子は恋人の悠一と卒業論文に取り組んでいた。帰宅直前、悠一が何者かに刺され…。

血の入ったバケツ、黒焦げの骨…「ウィステリア荘」でホームズは『グロテスクなものから恐怖へは、ほんの一歩なんだよ』と言う。

心の奥底に封印した過去、口にできなかった一言、それが解き放たれるとき、普段の風景は恐怖の色に塗り替えられる…。

家族だけを最優先に生きてきた主婦・妙子。五十歳になった今は、愛犬・ゴールデンレトリバーのポポが頼りだ。

新雪に包まれた山中湖畔。

奇術師・旭日斎天馬一座の目玉の出し物は「トランク抜け」だが、抜け出すはずの一員が死体となっていた。

真夜中の殺人現場から走り去った口裂け女、爆破殺人のあった学校で目撃された人面犬。

長谷川初実（ハツ）は、陸上部に所属する高校1年生。

玄界灘の荒波が初冬の気配を漂わす頃、豊後関前を発った坂崎磐音とおこんは筑前博多に辿り着く。

新宿西口の高層ビルに事務所を構える私立探偵・左文字進。ある日、友人の矢部警部が拳銃で撃たれ入院した。

ひとつのペンネームで小説を共同執筆する4人の男たち。元新聞記者で取材専門の景山。

東京で女子大生連続射殺事件が発生、手際からプロの殺し屋の犯行と思われた。

幽霊に会えるバスツアーが戻って来た！ バスツアーに添乗するたびに、謎と怪奇に遭遇！　幽霊と呪いにめっぽう強く、正義感あふれる人情家——“霊感バスガイド”町田藍が大活躍。

晶彦はキャバクラのスカウトマン。ある日、晶彦がスカウトした女・麻衣が幼い息子を残して失踪した。

自由惑星同盟でクーデター勃発。

十七歳の暑く単調な夏休み、広田悦至は元恋人の由実果が、千葉の海で自殺したことを知る。

スイス・ジュネーブ。

都下郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生した。

南北戦争直後のボストンで、猟奇的な殺人事件が発生。警察の奔走むなしく、手がかりは掴めない。

群馬県の温泉地で、三人の若い女性が行方不明に。

“ダンテ・クラブ”の懸命の捜査を嘲笑するように、犯人は第三の犠牲者を惨殺する。

南紀・新宮で若い女性の死体が発見された。額には無残な×印の切り込みがあった。

北里財閥の当主浪子は、19歳の一人娘、加奈子に衝撃的な手紙を残して急死した。

私立探偵のサニーに新たな仕事が舞いこんだ。依頼人は、ボストン近郊の島に住む映画プロデューサー。

女性記者が漏らした不可思議な言葉“ブラック・キャット”。

城翠大学学園祭、最終日。その日の朝、城翠祭実行委員会本部に『魔術師からの挑戦状』が届けられた。

両国の夜空に咲く花火に脱走囚の姿が浮かび上がった。それは目を奪う美貌と、目を背ける人面瘡を持つ少年。

多数の熱狂と興奮を喚んだ現代の「奇書」がついに文庫版で登場。

新婚旅行から帰ったばかりの山瀬翔太・燎夫妻の元に届いた荷物の中には風雪にさらされた石の地蔵が入っていて胸当てには二人の名前と結婚記念日が墨で書かれていた。

凶悪な盗人「おたすけ兄弟」が隠した金を、町奉行所の中間が使い込んだ。

少年は、迷いの中にあった。一度は、救い出すことができた。

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。

崖に聳えるガラスの館。かつてそこで命を落とした少女、千波は再びの生を得て、青年学者の吹原と出会う。

十年前、ハワイで大牧場を経営するマグナスが失踪を遂げた。

大阪の南方署、刑事課に配属の會川圭司は最初の現場でどじを踏んでしまった。

コーヒーを語る紳士。 その正体は天使?それとも悪魔? 芳ばしい香り漂うミステリ 泡立ちミルクのふわっふわカプチーノ。

桜の花咲く季節を迎え、涼宮ハルヒ率いるSOS団の面々が無事に進級を果たしたのは慶賀に堪えないと言えなくもない。

テヴェレ川沿いの泥炭の中から、ほぼ死亡当時のままの状態の、美しい少女の死体が発見された。

『ディオニュソスと秘儀の館』―古代カルトの儀式は、現代でも続いていた。

ケン・フランクリンとジム・フェリスは、国民的人気を誇る「名探偵メルヴィル夫人シリーズ」を生み出してきたベストセラーのコンビ作家。

「いつか日本を買収する―」。1年の海外放浪を経て、帰国した鷲津政彦が、まず標的に定めたのは、繊維業界の老舗「鈴紡」。

中学生の獅見朋成雄はオリンピックを目指せるほどの駿足だった。

ジュニアス関連の資料は奪われ、かつて事件を担当したシャープはジャージー島に向かう途中で麻薬密輸の容疑で逮捕された。

別れた妻サリーを失意のうちに亡くしプラハに隠れ住むアンバーの前に、18世紀の謎の投書家ジュニアスの名を騙る手紙を携えた男が現れた。

行方不明の父親を探すため、倉西美波はアルバイトに励んでいる。

文久三年八月。「みぶろ」と呼ばれる壬生浪士組は、近藤勇ら試衛館派と、芹沢鴨の水戸派の対立を深めていた。

芹沢鴨の愛人お梅、平山五郎の恋人吉栄、新選組の屯所、八木・前川両家の女房たちは、それぞれの立場から、新選組内部で深まる対立と陰諜を感じ取っていた。

黄金が溢れる島ジパングで、大冒険の末、黄金を捨てることで莫大な黄金を手に入れた―。囚人たちが退屈に苦しむジェノヴァの牢。

北海道・東京・伊豆七島で相次ぐ殺人事件。殺害されたのはすべて医療関係者だった。

北海道・東京・伊豆七島で相次ぐ殺人事件。殺害されたのはすべて医療関係者だった。

「死んでもらおう」人混みの中で突如、特捜刑事香月功は“蛇の指輪”をはめた黒屋組幹部に拳銃を突きつけられた。

金になることなら何でもやる、元凄腕の興行師・金円友。ハマのマル暴で、一番ごつく、一番気が荒いといわれた元刑事・流一。

烈風が吹き抜ける初冬、芝から起きた火事騒ぎに紛れて2人の悪党が押し込み強盗を働いた。

環境破壊と貧窮のうちにゆっくりと滅びつつある近未来の日本。老夫婦が辿りついた理想の“終の棲家”とは(表題作)。

それは奇妙なマンションだった。女性専用で、セキュリティは万全、一見何の問題も無いように見える。

六本木にそびえる東京ミッドタウン。

美貌のインテリア・デザイナー、スザンヌのもとに現われた警備会社社長のジョンは、危険な香りのする男だった。