夜が明ける
- 奇跡 (159)
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今どきの若い世代の子たちは大変そうだなとは思っていたけれど バブル世代の私にはピンとこなかった。 この本を読んでちょっとは理解できた気がする。 QOLって聞くけどそれを享受している若い子っているのかな? 願わくば夜が明けて欲しい。 | ||||
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テーマ自体は重く心にのしかかる。他人事で済ましてはならない社会問題であるし、文章も惹きつけられるものがあり、決して手に取ったことを後悔したわけではない。読んでよかったとは思う。 が、終盤に主人公がある政治家をテーマにする(であろう)新しい仕事は、ドン底にいた主人公が鼻持ちならない上司をうっかりTwitterで晒そうとした行為と何ら変わりないのではないか。 怒りの矛先を権力者に向けて終了、とは何ともこの小説自体が報われなかった。 | ||||
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西加奈子さんが現代の日本の若者の貧困や過重労働などについて書いた本と聞いて、読みたかったのですがやっと読めました! あらためて読んで、ニュースでみた奨学金問題、虐待、過重労働など、読んでいて苦しくなるけれど、それらを「仕方がない」ことだと見捨てないで小説を作ったことに救われた思いがしました。 もともと何も悪くない若者が苦しむなんて、夜は明けないといけない。 | ||||
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大学を卒業して勤めたアトリエ事務所は、業務委託契約で毎月一桁の給料だった。 キャンプ用のマットと寝袋で週四日机の下で寝てた。帰れるときは早くて朝の3時で、企業に勤めた友達からもらった自転車で通勤してた。北向きの23区内とは思えない家賃の部屋でルームシェアしてた。朝の4時にシャワーから出て、玄関で仮眠を取って7時には家を出てた。 3時間眠れるときが、そのときの最大の幸せだった。 この世にないものをつくる。 そのことだけが多分原動力だった。でも作ったものの良さよりも、少しの汚れやカーテンのわずかなゆがみ、触れてわかる塗り直しの凹凸、コンクリートのむら、窓ガラスの水滴、、、、完璧からわずかにずれると価値はなくなる。落胆や罵詈雑言が返ってくる。完璧を求めると作り手から悪意と罵倒を浴びせられる。 4年くらい経ったときに突然横断歩道が渡れなくなった。 目の前に事務所はあるけど、道路が越えられない。記憶が曖昧なまま、1日目はネカフェにいって、金もないから一晩歩いたり、港湾沿いの人気のない公園に逃れたり、シャワーと飯のためにネカフェにたまに行ったり、いつの日かスマホの通知がならなくなったころに部屋に戻った。 いまだにスマホの通知音はバイブなしのサイレントにしている。 何回か部屋のドアが叩かれたり、チャイムも聞こえてたけど、絶対に動けなかった。深夜3時ごろの人気のないときにマイバスケットで食料を買って、毎日逃げてた。貯金も何もなくて、大学のときにつくったクレカのキャッシングで1ヶ月生きてたけど、すぐにショートした。 ルームシェアの友達がいつのまにか親に連絡してくれてた。大学時代全てを注ぎ込んだ高い建築本をすべて親が部屋から出してくれた。情けなかった。そのまま実家に戻って、3年半ほとんど家から出なかった。親という存在がたまたまいてくれてたから俺はいまいる。たまたまルームシェアしていなかったら、東京でいなくなってた。 東京で部屋に逃げてたときに、たまたま夕方に外に出れて、はじめて見つけた本屋で直木賞受賞で平積みされてたサラバを謎に衝動買いしていた。 実家に戻ってしばらくして、文字が追えるようになってサラバが俺を救ってくれた。何の誇張もなく、本当に生きているのはサラバのおかげ。あの世界がなければ、生きることに目を向けられていない。 社会に戻れて四年余り。 あのときほどの激務じゃないけど、毎日13時間くらい働いて、ある程度の給料をもらえて暮らせている。 職場で聞く他者への寛容のなさ。貧困に対する想像力のなさ。知らない人への悪意と笑い。触れるたびに心が逆立つ。 西さんはまだちゃんと闘っていた。人間を信じて。救われた。でも周りに救いはあまりにない。 夜明け前の暗さ、太陽にさらされる苦しみ、光がさす希望。まだ生きていきたい。人を信じて。 また救ってくれて、ありがとうございました。 | ||||
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森の言葉に説得力がない。無理がありすぎる。 他にも書いている人がいましたが、どうやってフィンランドに行ったの?行動力もなく、まともに会話できない人がフィンランドまで行って、バーで1人で飲む?今まで描いていたアキはどこに行ったの? 最後にやたらと政治観を詰め込みすぎて、読後感がめちゃくちゃ悪かったなぁ。 中盤は面白かったのに、最後はスッキリしない作品でした。 一人一人のキャラ付けも無理がありすぎましたね~。 結局中島さんはなんであんなにいい人だったのかもよく分からないし。 | ||||
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