円卓
- 三つ子 (7)
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日常を生き生きと生きるエネルギーがたまらない。 あほがほんまにあほで、かしこはかしこで、中途半端がない。 皆好きなんですが、特に朋美と玉坂部長が好きです。 | ||||
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「関西弁」「おすすめ」「面白い」でググってみたら、その中の一冊にこの本がヒット。で、読んでみました。この作家の本を読むのは、これが初めて。 まず、からりと晴れた青空を仰ぎ見るような作品の佇まいが良かったですね。歯切れのいい文章のせいもあるのかな。 〈透明な哀しみ〉にも似た空気。あたたかな温(ぬく)もり。前向きの、〈生きるじたばた〉。 登場人物がしゃぺる関西弁がまた、とっても魅力的で。「生き生きしてて、めりはりが効いていて、カッコいい言葉だなあ。」思いました。 主人公の小学三年生、渦原琴子(うずはら ことこ)こと〈こっこ〉をはじめ、彼女の三つ子の姉さんたち(殊に、手芸部の朋美)、祖父の〈石太(いした)〉、同級生の〈ぽっさん〉、〈朴(パク)君〉など、登場人物それぞれのキャラも、生き生きとして個性的で。彼らが〈こっこ〉のこと、あたたかな眼差しで見守っている姿が、胸にじんわり染みました。 この小説を、あるいは〈こっこ〉のキャラを音楽でたとえるとしたら、うーむ、ロシアのムソルグスキーが作曲した「禿山(はげやま)の一夜」なんてどうだろ、てなこと考えたりもしたのですが。 特に気に入ったシーンは、次の二つかな。 中学校の昼休み、三つ子の姉たちが握り飯をぱくつきながら、祖母のプレゼントのことでわいわい言ってる場面。 朴(パク)君の家に見舞いに行った〈こっこ〉たち同級生と、朴君が会話する場面。 後者のシーンでは、〈ナム〉って名前の白猫も、いい味出してます | ||||
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読み始めて80ページぐらいで、本を置いて、しばらく離れる。 こ、濃ゆい……。登場人物ひとりひとりが、ことごとく濃ゆい……。 酔ったようになってしまった。 その濃さに慣れ、ずっとこのトーンでえんえんと、終わらない日常が続くのかと思ったら、 最後の20ページほどで、やられた~~。 全体を見ても、部分を見ても、すてきな小説です。 | ||||
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この本をごく簡潔に表すとすれば?と自問し、不機嫌な「ちびまる子ちゃん」と自答してみました。 渦原琴子、三年生。通称コッコ。 頑固でひねくれている。切れやすく、二言目には「うるさいんじゃボケ。」 孤独になりたく、不幸になりたく、同じ公団に住む同級生のぽっさんのドモりのリズムが素敵だと感じている。自分はとんがりたいのに、周囲からは猫かわいがりされる。それがまたウザく感じるコッコ。 物語のわきを固めるキャラも変わらず個性的。 渦原家は公団住まいにもかかわらず8人家族。祖父母に父母、そして三つ子の姉。 同級生、どもりのぽっさんは七福神の寿老人に憧れる。趣味が渋い。同じく同級のごっくんはベトナム人だが関西弁しか喋れない。朴君は父親が別居中とかいろいろ訳アリ。 超個性的な家族が一同に会する食卓である円卓(これはつぶれた中華屋からもらってきたもの)が題名になっていることからも、一つの家族を描写しているものと思われます。 特に大きなツイストがあるわけでもなく淡々と物語は進みます。ただ、作品終盤にかけてちょっとだけコッコが成長する?と言う感じなのかな? ・・・ 作者の西さんは言葉を紡ぐリズムに特徴がある気がします。ストーリー展開はどうにも煮え切らないものが多いのも特徴な気がします。そうした作風から考えますと、本作は言葉のリズムは従来どおりの西節?がさく裂、また展開も私が読んだ他の作品と比べるとすっきり終わった気がします笑 エンターテイメントという程面白みに特化しているわけでもなく、かといって家族の繋がりを強く全面に出すような教科書的なつくりでもなく立ち位置的には中途半端である気がします。子どもの素直さがちょっと残酷ですが、ユーモアあふれた楽しい作品だと思います。 | ||||
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ぽっさんみたいな男の子、いそうでいないよ。 こっこのまったく知らない境地からやさしさをくれる、吃音の男の子。 | ||||
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