ふる
- 奇跡 (159)
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読みやすい | ||||
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私のお気に入りの一人の西さんの作品。 相変わらずぶっ飛んだ感じの作品でした。 ・・・ タイトルからして「ふる」ってのは頭の中では「振る」?雪が? あるいはあだ名が「ふる」みたいな(古川とか古田)みたいな人が出てくるのかなと思いきやそうでもない。結局タイトルの所以は分からずじまいでした。 ・・・ 主人公はAVのモザイク掛けが仕事で、周囲の背後霊?というか後光?みたいな白いふわふわが見れるという池井戸花しす(いけいどかしす)。これまた漫才師の片割れみたいなウケ狙い的名前なのですが、物語では割とスルー気味。 関西弁で、周囲と緩く楽しくやってゆきたい花しす、人生の多くのところで新田人生なる人に出会っている。ある時は少年、ある時はタクシー運転手、ある時は同僚。ホラーかよって思うのですが、花しすに人生の道筋を指し示すかのようなちょっとした一言を残します。 ひょっとしたらこれは不思議ちゃんである花しすの自己暗示、幻影みたいなもの、とみなせるかもしれません。 ・・・ ということで、西さんによる、つかみどころのない作品でした(淡泊な書きぶりですが、本当にそうなんですよぉ)。 相変わらず、元気な関西弁のなかに独特な美しい日本語表現が潜むのは西流でした。 今回学んだ表現は「香箱を作る」。 猫ちゃんが前足を折り曲げて停泊した船みたいに座るじゃないですか。あれのことを「香箱を作る」「香箱座りをする」というそうです。主人公花しすと同居する猫二匹のことですが、表紙の猫のイラストにも出ていますね。 美しい日本語、つかみどころのない純文学を味わいたい方にはお勧め。 | ||||
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他人の顔色を伺いながら日々を過ごす28歳の女性が主人公。 職業はアダルトビデオのモザイクがけ。日常の会話を密かに録音し反芻する癖を持っており、人にまとわりつく謎のしろいふわふわなものが見えるというキャラクター設定だ。 彼女の過去、現在が交互に語られ、エピソードの所々に同じ姓名の別の男が幾度も登場する(ただしキーパーソンではない)というおもしろい構成になっている。 他人との距離感をつかめない精神的な孤独を、卑俗なリアルに幻想を持ち込んであらわしているあたりに、独特の雰囲気がある。 著者の作品にしては、難解とまではいかずとも読み難いように感じた。 | ||||
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人と関わることが苦手 優しさ、という隠れ蓑 ここまでひどくないが、耳が痛い 耳が痛い分、心に刺さった ”波風を立てなくない、と思う気持ちと、波風を立てない自分は卑怯だ、と思う気持ちの、どちらも強かった。” そう、自分は優しいのではない、卑怯なのだ・・・ | ||||
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題名にひかれて、西加奈子さんの小説を初めて読みました。 カバーに書かれているあらすじから受ける印象とは違う内容でとてもよかったです。私は好きです。 白いものがなんであるかをはっきり知る必要もないし、またその白いものの存在はとてもリアルに感じます。 何度も出てくる新田人生という男性は、その時その時の主人公の人生にかかわってくる男性を象徴しているように思います。 いつもすてきなんだけど、同一人物ではない…。 ほかの女性作家が描く女性像とは違った印象をうけてます。 とてもあたたかくて、やさしくつよいものを描いていると感じます。いのちを描いているとわたしは感じましたけど… | ||||
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