逃亡犯とゆびきり



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初公開日(参考)2024年12月
分類

長編小説

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逃亡犯とゆびきり

2024年12月11日 逃亡犯とゆびきり

親友が、シリアルキラーになった フリーライターの世良未散のもとに「女子中学生墜落死事件」の執筆依頼が入った。エロやお笑い記事を書きながら、いずれは社会派のルポをと願っていた未散には願ってもない仕事だ。 転落死した15歳の少女・清水萌香は、死亡時スマートフォンを所持しておらず、「あたしは一一七人に殺された」という遺書を残していた。周囲の人間の、萌香に対する評価もさまざまだ。深まる謎に翻弄されつつ書いた記事の「前編」が雑誌に掲載された日、未散のスマホに着信が入る。それは、高校時代、未散にフリーライターとしての基礎をもたらした、親友・古沢福子からだった。「記事、読んだぞ」「2-Aの神崎を思い出したよ」とだけ告げて電話は切れる。しかしその言葉は、萌香の抱えていた闇を明らかにするものだった。 事件の真相に迫る「後編」の記事は評判を呼び、未散はライターとしての知名度を上げる。しかしそれを福子に伝えることは叶わない。なぜなら、福子は4人の男女を殺害した容疑で指名手配中の身だからだ。どこにいるかも、連絡先もわからない。次第に、未散は福子からの電話を心待ちにするようになる。それが、前代未聞の事件の端緒になるとも知らずに……。(「BOOK」データベースより)




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逃亡犯とゆびきりの総合評価:7.64/10点レビュー 11件。Dランク


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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.11:
(2pt)

皆は?

内容についてゆけない
逃亡犯とゆびきりAmazon書評・レビュー:逃亡犯とゆびきりより
4093867445
No.10:
(3pt)

ちょい薄い

死刑に至る病を少し薄めて依存症シリーズを数滴垂らした感じ
逃亡犯とゆびきりAmazon書評・レビュー:逃亡犯とゆびきりより
4093867445
No.9:
(5pt)

すごく面白かった!

こんなに一気に読めた本は久しぶり。
櫛木理宇さんの本はどれも好きだけど、これは特に好き。残虐シーンが思ったほど多くなく、ストーリーに集中できて読みやすかった。(私は残虐シーン苦手な方で、怖いもの見たさで頑張って読むからかな)
2人の絆を感じられたのがよかったな。
今すぐもう一度読みたいぐらい!
逃亡犯とゆびきりAmazon書評・レビュー:逃亡犯とゆびきりより
4093867445
No.8:
(3pt)

自分の為の覚書

初読の著者さんです
面白いんだが、何となく読み難い…文体合わないわけじゃないし
すっと入って来なくて、「ん?今のなに?」の戻りが多かった…
不慣れなせいなのか…?他の著書読んで確かめてみよう
しゅーくーだーい。

男は性的イマジネーションを女に崩される事を嫌う
ぞんざいに扱われる事が常の為普通の扱いされると居たたまれなく二律背反
充分に子どもである年齢なのに、初潮と共に「子どもが産める体」である事を教え込まれる
この↑に関して「男はどうなんだろう?」の疑問が
精通バレて、声が変わったら、彼らは「子どもが作れる身体」だと言って聞かせられるのであろうか
男は二次性徴で「何かを喪失してもう戻れない」という焦燥にかられるのであろうか
…思春期少年に聞いて回りたくなった
概ね楽しく読みました

自分の為の覚書
逃亡犯とゆびきりAmazon書評・レビュー:逃亡犯とゆびきりより
4093867445
No.7:
(4pt)

「月とアマリリス」と類似点が多すぎる

イヤミスが好きなので櫛木理宇の単発ものをよく読む。体感として当たり外れが多いものの本作は当たりの部類。気になる点を挙げるなら、先日発売された町田そのこ「月とアマリリス」に筋立てと人名が被りすぎなこと。

