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ふる
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ふるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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読みやすい | ||||
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私のお気に入りの一人の西さんの作品。 相変わらずぶっ飛んだ感じの作品でした。 ・・・ タイトルからして「ふる」ってのは頭の中では「振る」?雪が? あるいはあだ名が「ふる」みたいな(古川とか古田)みたいな人が出てくるのかなと思いきやそうでもない。結局タイトルの所以は分からずじまいでした。 ・・・ 主人公はAVのモザイク掛けが仕事で、周囲の背後霊?というか後光?みたいな白いふわふわが見れるという池井戸花しす(いけいどかしす)。これまた漫才師の片割れみたいなウケ狙い的名前なのですが、物語では割とスルー気味。 関西弁で、周囲と緩く楽しくやってゆきたい花しす、人生の多くのところで新田人生なる人に出会っている。ある時は少年、ある時はタクシー運転手、ある時は同僚。ホラーかよって思うのですが、花しすに人生の道筋を指し示すかのようなちょっとした一言を残します。 ひょっとしたらこれは不思議ちゃんである花しすの自己暗示、幻影みたいなもの、とみなせるかもしれません。 ・・・ ということで、西さんによる、つかみどころのない作品でした(淡泊な書きぶりですが、本当にそうなんですよぉ)。 相変わらず、元気な関西弁のなかに独特な美しい日本語表現が潜むのは西流でした。 今回学んだ表現は「香箱を作る」。 猫ちゃんが前足を折り曲げて停泊した船みたいに座るじゃないですか。あれのことを「香箱を作る」「香箱座りをする」というそうです。主人公花しすと同居する猫二匹のことですが、表紙の猫のイラストにも出ていますね。 美しい日本語、つかみどころのない純文学を味わいたい方にはお勧め。 | ||||
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他人の顔色を伺いながら日々を過ごす28歳の女性が主人公。 職業はアダルトビデオのモザイクがけ。日常の会話を密かに録音し反芻する癖を持っており、人にまとわりつく謎のしろいふわふわなものが見えるというキャラクター設定だ。 彼女の過去、現在が交互に語られ、エピソードの所々に同じ姓名の別の男が幾度も登場する(ただしキーパーソンではない)というおもしろい構成になっている。 他人との距離感をつかめない精神的な孤独を、卑俗なリアルに幻想を持ち込んであらわしているあたりに、独特の雰囲気がある。 著者の作品にしては、難解とまではいかずとも読み難いように感じた。 | ||||
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人と関わることが苦手 優しさ、という隠れ蓑 ここまでひどくないが、耳が痛い 耳が痛い分、心に刺さった ”波風を立てなくない、と思う気持ちと、波風を立てない自分は卑怯だ、と思う気持ちの、どちらも強かった。” そう、自分は優しいのではない、卑怯なのだ・・・ | ||||
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題名にひかれて、西加奈子さんの小説を初めて読みました。 カバーに書かれているあらすじから受ける印象とは違う内容でとてもよかったです。私は好きです。 白いものがなんであるかをはっきり知る必要もないし、またその白いものの存在はとてもリアルに感じます。 何度も出てくる新田人生という男性は、その時その時の主人公の人生にかかわってくる男性を象徴しているように思います。 いつもすてきなんだけど、同一人物ではない…。 ほかの女性作家が描く女性像とは違った印象をうけてます。 とてもあたたかくて、やさしくつよいものを描いていると感じます。いのちを描いているとわたしは感じましたけど… | ||||
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面白くなくはなく、すぐに読めました。新田人生という人が何度も登録したり、白いふわふわしたものが幾度も現れたり、不思議な物語でした。結局、何を表現したかったのだろうか。 | ||||
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どことなくとぼけた感じが割と好み。 主題はシメにあるんだろうが、個人的には「シメ」は余分だった。 なんとなーく良く分かってるのと同じ感じ?で分かる気がする、って部分は明文化しなくても、むしろしない方が、読んでてすっと気持ち良いんだけどな。 | ||||
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話の展開が、あちこちに飛んで、内容が頭に入らない…。 別に、[いのちについて]は書かれてないと思う。 | ||||
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20代後半の、ちょっと変わった女の子 全体的にふんわりゆるーい感じが、それはそれでありかと思えた。 今どきはこんな子も多いのかなと思ったり。 まったく同世代でないけど、興味深く読めました。 | ||||
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西加奈子さんの作品のファンです。 面白かった。 西さんの作品の良さは、緻密な作品構成や謎解きとかではないと思う。 日常生活のなんて言ったらいいのか分からない違和感や悩み、面白さとか、まわりの人への想いとかが表現されていて、共感できる部分もあり、私なんかはすごく救われる。 登場人物も魅力的で、主人公の花しすは、自分をずるいと思ってるけど、やっぱり優しくて、他の人物たちも好感がもてる。 辛いことや悩みがあるなかでも、ふわふわと優しい空気感が漂う日常が心地良く、でも色々と考えさせられる作品でした。 | ||||
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西さんがとても好きなんですが、これはどうかと… 繰り返し現れる「新田人生」という名前とか「白いもの」とか降ってくる文字とか、 初めは、コレらがもっと話が進んでゆくにつれてガツンと効いてくるんだろうなぁと思って読み進めてたんですが、 結局、「この設定要る?」との印象しか持てませんでした。 主人公の会話録音癖についても腑に落ちるようなことが語られてるようには思えなかった。 そういう小道具なしにいってくれた方が、もっとズッシリと人間が伝わった様に思えて残念です。 肉弾戦でじゅうぶん魅せられるレスラーが半端に凶器攻撃披露して観客ヒク、みたいな、 策士じゃないのに策に溺れちゃったようなかんじです。 | ||||
