ドヴォルザークに染まるころ
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忌むべき抑圧から解き放たれるさまが爽快! 主人公は上手く生きられない人々です。 小学校の廃校イベントに集った彼女たちが、 思わぬ出会いやトラブルの渦中で、 人生を変えるような経験をしていきます。 女性たちの生々しい感情を 遠慮せずに描き込んだ衝撃作。 序盤で昼ドラ?と 決めつけそうになりましたが、 まるっきり違いますね。 「正しいと思うことは主張しろ!」 「自分自身のために足掻け!」という 著者の願いが、これ以上ないってほど 鮮やかに伝わってくる物語でした。 大人の心情はときに過激になりますが、 丹念に描かれる背景のおかげで、 納得も共感もできた気がします。 子ども視点で親たちの嫌な部分を 露わにする章は、いっそう人物像を クリアにしてくれますね。 部外者も活躍する最終章は完璧。 もう「読んで!」としか言いようがないです。 (対象年齢は14歳以上かな?) | ||||
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町田さんがすきですべて読んでいますが期待を上回らなかったのが残念です また、これかぁ になってしまった私も悪いのですが | ||||
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町田さんの作品は幾つか読んだことがあって、どれもこれもハンカチ必須のあたたかい作品。 本作もまたそれらとは違ったテイストだったけど、考えさせられたし、考えつづけなくてはいけないと思った。九州出身だからだと思う。(笑)九州は男尊女卑激しい。 でも前向きになれた。弱くてもカッコ悪くても下手でもいいって思えた。ボロボロでも前を向いて生きるぜ! | ||||
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それは生きてきた証を刻む特別な一日だ。 ドヴォルザーク「家路」が耳に残る。 真っ赤な夕焼けが広がっている。 明日を迎える支度をするために、みんな家に帰るのだ。 みんな自分の為に闘い、幸せの為に生きていくのだ。 自分の中の故郷に呼びかける時。 | ||||
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完読。めちゃくちゃ面白かった+ほろ苦い懐かしい気持ちに。福岡(北九州に近い田舎)の小学校の廃校前の最後の秋祭りに集まる卒業生と在校生の生徒に纏わる女子達の目線での閉塞感からの脱出のエピソード集。 僕は自分の小中学生の頃の自分と同級生の女の子達を思い浮かべながらこの本を楽しんだ。僕は58歳なので、この物語に出てくる30代の卒業生たちとはだいぶ歳が離れているけど、下校の際にドボルザークが校内放送されていたし、「男尊女卑」の九州の女子が感じていた閉塞感(僕の時代の方がより大きかったのではないかと思っているが)に、自分の小中学生の頃にタイムトリップして読むことができた。 物語は、冒頭かなりショッキングな現場を香坂(当時男子生徒)と類(当時女子生徒)が目撃するところから始まる。僕は小中学生の頃は学級委員・生徒会活動で、女の子にモテていたと思う。でも僕の意中の女の子からはそっぽをむかれていた(と思う)。思うに僕は悟志。「現状からの逃避・連れ出し力(?)」ある画家や香坂と正反対で、現状から逃避したい群(当時教諭)や類を魅了できないのが理由だったとこの本を読んで認識してしまった。 煮詰まった現状を変える方法には、「闘争」と「逃走」がある。でも、「闘争」は人を変える必要があるので、それが実現する可能性は限りなく低い。その点現状からの「逃走」は自分の意思と行動で実現することができる。物語に登場するほとんどすべての女の子達は、一人を除いてその「闘争」ができない。何人かの女の子は「逃走」で現状を変えることができる、その「逃走」の手助けをしてくれる人を待ち望んでいる。作者の町田そのこさんは、閉塞感のある現状に甘んじている女の子達に、自分の自らの意思で「闘争」と「逃走」の両方をする勇気を与えているのだと思う。 ちょうど今週末は筑紫丘高校の首都圏同窓会。今は58歳になった同窓の(元)女の子たちに、この本を勧めてみようと思う。きっと大共感するはず。もしくは、もっともっと早く、高校生の時に読みたかった!というかもしれない。 | ||||
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