ゲット・カーター
- ノワール (113)
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この映画化「狙撃者」のマイク・ホッジスによる「I'll Sleep When I'm Dead(ブラザーハート)」はより乾いた実質リメイク。 | ||||
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一応ノワール小説という表紙裏側の説明に異存はないですが、主人公が自身がワルぽく非情な手段も辞さないのでどちらかというとクライムノヴェルという印象を受けました。それと主人公のジャック・カーターの一人称一視点で話が進行しますが、ジャックのモノローグが殆どなく、ジャックからみた客観的描写と会話だけでほぼ小説全体が構成されているためハメット辺りのハードボイルドを想起しました(最後の方でボギーのポスターが出てくるのが少し示唆的)。暴力描写もわりとあっさり書かれていて即物的。また最初から最後まで暗い感じで話が進むせいかアメリカの似たような小説と一線を画してるようにも思いました。 訳はすらすら読み易く、当時の雰囲気を再現する為か昔の俗語も使われ(女のルビにスケ、銃のルビにハジキとか)好感が持てます。 映画版が凄く評価が高いそうなので是非観てみたいですね。あと他の著作も。 | ||||
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1970年に発表されたイギリス・ハードボイルド小説の名作で40代の若さで早世したルイス2作目の著書です。現代風にいえばブリティッシュ・ノワールの先駆けと呼ばれる本作は1971年に『狙撃者』のタイトルで映画化され、日本でも1972年に角川書店から『殺しのフーガ』テッド・リュイス著として邦訳刊行されています。著者は本国イギリスでも名を残してはいませんが、デイヴィッド・ピース氏を始めとする現代のこのジャンルの作家に、大きな影響を与えています。物語は主人公ジャック・カーターが都会から久し振りに故郷の町に帰って来て過ごす木曜日から日曜日までの濃密な四日間を描きます。カーターがこの町に来たのは、唯ひとりの兄が酒に酔って車で転落死して、娘が遺されたので会って葬儀に参列する為だ。しかし、彼の本来の目的は別だった。意気地なしだが生真面目な兄が泥酔して事故死するなど到底信じられない、兄を殺した奴をつきとめて、そして・・・・。彼が酒場に姿を見せるだけで、昔の知合いや暗黒街の親分連中を刺激する。やがて彼が仕える都会のボスが、手下を2人送り込み彼を連れ戻そうとする。カーターは手段を選ばず、怪しい野郎を手荒な脅しで口を割らせて、真相に肉薄していく。 小さな頃から性格の違いで兄と上手くいっていたとは言い難い関係でしたが、肉親を殺された怒りは凄まじく、カーターは現在の都会の安定した暮らしや何もかもを投げ捨て、警察をも敵に回して形振り構わず突進していきます。彼が強引に真相をつかみ取るまでの疾走感には凄まじい迫力があって、そこが本書の一番の読み所です。ありきたりなラストではありませんが、唯一惜しい事に実行犯との対決シーンがややスカッとしません。★4つの理由はその点のみです。ラストではカーターの生死が不確かですが、幸い復活作が2作未訳で残されており紹介が待たれます。 | ||||
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