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産婦人科の看護師です。「いのち」のことを書きたかった という帯に惹かれて初めて西さんの著書を読ませていただきました。正直好みが分かれるのかなと思いました。私はあまり好きではありません。なんだか携帯小説を読んでいるような気分でした。本当に直木賞作家さんなのかなって感じです。私に読み取る感性がないだけかもしれませんが…最後まで読んだら変わるかもと思いましたが、最後まで、うーん…って感じでした。高校生の頃とかに読んでたら感動してたかもしれません。 | ||||
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ふーん期待したが読後はいまいち過去のわたしと今のわたしと過去はなしが入れ子最終章でほんわかとアダルトのモザイク修正性器とかエログロ介護の話しなんかなと西さんの作品こういうの多いよねふくわらいきりこほかも読み続けてきたがじか次回作に期待する | ||||
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タイトル通り、ふんわりした作品でした。個人的には・・・ 花しすの人に優しいけど、嫌われたくないだけでは?という、つつかれたら痛い点に向き合って書いてある点が読み応えありました。 大きな展開がないだけに、途中は少々中だるみっぽく感じますが、花しすに好感的に読むと楽しいです。 終盤の、性に対する観点は考えさせられました。性器などデリケートななものを通して女性目線で書かれた「生」の部分は、とてもゆっくり読んでしまいました。 花しすのようにゆっくりとでも、自分のごまかしてるところに気づきたいときに読みたい本です。 | ||||
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タイトル通りにふんわりした本で、激動の物語という訳ではないです。 起承転結のはっきりした本が好きな好きな方には向きません。 悪く言えば退屈な本ですが、最後まで読むとほっこりした気持ちになります。 特に難しい言葉もなく、一気に読み進められます。 なんとなく心穏やかでいたい時に読んでみるといいかもしれません。 | ||||
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都会で暮らす若い女性の一人ひとりに、それぞれのドラマが ある。そんな気持ちにさせてくれる一冊です。 主人公の設定がまた面白い。 しかしモザイクをかけるのが仕事ってシチュエーションが 凄い(笑) 過去と現在を行ったりきたりしながら真実(らしき物)に迫って 行く手法は見事のひと言。 謎の男、新田人生を始めとした登場人物も魅力的。特に母親 に対する葛藤というのは女性でなければ書けない視点なので はないかと思います。 面白くてちょっぴり泣けてオススメの一冊です。 | ||||
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西加奈子さんの作品は初めて読みました。 前から気になっていた作家さんですが、私には合わなかったかもしれません。 物語が、主人公の過去と現在を行ったり来たりしていて、筋を追いにくい構造になっています。 そこかしこに示唆的なアイテム(降ってくる文字や、新田人生さんなど)が散りばめられていますが、ここから何かを読み取るのは、私には難しかったです。 女性器や、女性の性そのものに関する考察が新鮮で、得られるものはありました。 読者の力量が試される作品だと感じました。 | ||||
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西加奈子さんの小説は、私の中ではなぜかあたり、はずれみたいなものがあります。 今回のは、うーーん、後者でした。 私は日にちが過去に戻ったり、現在にきたりする小説が苦手です。なんだか頭の中が混乱してしまうタイプです。 今回の「ふる」は、主人公、花しすの何気ない日常を細かく描いていますが、10代の頃、20代の現在をいったりきたりします。 花しすの日常についての描写はすごく細かいけど、いつも肩の上にかかるふわふわとした白いものの存在、 どの場面にもいろんなシチュエーションで登場する新田さんの役割、 これは、読者の想像にまかせているので、最後までわからずじまいです。 読後に、うーん、なんだったのかなあという思いが残ったままで、ちょっとすっきりしないです。 花しすと同世代で自分の姿を重ねられる人には、とても共感できるストーリーなのかもしれませんが、 私はちょっと違ったなあ。 | ||||
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AVを紹介するウェブサイトに掲載する画像の局部にPhotshopでボカシを入れている仕事に携わりながら、日々を過ごしている主人公の現在と過去を淡々と描写しながら、「今」に辿り着く、というお話。 誰もが一度は体験した事がありそうなエピソードを交えながら、心の奥底で感じた事があるであろう不安を描写しよう、と試みたのだろう、と思うのだけれど、読者に読み取らせようとせずに直接的に書いちゃっているのが残念。 何の説明もなされない儘、淡々と「現在」と「過去」が章立てで書かれいるので、途中で放り投げてしまいたくなる衝動にかられる事もあるけれど、頑張って最終章まで読めば、ここまで語られてきた章が何故書かれたのかの意味がわかるようになっているので、頑張って最終章まで読みましょう。 個人的には日常点景的なスタイルが苦手なので☆を一つ下げましたけれど、そういうのが苦手でなければお薦めです。 | ||||
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2012年12月の初版本を購読したあとに、アマゾンから購入した書籍等のレビューを書くように PCにリストアップされた中の一冊ですが、その時点では内容を思い出せなくてひどいレビューを 書いた記憶があり、後でレビューを削除しました。 今回、再度、読み直してみましたが、やはり良い評価はできません。 現在と過去を何度も行ったり来たりする手法は、感心しません。 異次元の白い物体が何なのか、最後まで判らなかったのは、読後感を悪くしています。 同姓同名の男性が、何度も出てくるのは読者を混乱させます。 読者対象を20代女性としているのでしょうか? それでも私の娘達に推薦したいとは思わない一冊でした。 | ||||
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