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逃亡犯とゆびきり
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逃亡犯とゆびきりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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こんなに一気に読めた本は久しぶり。 櫛木理宇さんの本はどれも好きだけど、これは特に好き。残虐シーンが思ったほど多くなく、ストーリーに集中できて読みやすかった。(私は残虐シーン苦手な方で、怖いもの見たさで頑張って読むからかな) 2人の絆を感じられたのがよかったな。 今すぐもう一度読みたいぐらい! | ||||
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初読の著者さんです 面白いんだが、何となく読み難い…文体合わないわけじゃないし すっと入って来なくて、「ん?今のなに?」の戻りが多かった… 不慣れなせいなのか…?他の著書読んで確かめてみよう しゅーくーだーい。 男は性的イマジネーションを女に崩される事を嫌う ぞんざいに扱われる事が常の為普通の扱いされると居たたまれなく二律背反 充分に子どもである年齢なのに、初潮と共に「子どもが産める体」である事を教え込まれる この↑に関して「男はどうなんだろう?」の疑問が 精通バレて、声が変わったら、彼らは「子どもが作れる身体」だと言って聞かせられるのであろうか 男は二次性徴で「何かを喪失してもう戻れない」という焦燥にかられるのであろうか …思春期少年に聞いて回りたくなった 概ね楽しく読みました 自分の為の覚書 | ||||
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イヤミスが好きなので櫛木理宇の単発ものをよく読む。体感として当たり外れが多いものの本作は当たりの部類。気になる点を挙げるなら、先日発売された町田そのこ「月とアマリリス」に筋立てと人名が被りすぎなこと。 「月とアマリリス」 いじめ関連の女子中学生墜落死事件で虚偽報道(というほどのものでもない)をしでかしてメンタルを病み、故郷の北九州に戻ったアラサー独身女性・みちる。地元タウン誌のライターをしながら、週刊誌編集部の元カレに依頼された事件を調べ始める。 「逃亡犯とゆびきり」 ゲームやエロ雑誌の記事を書いて生計を立てるアラサー独身女性・未散(みちる)。キャリアアップの好機として、週刊誌編集部に依頼されたいじめ関連の女子中学生墜落死事件の取材に取り組むことを決めた矢先、逃亡犯の友人から電話がかかってくる。 待て待て似すぎ!!?なんで主人公の名前・職業・事件かぶんねん、さすがにないやろ! おまけに本作の発売日が2024/12/11、「月とアマリリス」が2025/2/27で離れてないしテーマ性も似通ってるからどうしても比べちゃうでしょ!? 発売日的には「逃亡犯とゆびきり」の方が2か月先に刊行されてることになるけど、せめて主人公の名前は変えるとか、出版社間で情報交換して修正できなかったの? 「月とアマリリス」の直後に「逃亡犯とゆびきり」を読んだせいでノイズが酷い。 個人的な好みを言えば本作の方が好き。「月とアマリリス」は良くも悪くもウェットすぎて説教臭い、三十代に入ろうかって主人公の脇の甘さと幼稚な価値観が引っ掛かる。 対するこちらは一個一個の事件に対する主人公の捌き方がドライ、深入りしすぎぬように一線引いてるのでメンタルに負荷を掛けすぎず読めた。 福子の生い立ちなど「本当に平成?」ってやりすぎ感は感じたものの、そういう育てられ方をした女性が皆無とは言い切れないし、私が知らないだけで日本のどこかには案外たくさんいるのかも。 レビューで「福子が連続殺人犯に転じた理由がわからない」って言ってる人がいるが、それに関しては「なんでそこまで読んでわかんないの?」と突っ込んだ。いやわかるじゃん……あそこまでされたらもー正当?防衛しかないじゃん……男性にはピンとこないの?彼女の心情はリアルに描かれていた気がする。社員寮のシングルマザーの言葉に涙するシーンは良かった。 が、ミステリーとして読むと一個一個のエピソードが弱い。一話目は被害者の女子中学生がSNS中毒だった時点で数字の意味に気付いてしまうし、二話目の兄弟ストーカー話は兄貴がやけに持ち上げられるもんで、「あー……逆なんだろうな……」と察してしまった。 一番意外性があったのは認知症の祖母による孫殺し。あの真相は読めなかった。福子が与えるヒントが二人が共に過ごした高校時代の同級生の名前なのも良い。未散自身母娘の確執持ちだが、下手に掘り下げず匂わす程度に留めたのも正解。 扇動アカウントの開設者を誤認させるミスリードには見事引っ掛かった。赤羽じゃなかったのか! 福子の計画のせいで子供2人轢き殺されたり母子が人質にとられてるので、彼女の選択を手放しには賞賛できないものの、読後感は悪くない。 終盤の暴動が現実離れしてるってツッコミも、フィクションだから特段気にならなかった。そこに焦点を当てた小説でもない。 女性蔑視や女性差別、弱者男性や名誉男性を扱った話故に胸糞悪いエピソードが多々出てくるものの、ギブアンドテイクで結ばれた福子と未散のシスターフッドはハードボイルドで爽やか。対面は最後の最後だけ、ずっと電話のやり取りだけで進行するのも好み。 未散がライターとして培ったノウハウを使い、過去の事件の当事者を探し出す展開は説得力があった。解散済みバンドの100人足らずのフォロワーから類似の風景写真を選別して絞り込むとか、「そんな上手くいく?」って突っ込んじゃったが。「月とアマリリス」が感傷的過ぎて合わなかった人も、本作は気に入るかもしれない。 主人公の未散が社会正義に燃える善人ではなく、そこそこゲスでしたたかなライターとして描かれている所にも好感を持った。 | ||||
