一見単純な事件だった。

奇妙な童謡どおりに探偵ばかり次々襲う殺人鬼“猫”による残忍で狡猾な事件。

岩手の洋館・アルファベット荘は、庭や屋敷内に奇怪なアルファベット形のオブジェが並ぶ奇妙な屋敷だ。

2月10日午前5時、JR関東の運転士の時計が、ケーブルテレビの放送が、そして精密機械工場の時間が15秒遅れて、2人が死んだ。

アパートの一室で若い女性の絞殺死体が発見された。一方、新興宗教の元本部跡にも同様の手口で殺害された女性の死体が…。

夏樹ミステリーの円熟を示す傑作中篇集 夫殺しの嫌疑をかけられた妻のアリバイの鍵をにぎる「幻の男」とは誰か。

地底渓谷のキモだめし、親友の裏切り、百物語、夜のお風呂、こっくりさん、学校の恐怖…等々、吉村達也が超人気ギャル雑誌『ポップティーン』に毎号連載をはじめたビジュアル・ホラー『オール』は、真夜中の恐怖をテーマにした連作短編小説。

「君を置いて行きたくないよ」。青年は背後から娘を抱きしめ、甘く囁いた。

結婚式の最中に新郎が刺殺された。しかし被害者の新郎と加害者の間には何のつながりもない。

女陰をのぞいておのれの一瞬先の運命を知る「忍法破倭兵状」。斬った首を他人の胴につないで生きかえらせる「忍法小塚ッ原」。

さあさ、寄席「泡亭」の、お披露目でございます―。

刑事ロビショーは、街に舞い戻った一匹狼の犯罪者ソニー・マーサラスから、謎の手帳を託される。

わたしの名前はマデリン。ハリウッドてパーティの企画や料理のケータリングをしている。

楽園の島はよき月夜、双子の若者と親しくしたし、聞くにぞ憎き美人カメラマンの妻や待つ、たれ惚れたと殺意に満ちた凶暴な夫がいざ島へ。

汗も流さず、涙も見せず、おまけに根性もなくて、スポーツ無責任観戦。

四十二歳。円熟の十手さばき 将軍様の鷹が殺された──。

一流の経営コンサルタントだった私は、突如解雇され失業者へと転落した。が、人生は苦もあれば楽もある。

老人は、人生の終わりが近づいているのを感じていた。

ああ、かっぽんしてぇ… 15歳。頭にあることといったらただひとつ――。

18世紀末。フランスでは革命に名を借りた狂気が横行していた。

いまや像をめぐるレースは革命政府をも巻きこんで急激に加速。

夜更けの留置場に現れた、その不思議な老人は六尺四方にしか聞こえないという夜盗の声音「闇がたり」で、遙かな昔を物語り始めた―。

深夜の弁当工場で働く主婦たちは、それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。

主婦ら四人の結束は、友情からだけではなく、負の力によるものだった。その結びつきは容易に解け、バランスを欠いていく。

聖創学院大付属高校で一人の少女が自殺した。死んだ彼女の名は雪村月子。

孤島に隠棲する才能ある研究者が、自慢の施錠システムの中で襲われた。「嵐の山荘」状態で人間の出入りはなし。

幻のコレクションを巡り、暗躍する古美術商たち。贋作作りの疑いをかけられ、苦境に立つ旗師・陶子。

「真幌はどうかしている」冬になると、真幌の海に蜃気楼が現われる。

女子大生・麻知子の父親が、大金とともに失踪した。不審な電話、謎めいた家政婦の行動に、麻知子は怯える。

伊豆半島の河津七滝のひとつ蛇滝で、後藤ゆみという若い女性が転落死した。

私立探偵・橋本が受けたある依頼―。それは、2年前に突然引退した女優・白石由加里を捜すこと。

東京・井の頭公園の道路脇に停車していた車の中で、女性が殺害されていた。被害者は青木美加、三十六歳。

白い乳房の、その頂から麓にかけ、赤い水脈が流れていた―日舞紅真会の発表会楽屋で、師範の田嶋紅真が絞殺された。

排気量2000ccの改造バイクを愛する売れない物書きのジョー。

シーズン・オフの日本海海岸。父親の目の前で、十三歳のひとりの少女が忽然と姿を消した。

もじゃもじゃ頭にぼんやりした姿、しかし、誰よりも鋭く、心優しく犯人の心に潜む哀しみを解き明かす。

宇宙暦796年、若くして「国家的英雄」となったヤン・ウェンリーは、司令官としてイゼルローン要塞へ赴任することになった。

憧れのサッカー部の小沢くんの写真をおおっぴらに撮れるからとの理由で写真部にいる幸。ところが、その小沢くんが殺された。

マンハッタンの建設現場で工具が頻繁に消え、さらにはクレーンの操作係が失踪する。

