愚者が出てくる、城寨が見える
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暴力的な鬼ごっこをしてるだけなんだけどテンポがよくおもしろかったです。 殺し屋も主人公も狂った魅力があります。 とにかく酒をあおり、たばこを吸い、暴力を振るい、銃を振り回し、関係ない人間まで巻き込んで殺し、 警察に追われ、かっこいい車をぶっ壊しまくる。そして具合が悪い。 登場人物のうちの誰かがこうとかでなく全員が始終こんな感じです。 ものすごく映画っぽい小説なんだけど、この文章だからこそ想像とスピード感で楽しめるのであって 映像にしたとたんにあまり描くことがなくつまらなくなるだろうなあ、というのがわかります。 逃げるときの心理描写はあれど、大事な場面では簡潔な文章で 登場人物の行動で感情を読ませる文体が素晴らしかったです。 他の作品もぜひ読んでみたいです。 | ||||
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思いもよらず良い本である。楽しく一気に読むことができる。ハードボイルド的な小説でありながらソフトである、ソフトな文章でありながらハードな筋書きである。本書の帯には訳者によって次のように書かれている。『人間存在の脆弱さという主題や、緻密きわまる小説の構成、そして、繊細かつスピーディでありながら、ときとして病的なまでに偏執的にたたみかけるのが、マンシェットの文体の魅力だ』これは正しい。そして『クールな快楽と戦慄。暗黒小説の傑作!』とは言いすぎであろう。常に横帯は売らんがために誇張して表現する。暗黒小説ではないのである。 この暗黒と呼ばれる小説の筋書きは簡単なものである。精神を病んでいたジュリーは企業家で富豪のアルトグに雇われ、アルトグの甥ペテールの世話係となる。・・遂にアルトグの昔の起業家仲間のフェンテスの城塞に逃げ込む。始まる銃撃戦。結末は書かないでおこう。 本書の魅力は何と言っても文章のクールさにある。クールさとは知的であり、それに情感がさりげなく込められて魅力的な文章が、ダイナミックな行動と相まって読者を物語の世界に引き込むのである。強欲なアルトグ、見境のない殺し屋トンプソンが、極端に言えばジュリーの恋人とさえ思われてくる。彼らと恋をしても戦いながら無茶な逃走していると見える。ただ、アルトグの昔の起業家仲間、哀愁を帯びたフェンテスだけが、ジュリーの真の支援者であり恋人と成り得るはずである。城塞での最後の戦い、彼らの最後、ジュリーとペテールの最後はこの物語の結末としては当然のことであろう。 何と言っても本書の素敵な文章は、出来事を中心に描かれている。それに走る、走り出すと止まらない、でも心理を含みハードボイルドでありながら、文書を削いで無駄を削りながら詩情豊かである。本書に謎はなくて推理小説は言えない。と言って純粋な文学でもない、やはり暗黒小説(ロマン・ノワール)なのであろうか。著者ジャン=パトリック・マンシェットと「O嬢の物語」の編者ガニマール社のドミニク・オーリーと関係、それに本書の題名「愚者が出てくる、城塞が見える」とアルチュール・ランボーとの関係、特に翻訳者の中原中也との関係もある。「季節が流れる、城塞が見える」との中原中也の訳をもじったものが本の題名なである。いずれにせよ、純粋に読むことだけを楽しむことができる本である。 なお、著者には「殺戮の天使」、「殺しの入挽歌」、「眠りなき狙撃者」という傑作が勢ぞろいしているとのこと。わくわくしてくる。 | ||||
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神経質で胃が弱い英国紳士風のトンプソン、愚鈍で暴力的な金髪の双子ネネスとココ、容貌も服装も不気味なフェンティス、気は良いが躁鬱のジェットコースターのような中性的な主人公ジェリー・・・それらの人物が大暴れする作品だった。ジェリーを精神病院から引きとる富豪、アルトグの屋敷は豪華過ぎてチープ、そしてタイトルにもなっているお城の造形の異様さ。それらを心情描写の少ない、短い文で一気に読ませる。 | ||||
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ドライブ感がすばらしかった。いろんなところに連れて行ってくれるような作品である。 | ||||
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