(短編集)
おまじない
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鷹揚でありたいと思いながら、そうもいかない日常。 もっと、気楽に 「ヘイ ヘイ」「モイ モイ」 と過ごしたいと思いました。 | ||||
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長濱ねる氏が絶賛していて、「私って正直だから」と言いながら、相手に対して単に失礼なだけの人がいる、という趣旨のことを言っていた。その元ネタになったのが、一番反響も大きかったという「孫係」。このタイトル、似たような漢字二つ、共通する意味が続いていて面白い。よい父を演じるが冷めているおじいちゃん、そして周囲と違ってひねくれ者だが良い子や孫を演じてしまう主人公が心を通わす。でもそれでいい。常に正直でいる必要なんかない。 「私たちの体のすべてが私たちの意志で動くわけではないんですよ。何か大きなものに動かされているんだ。それを社会と言うのかもしれませんがね。とにかく、ゆだねられるところはゆだねましょう。私たちは、この世界で役割を与えられた係なんだ」 シェイクスピア「お気に召すまま」を彷彿とさせるセリフ。「世界は舞台のようなものだ。そして人はみな舞台俳優に過ぎない。」 演じることが自分の役割だったり相手への思いやりだったりする。それは全然かまわない。ちょっと難しいなと思うのは、演じているうちに、本当は自分が何をしたいのか?がよくわからなくなってしまうこと。だからそんな簡単な話ではないのだけど、演じている自分に嫌気がさしているという人には、刺さるセリフだと思う。 出産を経験した人でないと書けない臨場感あふれる「マタニティ」。漠然と出産と育児にあこがれていたのに、いざ妊娠してしまうと不安と恐怖にかられる主人公。しかし「ただこのからだで生きてゆくのだという、妙な実感」で幕を閉じる。どんなに理想から遠くても、どうあがいても、出発点は今の自分しかない。(しかもその「理想」とは、社会の期待だったり、もっと厄介なことに、社会が自分に期待していると勝手に思い込んだりしている幻の理想や呪いだったりするのだ。) だったら今の自分を、強さも弱さも含めて認めよう。それは自己肯定感と近いようで異なる、自己受容である。決意という言葉からは程遠いセリフに思える決意ながら、私たちに必要なのは、楽観も悲観もしすぎず、そういう弱い自分、不完全な世界から出発して、少しずつ進んでいこうという勇気なのである。 文庫版の巻末にある長濱ねる氏との対談も面白い。(長濱さんがずっと敬語で、西さんがずっと関西弁ため口なのは??) 「コンプライアンスは素晴らしいが、ずっとコンプライアンスは堅苦しくてやってられない」というのは、多くの人の本音だと思う。何一つ心置きなく話せた時の精神的な解放感。それはすごくわかる。また、コンプラの陰で、何か見逃しているもの、見落としている視点、取り残されている人はないか?という考え方も必要だと思う。 一方で、完全にタガを外して何でも好き放題に話せること、それが「自由」なのかというと、それも違う気がする。乱雑な言葉や悪口を使い続けていると、行動や気持ちまで投げやりで失礼になってくることがある。言霊とはよくいったものだ。そんなことを考えさせられた。 「自分をよく見せるためにうそをついてしまったときに、それがだれにばれてなくても自分が分かっていることは一番つらいじゃない?でも、嘘をつかずに清廉潔白で正直に生きるというのもやっぱり無理だから、「嘘をついてしまった」と言っていく、そういう正直さなら遂行できると思って。」 →おー、西さんでもその程度なのか、それなら安心! | ||||
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届いて封を開けたら すでに表示が残念な状態 読む前に がっかり | ||||
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40過ぎのおばちゃんで、そこそこ生きてきましたが、ふつうに気持ち悪いと思ってしまった。 たった一言で、抱えてしまった闇やトラウマが救われるわけない。そんなおまじないあるわけない。 | ||||
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初めの章に性被害の内容がありますので苦手な方はご注意を。 孫係は割と良かったけど、他は短編集ということもあり物足りない… 括弧の濫用が目立つ著者のようです。 | ||||
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