関東一帯で次々と発生する事件を、時に叡知で、時には豪剣の冴えで解決し、悪党どもには「強面」の印象が強い我らが桑山十兵衛も、小石川同心町の自宅に戻れば一介の御家人。

生まれてすぐに家族になるわけじゃない。一緒にいるから、家族になるのだ。

事情も話さず家を出た妻を江戸に求める青柳新八郎は、「よろず相談承り」を世過ぎに、厄介事を上手く捌いている。

御座船安宅丸の水軍演武中に、大挙襲来した刺客から命を狙われた四代将軍家綱は、間一髪のところを緋之介に救われた。

遠藤慶太は29歳。大航ツーリストの企画課から成田空港支所に「飛ばされて」きた。

陰間専門の子供屋から助けだされた三吉は、双子の妹おきち、おりきを始めとする立場茶屋の人々の愛情に支えられ、心に深く刻みつけられた疵も次第に癒えつつあった。

大人はなんにもわかっていない、僕らがこんなに凄いってことを。パパやママの知らないお家だって持っている。

元助教授作家、突然の断筆・引退宣言の真相がここに。

あらゆる悪の手口を詳述したベストセラー『悪魔のガイドブック』にそそのかされた少女輪姦事件が発生。

「私刑人」の捜査は混迷を極めていた。そんなある日、次期政権を射程に入れた大物政治家・隴岡の私設秘書殺害事件が発生する。

東京、下町の古本屋「東京バンドワゴン」。この老舗を営む堀田家は今は珍しき8人の大家族。

ある中高一貫の進学校で生徒が教師を射殺して自殺した。事件の再発防止と生徒の動揺を抑えるため招聘された心の専門家・比留間。

恋の始まりに、理由なんてない。でも、恋の終わりには、必ず理由がある―。

宿敵ヤン・ウェンリーと雌雄を決するべく、帝国軍の総力をイゼルローン回廊に結集させた皇帝ラインハルト。

あらゆる悪の手口を詳述したベス

私刑人の新たな犯行か、それとも

誰のなかにも潜んでいるモンスター、それに乗っ取られた時に始まるミステリ―深く、濃く、そしてゆっくりと謎は深まる…『ミステリーズ』『マニアックス』に続くシリーズ第3弾。

深川にある縁切り宿の用心棒塙十四郎は、駆け込み寺・慶光寺の主万寿院から、昔大奥にいた時に右筆として仕えてくれていたおさんという女の消息を調べてきて欲しいとの頼みを受け、京に向かった。

世界を転戦するF1レースとヴェルガ・ウィルスの拡散状況とに奇妙な一致を見つけた美由紀は、自らマシンのハンドルを握りレースに参戦する。

岬美由紀の衝撃の過去が明らかになり、彼女自身が罪に問われた裁判が結審してから数カ月後。

私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。

大阪の下町にある中華料理店・戸村飯店。この店の息子たちは、性格も外見も正反対で仲が悪い。

知乃と鮎美、和衣は高校時代からの親友。

バーのマスター斉木章の裏の顔は、盗みのプロ。一年前のヤマで相棒と恋人を失い、いまは傷心の日々を送っている。

時は昭和九年。関東大震災から復興を遂げ華やかなモダン東京を謳歌したのも束の間、戦争の影が徐々に忍び寄っていた。

「おいどパシーンとなぐるこわい姉ちゃんが、あんたのお母ちゃんや、ほんまやで」。男の歓心を買うために娘を虐待する若い母。

自分と同じ不幸な境遇の女二人を幸せにしようと二つの家庭を築いた男。

ちょっとひねくれているけれど、料理自慢で世界好き店長のいる酒場。

まさか自分の娘が!相模署刑事・露木は愕然とした。神奈川県下で相次ぐデート中の男女を襲う強盗強姦事件。

外資系ファンドの野上妙子は、地熱発電を運営する会社の再建を任される。

警視庁特命係が解散し、杉下右京はロンドンへ旅立ち、亀山薫は運転免許試験場へ異動となった。

20××年、東京・上海を舞台に繰り広げられる大人の純愛!歳も国籍も立場も、何もかもがまるで違う2人の愛が共鳴し合ったとき、それは音もなく壊れ始めた…真紅が、ふと立ち寄ったジュエリーショップで出会った男“王剣”。

