黒の十字架



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初公開日(参考)1980年12月
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長編小説

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黒の十字架 (中公文庫)

2010年12月07日 黒の十字架 (中公文庫)

若い芸者の殺害事件が発生した―。最近A市からF県羽代市へ連れて行かれ、売春組織に送り込まれる女性が跡を絶たないという。しかも、それを資金源とする暴力団を内偵していた者からも連絡が途絶えている。秘密裡の捜査を命令された警察官・土谷栄一郎はすぐさま現地へ赴き、捜査を開始するが、市政と警察を手中にし、さらに暴力団とまで癒着している地方ボス・大場一成の勢力に翻弄されていく…。 (「BOOK」データベースより)




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黒の十字架の総合評価:9.33/10点レビュー 3件。-ランク


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No.3:
(5pt)

治外法権化した羽代市に、単身で乗り込んだ土谷刑事は、そこで計画されていた恐ろしいクーデターの存在に気が付き、命を狙われる!

「白の十字架」「火の十字架」に次ぐ十字架シリーズの最終作品。「白の十字架」の舞台は、白い雪で覆われた冬の山岳。「火の十字架」は、第二次世界大戦で敗戦濃厚な日本軍の神風特攻隊員たちの、三十年後を描いたドラマでした。本作の「黒の十字架」は、表向きは建設会社だが、実態は、暴力団である大場一成が、政治家や警察と癒着して、治外法権と化した羽代市で起こる事件を扱った話です。その実体を探ろうと、侵入した隣市の松原刑事が行方不明になる。そして、その行方を捜すため、再度、土谷刑事が羽代市に向かう。もちろん、警察も大場の息がかかっているので頼れない。土谷は、松原の足取りを追って行くうちに、羽代市で行われようとしているクーデターの存在に気が付く。松原は、それを知ったために消された可能性があった。土谷に協力するのが、地元の新聞社の記者で田沢である。田沢も孤軍奮闘し、筆で羽代市の大場勢力に立ち向かっていた。初め大場は、二人とも歯牙にもかけていなかった。だが、警察では下位の階級で、新聞社ではただの記者だった、そんな二人が無視できない存在になってしまう。大場一成が企んだクーデターは、先ず、地元政治家を囲い込み、背後から傀儡し国政へ進出させた。その政治家とは、与党民友党の徳島で、党内に最大の派閥を持ち、次期、党首と囁かれている男。そして、徳島に憲法を改憲させ、自衛隊を軍隊に昇格させようというものだった。大場や徳島など、悪の権力を握った者は、次に欲しがる物は武器である。この場合は自衛隊が、それに当てはまる。だが、自衛隊を軍隊に昇格させ、他国と交戦出来なければ、意味がないのだった。その武器(軍隊)を得ようと画策していたのだ。話の中では、この企みは、もちろん失敗する。だが、森村氏が嘲笑しているのは、軍隊が力を強固すればするほど、邪魔になるのは権力者である。それらの力が権力者に向かうという矛盾に、武器を持つ前は気が付いていないのだ。それは、今日でも変わらない。強烈なメッセージを発信している。権力者の愚かさも皮肉している。
(付)本書は1981年1月に角川書店から初出版されたものです。1948年には、同社で文庫化されています。1995年双葉文庫、1997年徳間文庫、2007年中公文庫から、それぞれ再出版されました。2010年には中公文庫がkindle化しました。
黒の十字架 (角川文庫 (5855))Amazon書評・レビュー:黒の十字架 (角川文庫 (5855))より
4041365708
No.2:
(5pt)

治外法権化した羽代市に、単身で乗り込んだ土谷刑事は、そこで計画されていた恐ろしいクーデターの存在に気が付き、命を狙われる!

「白の十字架」「火の十字架」に次ぐ十字架シリーズの最終作品。「白の十字架」の舞台は、白い雪で覆われた冬の山岳。「火の十字架」は、第二次世界大戦で敗戦濃厚な日本軍の神風特攻隊員たちの、三十年後を描いたドラマでした。本作の「黒の十字架」は、表向きは建設会社だが、実態は、暴力団である大場一成が、政治家や警察と癒着して、治外法権と化した羽代市で起こる事件を扱った話です。その実体を探ろうと、侵入した隣市の松原刑事が行方不明になる。そして、その行方を捜すため、再度、土谷刑事が羽代市に向かう。もちろん、警察も大場の息がかかっているので頼れない。土谷は、松原の足取りを追って行くうちに、羽代市で行われようとしているクーデターの存在に気が付く。松原は、それを知ったために消された可能性があった。土谷に協力するのが、地元の新聞社の記者で田沢である。田沢も孤軍奮闘し、筆で羽代市の大場勢力に立ち向かっていた。初め大場は、二人とも歯牙にもかけていなかった。だが、警察では下位の階級で、新聞社ではただの記者だった、そんな二人が無視できない存在になってしまう。大場一成が企んだクーデターは、先ず、地元政治家を囲い込み、背後から傀儡し国政へ進出させた。その政治家とは、与党民友党の徳島で、党内に最大の派閥を持ち、次期、党首と囁かれている男。そして、徳島に憲法を改憲させ、自衛隊を軍隊に昇格させようというものだった。大場や徳島など、悪の権力を握った者は、次に欲しがる物は武器である。この場合は自衛隊が、それに当てはまる。だが、自衛隊を軍隊に昇格させ、他国と交戦出来なければ、意味がないのだった。その武器(軍隊)を得ようと画策していたのだ。話の中では、この企みは、もちろん失敗する。だが、森村氏が嘲笑しているのは、軍隊が力を強固すればするほど、邪魔になるのは権力者である。それらの力が権力者に向かうという矛盾に、武器を持つ前は気が付いていないのだ。それは、今日でも変わらない。強烈なメッセージを発信している。権力者の愚かさも皮肉している。
(付)本書は1981年1月に角川書店から初出版されたものです。1948年には、同社で文庫化されています。1995年双葉文庫、1997年徳間文庫、2007年中公文庫から、それぞれ再出版されました。2010年には中公文庫がkindle化しました。
黒の十字架 (1981年)Amazon書評・レビュー:黒の十字架 (1981年)より
B000J81YD0
No.1:
(4pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

壮大なスケール

ミステリーの大御所の作品らしく壮大なスケールで書かれていた。結構、分厚い本だったが、先が知りたくて怖い怖いと思いながら一気に読んでしまった。
黒の十字架 (角川文庫 (5855))Amazon書評・レビュー:黒の十字架 (角川文庫 (5855))より
4041365708



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