さくら
- 青春小説 (221)
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さくらの総合評価:
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全2件 1~2 1/1ページ
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読むのが非常に辛かった | ||||
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西加奈子の初めてのベストセラー小説。家族と一匹の犬が、それぞれの運命に翻弄され、いつしかそれを受け入れていくドラマを素朴に、しかもシリアスに、なおかつユーモラスに描いた青春小説である。 | ||||
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期待通りでした | ||||
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サクラのおしゃべりは、犬の気持ちがわかる「僕」が解釈しているのかと途中まで思っていたけど、どうやら「僕」の認識する世界では犬が人間の言葉を話すらしい(途中で喋れなくなる時期もある)。しかもそれを不自然とも捉えていない。そこの部分だけファンタジー。 | ||||
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例えの描写が多すぎてなんの場面かわからなくなる いらない描写が多いし、破天荒すぎる妹に終始イライラする。 疑問をながさず滔々と性教育する母には感心したが、中学生から性に溺れる兄弟には全く伝わってなかった模様。 交通事故で家族が不幸になったのに、さくらを病院に連れてくとき暴走運転する父親。 理解できない。 なにもかも共感できなかった。 | ||||
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西さんの初期の作品。 私は、どちらかというと氏の近年の作品から遡るように読んでいったためか、読み口は少し違和感を感じました。ん?なんか主人公の「僕」が標準語? 少し手持無沙汰な、それでいて分析的で自省的で、まあ一言でいうとちょっとめんどいやつ? ちょいと村上春樹流?な雰囲気を感じました。 ・・・ ただ、読み進めると、やはりいつもの西ワールド。 作品じゅうを極彩色に彩る関西弁は、相変わらず心地よい。特に主人公「僕」の妹で美形かつ暴力的な美貴の関西弁がいい笑 優しい素敵な比喩も随所に。幼い美貴に父と母のセックスの話を優しく説く母の言葉が一番刺さりました。もう西さんの才能以外の何物でもありません。キャラと相まって、言葉の力を感じます。でも、仮に同じ言葉を私の口から娘に伝えても、単なるエロおやじ。言葉とはその人物に相応しい形で発話されてこそ、相手に伝わるのかもしれませんね。 ・・・ さて本作、冒頭に述べられる三兄弟の長兄の亡くなった後の、実家へ帰る「僕」の話であることが述べられます。作中はおおむね過去の回想で、なぜ今こうであるかの説明、もう少し言うと、この家族の悲劇がなぜ起こったのかがややユーモラスに述べられます。 じゃあ、題名のさくらって何?というと、「僕」の実家で飼われている冴えない雑種。この家族の悲しいところも楽しいところもすべてに寄り添ってきた犬は、ある意味、この家族の象徴的存在です。 「僕」の兄が死を選び、それをきっかけに瓦解していく家族でしたが、さくらの体調不良をきっかけに、俄かに結束を取り戻していきます。 ・・・ で、読んでいて涙目になりましたが、家族を作るってことは、実に多くのドラマを生むことであります。たとえば子どもが生まれるってことは正に一大イベント。 作中では「僕」とその兄が、妹の美貴が生まれて、どっちが立ちションを教えるかで小競り合いをしたりとか、そういう話をほのぼのと展開しています。 あるいはその美貴が初めてたっとときの瞬間。実は「僕」だけが見ていたとか。 そういう実に細かい、ある意味家族以外にはどうでもいい話。これらは、逆に家族の大切な思い出話。 初めての子供が生まれたときとか、嫁にプロポースしたときのこととか、これで話まとまらんかったら離婚だというときの険悪ムードとか、バタバタと過去のことを思い出しました。 ・・・ ということで、西さんのやさしいやさしい、そして同時に悲しい、家族のお話でした。もちろんそこには関西文化というか関西弁のノリの良さとおもしろみもデフォルトで入っており、最後に読者をほっこりさせてくれる仕上がりになっていると思います。 単純な私は、読後なんだかやさしい気持ちになりました。もっと妻を愛したいな、と臆面もなく思いました(ただし口には出さない笑)。そう、本作は同時に愛の話でもあるのです。この核心部分は是非読んでいただきたく。 ということで本作、家族系のお話の好きな方(瀬尾まい子さんとかお好みの方)、これから結婚を考えているかた、動物がすきな方、関西弁の口ぶりが好きな方はおすすめです。中高生くらいに子どもにも読んでみてほしいなあ。 | ||||
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家族や恋や、人が成長していく過程でみる景色や事件をサラッと描きつつも、言葉にできないような悲しみや苦しみ憎しみをしっかり着地させる。読む側からすれば、受け止めるにはあまりにも苦しい場面があったりするが、気づけば無我夢中で一気読みしてしまいました。本当に素晴らしい作品です。出会えてよかった。 | ||||
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