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フリーの女性ライターが指名手配されている友人の助言をきっかけにしながら、謎が残っている事件の真相を深掘りしていくミステリ。 ライターの未散が、世間に騒がれながらも謎が残っている事件を調べていく展開は楽しめた。 ただ、その取材中に殺人容疑で指名手配されている福子から電話が入り、何かしらの助言をもらう流れは最後まで納得できなかった。 福子が未解決事件に関わっているならまだしも、事件の概要を知っていただけなら、ここまで的確な助言をするのは難しいと思う。 高校時代に出会った未散と福子の共通点は、幼少期~十代の頃を誰かの言いなりで我慢して過ごしてきたこと。 意見を言っても無駄、どうせ反対される、それなら最初から全部決めてもらった方が楽。 そんな二人が自らの過去を振り返りながら、どうやって生き方を変えていくのか読み応えがあった。 中盤からはシリアルキラーのような人物が出てきて、福子や未散とどう関わっていくのか気になったが、最後の終わり方は、え?これで終わり?というものでちょっと残念だった。 | ||||
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よくあるハンニバルレクターもの。また、最近の女性作家の作品には、幼少期に虐待を受けた女性が成人して殺人鬼になる、というパターンが多いが、これもその一例。よくある設定でよくあるパターン、最近はやりの小説ということでしょうね。 犯罪者の心理を一番理解するのは犯罪者ということだろうが、レクターとは違い高等教育も受けていない福子が、なぜ会ったこともない犯罪者の心理を次々に推測し、さらには事件の背後に隠された真実に気づけるのか、その理由が不明なので 読んでいてしっくりこない。また、最後の展開が急すぎるうえに納得性が低い。ネットで少しあおられたくらいで人々が暴徒化して東京各所で犯罪を引き起こすなんてのは考えにくいし、福子が突如殺人鬼に転じる心理も理解しがたい。なんとなく消化不良。最後の展開に持っていくなら、もっとしっかりそこにいたるまでの道筋を描写して欲しかった。 とはいえ、物語としてはおもしろく読ませてもらいました。特に第一話から第三話までは、なぜ逃亡中の福子がそんな情報を知ってるのか?という疑問さえ持たなければ秀逸です。だからこそ、後半の執筆にもう少し時間をかけて欲しかったと思います。 | ||||
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フリーライターが連続殺人犯の同級生が事件を解決していく。刺激的な素材、結末にいたるまで話を面白く展開していく。時間つぶしにはいいと思う。 ただし、ちょっと目をそらしたくなる要素があった。他の人に進めはできないかも。 | ||||
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ライターの親友はシリアルキラー。 彼女の助言により、ライターは事件の真相を追い求めていく。 不穏な空気が渦巻き、不協和音が響き渡る。 まさしく二律背反の世界が広がっていく。 マリー・ローランサンの詩、「死んだ女よりもっと哀れなのは忘れられた女です」が語る。 | ||||
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まずは設定が絶妙で、洗脳や虐待やネットの恐ろしさを極限まで分かりやすく描いた点が素晴らしく、 終盤の壮大なダークさと、 女性を下に見る男性への怒り&連帯の絆が感動的でありながら、 凄まじく面白い神作サスペンスです! 櫛木先生の作品の中ではグロ要素が少ない事もあり、全ての読書好きに超お薦めです(^^) | ||||
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判決が確定したため一事不再理により覆すことのできない事件。 加害者が既に亡くなっている事件。 精神的に全てをあきらめてしまったために起きた、複数の悲劇。 こうした、今更どうしようもできない過去の事件の真相を、主人公の未散が、フリーのルポライターという立場で解き明かして記事にしていく物語です。 高校のときの同級生で、今や連続殺人犯として逃亡している友人から、事件の存在やその真相に至るためのヒントを与えられて、数々の事件の真相にたどりつきます。 全ての事件が、表には出ないが複雑な事情をかかえた末に起きたものであり、当初の発表(確定)内容とはかなり事情が異なる事が判明するところがポイント。 この未散がインタビューに選んだ相手が真相究明の肝となり、それまで明らかになっていなかったことが暴露していくプロセスは鮮やかです。 いやー、面白かった! 6話の小話から成る話だったので、少しずつ読もう思い読み始めたのですが、面白くて止まらなくなってしまいました。 最後は、一方的に連絡をくれていた逃亡犯の友人と対峙することになります。 未散はその時、どうするのか? 是非是非、読んでみていただきたい一冊です。 とくに事件モノが好きな方は絶対満足できる作品だと思います。 | ||||
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