「月とアマリリス」
いじめ関連の女子中学生墜落死事件で虚偽報道(というほどのものでもない)をしでかしてメンタルを病み、故郷の北九州に戻ったアラサー独身女性・みちる。地元タウン誌のライターをしながら、週刊誌編集部の元カレに依頼された事件を調べ始める。

「逃亡犯とゆびきり」
ゲームやエロ雑誌の記事を書いて生計を立てるアラサー独身女性・未散(みちる)。キャリアアップの好機として、週刊誌編集部に依頼されたいじめ関連の女子中学生墜落死事件の取材に取り組むことを決めた矢先、逃亡犯の友人から電話がかかってくる。

待て待て似すぎ!!?なんで主人公の名前・職業・事件かぶんねん、さすがにないやろ!
おまけに本作の発売日が2024/12/11、「月とアマリリス」が2025/2/27で離れてないしテーマ性も似通ってるからどうしても比べちゃうでしょ!?
発売日的には「逃亡犯とゆびきり」の方が2か月先に刊行されてることになるけど、せめて主人公の名前は変えるとか、出版社間で情報交換して修正できなかったの?
「月とアマリリス」の直後に「逃亡犯とゆびきり」を読んだせいでノイズが酷い。
個人的な好みを言えば本作の方が好き。「月とアマリリス」は良くも悪くもウェットすぎて説教臭い、三十代に入ろうかって主人公の脇の甘さと幼稚な価値観が引っ掛かる。
対するこちらは一個一個の事件に対する主人公の捌き方がドライ、深入りしすぎぬように一線引いてるのでメンタルに負荷を掛けすぎず読めた。
福子の生い立ちなど「本当に平成?」ってやりすぎ感は感じたものの、そういう育てられ方をした女性が皆無とは言い切れないし、私が知らないだけで日本のどこかには案外たくさんいるのかも。
レビューで「福子が連続殺人犯に転じた理由がわからない」って言ってる人がいるが、それに関しては「なんでそこまで読んでわかんないの?」と突っ込んだ。いやわかるじゃん……あそこまでされたらもー正当?防衛しかないじゃん……男性にはピンとこないの?彼女の心情はリアルに描かれていた気がする。社員寮のシングルマザーの言葉に涙するシーンは良かった。

が、ミステリーとして読むと一個一個のエピソードが弱い。一話目は被害者の女子中学生がSNS中毒だった時点で数字の意味に気付いてしまうし、二話目の兄弟ストーカー話は兄貴がやけに持ち上げられるもんで、「あー……逆なんだろうな……」と察してしまった。
一番意外性があったのは認知症の祖母による孫殺し。あの真相は読めなかった。福子が与えるヒントが二人が共に過ごした高校時代の同級生の名前なのも良い。未散自身母娘の確執持ちだが、下手に掘り下げず匂わす程度に留めたのも正解。
扇動アカウントの開設者を誤認させるミスリードには見事引っ掛かった。赤羽じゃなかったのか!

福子の計画のせいで子供2人轢き殺されたり母子が人質にとられてるので、彼女の選択を手放しには賞賛できないものの、読後感は悪くない。
終盤の暴動が現実離れしてるってツッコミも、フィクションだから特段気にならなかった。そこに焦点を当てた小説でもない。

女性蔑視や女性差別、弱者男性や名誉男性を扱った話故に胸糞悪いエピソードが多々出てくるものの、ギブアンドテイクで結ばれた福子と未散のシスターフッドはハードボイルドで爽やか。対面は最後の最後だけ、ずっと電話のやり取りだけで進行するのも好み。
未散がライターとして培ったノウハウを使い、過去の事件の当事者を探し出す展開は説得力があった。解散済みバンドの100人足らずのフォロワーから類似の風景写真を選別して絞り込むとか、「そんな上手くいく?」って突っ込んじゃったが。「月とアマリリス」が感傷的過ぎて合わなかった人も、本作は気に入るかもしれない。
主人公の未散が社会正義に燃える善人ではなく、そこそこゲスでしたたかなライターとして描かれている所にも好感を持った。
逃亡犯とゆびきりAmazon書評・レビュー:逃亡犯とゆびきりより
4093867445



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