惨殺された両親の仇討ちを流星に誓いあった三兄妹。「兄貴、妹は本気だよ。

私は君に殺されることにしたよ しかも殺人犯にはしない──。 死を告知された男が選んだ自らの最期。

七十郎と早苗の祝言のさなか、人殺しの知らせが入った。婚礼衣装のまま、勘兵衛や修馬たちとともに必死に駈ける七十郎。

これほどまでに心を揺さぶる“純愛”があっただろうか── 誰にも言えなかった たった一度の恋。

リョウ、二十歳の夏。

絢部あかりが勤めている老舗の和菓子店“福桜堂”。

不死身のイケメン探偵が疾走する。人気絶頂新鋭が放つ、新ヒーローを見よ。

南アルプスの山中に現金20億円を積んだヘリコプターが墜落。その金は台湾マフィアが裏金を国外へ運び出す為のものだった。

かけがえのないものを失ったために、最愛のものを守りつづけるために、愛情は狂気にかわる。

パソコン・オタクの高校生キュウが、偶然見つけたオンラインゲーム。

博多のライブハウスで宿命的に三人は出会った。地元のスター修吉に挑みがかった一矢のギター。

「熱い消防馬鹿なんか真っ平御免」と言い放つ、二十歳の新米消防士・大山雄大。

「熱い消防馬鹿なんか真っ平御免」と言い放つ、二十歳の新米消防士・大山雄大。

今度の舞台は、アメ横だ!失踪した相棒を捜すダンサー。嫌がらせに悩むヤクザ。

お台場にあるテレビ局が、72時間テレビ生本番の最中に、正体不明のグループにのっとられた。劇場型犯罪に翻弄される警察。

CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。

大学の同窓会で七人の旧友が館に集まった。

オホーツク海を見下ろす宗谷岬に傾斜して建つ奇妙な館―通称「斜め屋敷」。雪降る聖夜にその館でパーティが開かれる。

女流カメラマン千沙が、古都金沢をテーマにした写真集でデビューする直前、相次いで事件が起こった。

モディリアーニやスーチンら、悲劇的な生涯を送ったエコール・ド・パリの画家たちに魅了された、有名画廊の社長が密室で殺されるが、貴重な絵画は手つかずのまま残されていた。

「まるで不作の生大根をかじっているようだ」さんざんにもてあそばれた挙句、罵られ捨てられたお松は、偶然出会ったその男、煙管職人の勘蔵を絞殺してしまった。

終身刑の宣告を受けた鷲尾進は、韮釜刑務所に収監されていた。

頭部に銃創を受けて記憶を失った鷲尾進は脱獄に成功した!短機関銃で武装した保安部員たちを急襲し、仲間数人と逃れ出たのだ。

親の夜逃げのため、ひとり「佐々良」という町を訪れた中学生の照代。

聖なる島を訪れた天地竜之介は、奇妙な言い伝えを知る。

待望久しい直木賞受賞第一長編がついに刊行される。物語は1986年アフガニスタン東部のパンジシール渓谷にはじまる。

待望久しい直木賞受賞第一長編がついに刊行される。物語は1986年アフガニスタン東部のパンジシール渓谷にはじまる。

退役生活に別れを告げ、“不正規隊”を連れエル・ファシルの独立革命政府と合流したヤンは、二度目のイゼルローン攻略を目論む。

「十六歳だった。あのひとに出会うまで十六年もかかってしまったという気持ちは、後悔に少し似ている―」。

ルーマニアの山奥で、土に埋もれた中世の城が発見された。

密室で殺された画家が遺した奇怪な遺言状。その内容通りに起こった若い女性の連続殺人…。

三カ月後に隕石がぶつかって地球が滅亡し、抽選で選ばれた人だけが脱出ロケットに乗れると決まったとき、人はヤケになって暴行や殺人に走るだろうか。

次世代メディア“ユニット”によって、一躍、時代の寵児となった映像プロデューサー・ナカジ。

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。

昭和20年…アメリカ兵を刺し殺した凶器は忽然と消失した。昭和43年…ナイフは2300キロの時空を飛んで少女の胸を貫く。

メールから始まり、心中に終わる。スミオとジュリアのまっすぐな愛。

歴史に不滅の名を刻みつつも、いまだヴェールに厚く覆われたままの、東洲斎写楽。

竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。

女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避行を続けていた伊豆見翔人は、宮崎県の山深い村で、老婆と出会った。

不思議なことが起きる、東京の下町アカシア商店街。

死刑制度廃止。そのとき、政府が扱いあぐねたのは、すでに判決が確定していた死刑囚たちだったが…。

両親を事故で亡くした中学1年生の如月タクマは、母方の実家に引き取られるが、そこでは魔術崇拝者の祖父が密室の蔵で怪死していた。

ある日の午後。にぎやかな街のなかに突然裸の男と女が現れた。

富士山麓の樹海の奥深く、大型ヨットが浮かび、亡霊がさまよっている―その「都市伝説」を確かめようと訪れた五人の男子学生と二人の女子高生を包み込む極彩色の胞子の霧。

子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。

八丁標の外に出てはいけない―悪鬼と業魔から町を守るために、大人たちが作った忌まわしい伝説。

結成14年のアマチュアロックバンドが練習中のスタジオで遭遇した不可解な事件。

世界のクライマーから「ホワイト・タワー」と呼ばれ、恐れられた山がある。

封じこめていた悲しい記憶 名探偵が解きほぐす! 解決編にエピソードをプラスした完全版 桜もちに釣られて名探偵夢水清志郎は亜衣たち三姉妹と、山深い笙野之里にやってきた。

九州の入海をながめる丘陵の、最も峻嶮な峠「骨餓身」。

武士の身分を捨て、心に疵を抱えたまま江戸に出た喜三次。照降町自身番書役になって四年半が経った。

密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。

長野県・御柱祭の最大の見せ場である木落坂で、うねり暴れる御柱から振り落とされ、一人の男が亡くなった。

城下の掘割で若い女の幽霊を見たという普請方の男が、まもなく病で死んだ。

警視庁の窓際部署、特命係に所属する杉下右京と亀山薫。

伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。

新春早々、水城聡四郎は、新井白石から大奥年寄絵島の起こした騒動について調べよと命ぜられた。

伊三次の上司である定廻り同心の不破友之進の嫡男、龍之介もついに元服の年となった。

電車は、人数分の人生を乗せて、どこまでもは続かない線路を走っていく―片道わずか15分。そのとき、物語が動き出す。

人は誰のために生き、誰のために死ぬのか―。交通事故で意識不明になった三島耕一の自宅から見つかった尊厳死の要望書。

「今から、俺たちの学年の生徒が一人、死ぬ。―自殺、するんだ」「誰が、自殺なんて」「それが―きちんと覚えてないんだ。

「あいつだ。俺、思い出した」「あいつ?」「クリスマス・イヴの終業式の日の自殺者。