あおい



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    初公開日(参考)2004年05月
    分類

    長編小説

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    あおい (小学館文庫)

    2007年06月06日 あおい (小学館文庫)

    26才スナック勤務の「あたし」と、おなかに「俺の国」地図を彫っている4才年下のダメ系学生風間くんと、ペット亀の「バタ」のほわほわ脱力気味の同棲生活から一転、あたしはリセットボタンを押すように、気がつけばひとり深夜長野の森にいた。人っ子一人いない、真っ暗闇の世界のなかで、自分のちっぽけな存在を消そうと幽体離脱を試みたり、すべてと対峙するかのように大の字になって寝っころんだりしていたあたしの目に、ふと飛び込んできたうす青色の野生の花。その瞬間、彼女のなかでなにかが氷解した――。ゆるゆるなのにギリギリなデイズ。そこで見つけた、ちっぽけな奇蹟。あンたのことが好きすぎるのよ。 今世紀の女子文学に愛の一閃を穿つデビュー作。(「BOOK」データベースより)




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    あおいの総合評価:7.86/10点レビュー 28件。Bランク


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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.28:
    (3pt)

    初々しい

    作者のデビュー作のようです。テヘラン生まれの大阪育ちという経歴からなのか、独特の世界観に感じられました。ただ、この作風はどこかで誰か別の作家さんでも読んだような。なんか誰かの作風に似ていますよね。
    「あおい」の序文と呼べるような書き出しのところが、とてもみずみずしい文体です。あおいは子供の名前だったんですね。私も長女が生まれたときに漢字一文字にしようと思って、”葵”はその候補の一つでした。
    「サムのこと」は作者の実体験なのでしょうか?ラストがいいですね。あの終わり方はとても新人作家さんの終わり方とは思えません。ひとつ難点があります。プロレスを見に行ってサムに絡まれるシーンの会話文で、「なあアリ」とありますが、猪木の話の後なのでモハメッド・アリのことかと勘違いしました。これは主人公が有本なのでアリと呼ばれていたから、サムが有本に呼びかけているシーンだと解るまでに、時間がかかりました。読者の誤解のないように書くべきでは、と思います。
    もう一つ細かい指摘で恐縮ですが、会話文の「 」内、最後に”。”がつきますが、必要ないですよね。この辺も作家になって日が浅い感じで、なんか初々しいです。
    この作家の代表作、「サラバ!」を読んでいないので、今回は星3つにとどめました。
    あおいAmazon書評・レビュー:あおいより
    4093861374
    No.27:
    (3pt)

    素直さと伸びやかな関西弁で描かれる恋愛 |『あおい』西加奈子

    西加奈子のデビュー作。表題作「あおい」の他、「サムのこと」「空心町深夜2時」の短編を収録。

    ・・・
    西さんの恋愛ものは難しい。自分の常識に合わない女の子が大概主人公。

    裏表紙を見ると、27歳、スナック勤務、三歳年下の駄目学生・カザマ君と四カ月前から同棲し、彼の子供を身ごもる、とあります。

    友達ならば面白いんだろうなあとか感じます。でも、私の読み方は自分だったり近しい人を投影して読むタイプ。こういうのが自分の嫁だったり娘だったりしたら・・・それは困りますわ笑。

    ・・・
    散々ウームと(やや否定めに)唸りつつ、でそれでも読んでしまう、西さんの作品。
    ふと考えるのは、自分は一体何に惹かれるのか、ということ。

    山崎ナオコーラさんが書いている解説にその答えが。
    「率直」「みたまんま」。

    これです。
    「あおい」にせよ「サムのこと」にせよ、登場人物がどうにも憎めない。でそれはやっぱりどの人物も「率直」なんです。私はこういう、思ったことをそのまま伝える人に親近感を感じるみたいです。

    もちろん、伝えることには非常な技術が必要であり、その言語力だけは西加奈子レベルでありますからね笑 この言葉のセンス、これが私にとっての西さんの一番の魅力なのかもしれません。

    ・・・
    ということで西さんのデビュー作でした。

    恋愛小説が好きな方、純文学が好きな方、西さんが好きな方にはお勧めできる作品です。
    因みに私は「サムのこと」が面白いなあと思いました。友人の葬式で初めてその友人の素顔を知るという話です。
    あおいAmazon書評・レビュー:あおいより
    4093861374
    No.26:
    (4pt)

    デビュー作から西加奈子節炸裂

    デビュー作を含む短編集。

    「あおい」は、年下カレシと同棲中のアルバイター27歳の物語である。真っ正直ゆえに不器用な女子と腹に地図のタトゥーを入れた捉え所のない学生。二人の日常は実に微笑ましい。同棲四ヶ月、主人公の妊娠が分かって…、という展開だ。不安に押しつぶされそうになりながら、「こんな好きになった人、おらん。」とひとりつぶやく主人公の大阪弁にぐっとくる。デビュー作から可笑しくてせつない西加奈子節炸裂である。

    「サムのこと」は、事故死した友の通夜の出来事。集まったトンガリキャラたちに惹かれる。その他、お別れの夜に思う事「空心町深夜2時」。
    あおいAmazon書評・レビュー:あおいより
    4093861374
    No.25:
    (3pt)

    期待はずれ

    何だかスッキリしなかった。
    あおいAmazon書評・レビュー:あおいより
    4093861374
    No.24:
    (5pt)

    率直な作家さん

    解説で山崎ナオコーラさんが書いているように、西さんは真面目で率直なんだと思う。

    「ワキ剃ってないねん(あおい)」
    「しょうこうしょうこう(サムのこと)」

    という台詞からも感じられるように「普通女性がそんなこと言うかぁ!?」「オウム真理教というタブーをセリフの中に放り込むんだぁ…」と思わず躊躇ってしまうような表現を文章にしている。

    きっとそれは、執筆しながら西さんが思い浮かんだ言葉なのだろう。多分、タブーだろうと、ちょっと下品だろうと、それでなくてはならない言葉だったんだろうなと感じた。

    セリフでなくても、小説の展開で、普通に浮気やレイプや死やダウン症というものを扱う。大々的に取り上げるのではなく、ふつーに流れで扱うのである。ちょっと気を緩めて読めば見逃してしまいそうなくらい。

    そこがまた面白いなと感じる。確かに、浮気もレイプも死もダウン症も、考えてみれば意外と身近なもの。それらに悩まされてる人って、実は近所にもいるのかもしれない。

    だからあえてサラーッと扱う西さんの文章は面白い。いや、日本より治安の良くない国に住んだことがあったり、スナック勤めなどのアルバイト歴のある西さんは、これまでにたくさんの事情のある人々と出会ってきたのだろう。

    だからこそ、我々が「重いな…」と感じるテーマであっても、違和感なくサラーッと扱えるのかもしれない。

    そういった物語の執筆中に西さんが思い浮かんだ言葉こそが、リアルなのだ。

    読みやすくユーモアがあっても、決してユートピアー理想ではない、シリアスな状況を書き、率直な文章で綴る西さんの小説が好きだ。
    あおいAmazon書評・レビュー:あおいより
    4093861374



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