地下の鳩
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
地下の鳩の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大阪市内の夜の街が舞台です。 私は大阪市内出身なので、その情景が浮かび上がってきます。 あんまり夜の店には行ったことないですが、「ああ、こんな従業員、客いそうだな」って感じになります笑 幼い頃に影を持つ主人公たちが、夜の街で、淡々と、一生懸命に生きる物語。 お酒を飲みながら、仕事終わりにゆっくりしたい時に読むといいですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これまで西さんの作品というと、関西弁コテコテ+純文学、という印象でした。今回も舞台は大阪ですが、より純文学へシフトした印象を強く感じました。 ・・・ 本作は中編ともいえる「地下の鳩」「タイムカプセル」の二編からなります。 表題作「地下の鳩」は、昔はそこそこイケてた40男の吉田が、スナックでチーママを勤めるみさをと出逢い、破滅的に共依存していく話。 続く「タイムカプセル」は、奄美大島出身のオカマのミミィ(おかまバーのオーナー)が、彼(女)の半生を振り返りつつ、自己のジェンダーについて自身は正直であったかを振り返るような作品。 ・・・ で、先にも書いたのですが、実に「文学だなあ」と感じたのです。ま、何を文学であるかと定義もしないでお話するのも申し訳ないのですが。 勝手な感覚でいうと、「読者に判断が任される」ような作品については、私はより一層「芸術」性、芸も術も感じます。換言すると、解釈の余地が適切に確保された作品。 、んなことを言うと、エンタメ的作品をバカにしとるんか、と怒られそうなのですが、飽くまで私の個人的な好み、であります。 ・・・ 「地下の鳩」は40にもなって未だに女性に対してはイキがった態度をとる吉田、彼を恋人未満なヒモとして住まわせるみさを。この二人が出会い、もつれてゆく情景が淡々と描かれます。今回は珍しく、オチもユーモアも殆ど見かけませんでした。 「タイムカプセル」も、オカマのリリィの回顧を経て、最後は小学卒業時のタイムカプセルを掘り起こし、自分が偽って書いた文章を確認してゆく話が淡々と描かれます。 どちらも結末・オチが用意されず、本当に、ふと、終わります。 とすると、読者はやはり「何なんだこれ?」って思うんじゃないでしょうかね。でも、こうやってオチの部分だけさっぱり切り落とし、そこまで上手にしっとり読ませるということでは秀逸であったと思います。 ・・・ ちなみに、これまで西さんの作品は関西弁の多用の他、擬態語や擬音語の使い方に可憐さを感じていましたが、本作ではそうした擬態語・擬音語も見られませんでした。何かありました?西さん? ・・・ ということで久しぶりに西さんの作品でした(数えてみたら五カ月ぶり!)。 関西弁のアクの強さやユーモラスさが影を潜めているのですが、文学作品としては私がこれまで読んだ作品のなかでは一番完成度が高く感じました。 ストーリーの展開ではなく、文章の美しさを鑑賞することが好きな方にはお勧めできる作品です。 はたして皆さんは本作品、どのように読みましたでしょうか? 他人の感想・評論が気になる読後でありました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
手元に置いておいて、何度も読み返したい作品 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ネタバレありまくりのレビューです。 うーん結論から言うとつまんなかったの一言。 最初1987年の心斎橋の描写があり心斎橋駅6番出口出て畳屋町だの三津寺だの笠屋町だのオスカル(文中ではオステル)が出てきてこの時代にミナミでホステスしていた私は懐かしさで嬉しくなりこれは良い本買ったぞと嬉しい気持ちで読み進めましたが、作者にホステス経験がないからなのか、これ以降はたいしたホステスの話はなく、もうつまんなくなってきて、オカマのムカデとかおしっかとか銀歯とかそういう言葉しか印象に残らずいつのまにやら1987年から携帯でメール打つ時代になってるもどこから時代変わってたのか読み返す気にもなれず飛ばし飛ばし読みすすめ結局なんの感動も余韻もなく一時間余りで読み終えた。 うーんつまんなかった。 この作者は何を書きたかったのだろう? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
地下の鳩とタイムカプセルの二部構成。 吉田、みさを、ミミィ、と主なキャラが個性的で際立ってる。 中年になり人生にいろんなものを抱えつつ各個人の目線でみた他人を上手に描いてる。小さい頃のトラウマを引きずり苦悩してる人達の中でミミィが最後に答えを見つける。 最初地下の鳩を読んでなんかイマイチだなと思ったけどタイムカプセルを最後まで読んだら事件の詳細が分かりつながって良く纏まってると思った。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 18件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|