普通の子
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著者の作品は、細かい葛藤や感情、言語化できないもどかしさを描くのが本当に上手いと思う。 子どもは生きる世界を選べない現実を描いた「君たちは今が世界」、中学受験の過酷さと葛藤を描いた「翼の翼」 に続いて、小学生のいじめ問題を描いた本書。 小学五年生の晴翔が、教室のベランダの鉄柵を乗り越えて飛び降りた。 なぜ飛び降りたのか、誰がいじめたのか、学校はどんな対応を考えているのか、などのありきたりな内容だけでなく、加害者と被害者の関係性を丁寧に掘り下げていて読み応えがあった。 晴翔の母親で本書の語り手の美保も、小学校時代にいじめの被害者と傍観者になる経験をしていた。 自分がクラスのいじめっ子に支配されていたように、息子の晴翔も誰かに命令されたのかもしれないと考え躍起になって犯人探しをしようとしたり、学校の対応を非難しながらも、晴翔が立ち直るためフリースクールへ通うことも検討していく。 しかし、なぜ被害者が居場所を奪われなければならないのかという憤りと、不登校になることが「普通の子」でなくなってしまうという怖さとが、混在してモヤモヤしてしまう感情が痛いほど伝わってきた。 人の心の痛みが分かる子、人の心を大切にできる子になってもらいたい、と親なら誰しもが思うが、自分がされたことは覚えていても、人にしてしまったことを覚えていることはとても難しく、被害者がその後、どんな人生を歩んでいるのか想像することもできない。 本書の最後は衝撃の展開が待っていて、「加害者は一生、被害者の本物の笑顔を見ることができない」という言葉が印象的だった。 | ||||
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小3小4の親です。自分にそのまま置き換えても想像ができるくらいリアルな話で、子どもの見えない部分の生活、気持ちを想像すると不安になりました。 小学校だからこそ起きそうなできごと、それが見えていそうで見えていない当事者だったら親だったり。 本当にリアルすぎるフィクションで、怖くなりました。 | ||||
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学校という閉塞した空間。 その中で起きるいじめの問題。 被害者と加害者のように区別することのできない難しい人間関係がとてもリアルだった。 大人側から見た世界と子供の側から見た世界は全く違う。 奥田英朗の「沈黙の町で」を思い出しました。 | ||||
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「衝撃のラスト」が売り文句・・・ならば「被害者と思ったら加害者だった」?と思ったら、そんな単純な話ではなく、想像を超えていた 感受性が強い人ならば、読み終えてからしばらく放心するかもしれない そして多くのことを考えるだろう いじめをテーマにして書いた小説の終わり方はとして、これ以上のものはないと思った | ||||
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人は見たいものしか見ないし、見たくないものはなかったことにして、そうしていることにも気づかずに過ごしている。この本を読むと見たくなかった自分、忘れていた自分をいやでも思い出すかもしれない。それは怖い。そういう意味では普通のホラーよりずっと怖い。ネタバレになってしまうからあまり書けないが、この本のような視点からいじめを描いた作品はこれまでなかったと思う。自分には関係ない、そう思っても、そう思った人にこそ読んでもらいたい。できれば、映像化してほしい。 | ||||
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