ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり
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いわゆる悪魔憑きを主題とした「悪魔のいる風景」、地縛霊がテーマである「夜ごとの影」、そして常陸坊海尊の伝説や人魚伝説などの絡み合いを描いた「白椿の咲く里」の三話構成。その中でも特に「悪魔のいる風景」は、悪魔憑きに問題の男子学生の「過去のその出来事」を重ね合わせる点で秀逸だと言えよう。少なくともこれまで読んだ限りでは、そうした発想を下敷きにした物語はなかったので、アイデアの特異性でも出色だと思う。ただこの話はもう一つの事象と同時並行で語られるために、出来事の全貌が語られてはいないような印象を受ける。できればこの「重ね合わせ」のみをより精密に、そして詳細に物語化して欲しいとさえ思う。それほどに素晴らしいのだが、もちろん他の二作も負けず劣らずの読ませる内容。 | ||||
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読書録「ホーンテッド・キャンパス白い椿と 落ちにけり」4 著者 櫛木理宇 出版 角川ホラー文庫 p202より引用 “ 決まりきった生活は安寧であるようでい て、知らぬ間に自我をすり減らせていく。ぬ るま湯に浸かった日々が感覚を鈍らせる。親 しいはずの人々に囲まれながらも、孤独に陥っ ていく。” 目次より抜粋引用 “悪魔のいる風景 夜ごとの影 白椿の咲く里” 見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生 を主人公とした、短編連作青春オカルトミス テリ。シリーズ第10弾。 「血が沸騰するような気がする」と、エク ソシスト系映画を見た時の自らの反応を話す、 オカルト研究会仮入部希望の一年生・蟹江。 大仰とも言える表現を使う彼に、部長・黒沼 は菓子を勧めて話をさらに聞き出す…。 上記の引用は、大学院生の研究生活につい ての一節。 肉体的にも精神的にも、変化のある負荷がな ければ、衰えてしまうものなのかもしれませ ん。 事件をきっかけに入った新入部員の鈴木が、 味のあるいい奴で、主人公・八神森司のフォ ロー役としていい立ち回りをしてくれます。 しかし、この巻まで進んでも、主人公とその 想い人の仲は良い雰囲気な様子止まり。周り の登場人物も我々読者も、まだまだ甘酸っぱ い関係を見守ることになりそうです。 ーーーーー | ||||
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図書館であったんだけど、この巻がなかったんで買いました。 面白いね。やっぱり | ||||
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毎回、楽しく拝読しております。ホラー話もさることながら、主人公と彼女の進展が今後も楽しみです。 | ||||
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期待通り、普通に、安定して面白かった。量的には、すこし、短めであった。 | ||||
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