うつくしが丘の不幸の家
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よくある同じ場所で起きたいろいろなストーリーをうまくまとめた短編集風作品です。 創元文芸文庫をあまり手にすることがなく、他の文庫よりも字が小さかったりして読むリズムがつかみにくかったですが、それぞれのストーリーもなかなか面白くていい作品でした。 ただ町田さんは女性を描くのが素晴らしい代わりに、男性の描写やキャラクターが少し薄いのが少しだけ気になります。 男性が主人公のストーリーも結局イニシアチブを握っているのは女性の登場人物ですし。 女性作家さんだからというのはたぶんにあるのですが、それでもその落差が気になるのも町田作品あるある。。。 | ||||
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すっかり町田そのこ作品の虜になった一ファンです。 『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』『ぎょらん』などと同様、連作短編で紡がれる、「家」をテーマにした作品。 第一編から、「うつくしが丘の一軒家」の住人が、時代を遡る形で描かれ、この一軒家で起きた21年分(エピローグを含めると24年分)の出来事が紡がれます。 登場人物の家族や住まい、葛藤などを鮮やかに切り出すのが本当に巧みな町田そのこさんの作品らしく、どの編も魅力的でドラマ性に長けています。 「不幸の家」と呼ばれていた一軒家、その蔑称に相反するように、そこで暮らした一家は自分たち家族と自分たちなりの向き合い方を見つけ、前向きな形で家を去っていきます。 そこには私達が本質的に好きな「ゴシップ」がいかに表面的で浅はかで愚かなものかを見せつけるかのようです。 作品の象徴的なオブジェクトとしてびわの木が登場します。第一編でその木を切ってしまおうとした美保理を信子はさりげなく止めます。そのびわの木には大切な思いが込められていることも明らかになります。 ミステリー雑誌に掲載されたので誤解を生んでいるところはありますが、ミステリーではありません。 ただ、端々に「そういうことだったのか」となる箇所があり、読者を楽しませてくれる感じが嬉しいです。 純文学やミステリーといった枠に一切とらわれず、描きたいものを圧倒的な筆力で描き出す、今作も非常に満足度の高い作品でした。 例にもれず、読み始めたらどんどん引き込まれる構成力は本当に見事です。 | ||||
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時間軸をさかのぼっていく感じなので、謎が謎を呼びつつフラグを回収しながらストーリーが進んでいくので、物語に引き込まれる感じがしました。 | ||||
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『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』が良かったので、読んでみました。5つの章から構成されますが、一軒の戸建てをめぐる話なので、章により年代は前後します。絶妙に登場人物が重なり、輻輳的に話が進みます。また、小道具として、枇杷の木が重要な役目を持ちます。 それぞれ問題を抱えた登場人物のその後の顛末はというところですが、著者の巧みなストーリー構成で一気に読ませます。笑いあり、涙ありのお勧めの一冊です。 | ||||
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町田さんの作品は本当に読みやすくて、心にスッと入ってくる。 でも、先に読み進めるのがもったいなくて、少し読んでは閉じ。を 繰り返してしまう。 どの話も良かったけど、一番心に響いたのは「夢喰いの家」。 | ||||
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