論理パズル小説“千葉千波の事件日記”シリーズ、特別書き下ろし中編。

岬美由紀の言動をすべて看破する北朝鮮の謎の刺客・李秀卿が、身近警護網を突破。

1835年9月、英国の軍艦ビーグル号がガラパゴス諸島を訪れた。

9歳のさきちゃんと作家のお母さんは二人暮し。毎日を、とても大事に、楽しく積み重ねています。

愛称マルコ、マタイ、ルカの、それぞれ専門の異なる若く個性的な歴史学者と元刑事が、ともに暮らすパリのボロ館。

ジャンボ機から爆弾が発見された。

その屋敷には古井戸があった。江戸時代から何人もの血を吸ったという呪われた井戸から、当主・吉沢の射殺体が発見された。

殺人事件の被害者が残した「=Y」の文字は果たして何を意味する!?あのクイーンの『Yの悲劇』への愛あるリスペクトに満ちたダイイング・メッセージものの白眉、『イコールYの悲劇』他、ロジカルかつアクロバットな推理が冴えわたる傑作ミステリ全5編を収録。

すわ細菌兵器拡散か!?事件は極秘扱いとなり、CIA、FBIも現地に急行する。

ニューヨーク州ロングアイランドの東端、オリエント岬の沖合に浮かぶプラムアイランド。

隠された物語や登場人物など、物語の真相に迫る極秘情報も完全公開。

元デルタ・フォース隊員のベンは、墜落した飛行機で発見した二千万ドルを、ある事情から友人のエディと山分けした。

日曜日、お父さんがいてお母さんがいて「僕」がいて、お兄ちゃんとお姉ちゃんは恋人がいて―。

愛の言葉も未来の約束もいらない。サイゴン川のほとりで、ホテルの部屋で、つかの間溺れた性愛の物語。

「これはひどい」凄惨な光景に、熟練の鑑識が目を背けた。

東京・台場で少年たちのグループの抗争があり、一人が刃物で背中を刺され、死亡する事件が起きた。

いつになったら、私は自由になれるのだろう。恋愛小説の最高傑作。

平和な夏休みを求めて、いつものようにムースヴィルの別荘にやってきたもと新聞記者のクィラランとシャム猫ココ。

セクシーな夢をみているだけではだめ。現実の男の人を見つけなさい。

探偵としてもすぐれた才能を発揮した怪盗アルセーヌ・ルパン。アリバイ崩しの鬼貫警部。

突然、知能を獲得した牛たち。「牛権」を主張し、人間たちに「我々を食べるな!」と迫り…。

昭和五十年、洋上にいる息子へ宛てられた母・晴子の長大な手紙。そこにはみずみずしい十五歳の少女がおり、未来の母がいた。

戦前から戦後へと続く母・晴子の回顧と独白は、彰之自身の記憶の呼び声となって波のごとく重なり、うねり合う。

好いた惚れたは八丁堀の顔にひとすじ体に八十八の刀傷。おとこ権佐のこころ意気。

オックスフォード近郊の小村に建つダーンリー家の屋敷には、奇妙な噂があった。

ミノルとハルコは“電波幽霊”の

土井超音波研究所の地下、出入りが絶対に不可能な完全密室で、奇妙な状態の死体が発見される。

鴉の濡れ羽島で起こった密室殺人事件から二週間。京都、私立鹿鳴館大学。

「ヒロシ、1031Dのことで話がついた」。その奇妙な新聞広告が掲載された直後、ヒロシという名の青年が相次いで殺された。

読めない名前の子どもたちが殺される!?被害者の名前は「五百旗」に「計徳」。掌には謎のメッセージ「1+1=」。

母さんと父さんは今年で結婚十五年目、僕は中学一年生でサッカー部員。

地下鉄の車内で若い男が刺殺された。男は「セコ」という謎の言葉を残して死亡した。

N金融江戸川支店強盗事件、幼児誘拐事件、そして、社長愛人宅に押し入った男女二人組―。

日本を代表するシャーロッキアンによる新訳全集最終回配本。圧倒的人気No.1作品。

トンデモ精神科医伊良部登場!深夜のプールに忍び込みたいと思ったこと、ありませんか?水泳中毒、ケータイ中毒、持続勃起症…ヘンなビョーキの博覧会。

ミステリ作家浦賀和宏は悩んでいた。次作のテーマは「密室」。

信州・牛伏村にある天狗伝説。信仰を集めたのは、天狗堂のおりん。

蜜月の幸福感に浸っていた鮎子を残して夫・家形圭介が突然失踪。

都内のホテルでフレーバリストと呼ばれる食品香料の研究者が殺された。

三年前、ふと働くのが嫌になって仕事を辞め、毎日酒を飲んでぶらぶらしていたら妻が家を出て行った。

ほんとうに欲しいものは、なに?アスファルトの亀裂から噴きこぼれる、情熱と官能。

1927年。サム・ホーソーンが、ノースモントに診療所を構えて五年の歳月が過ぎた。

二日たて続けに、東海道新幹線上り列車内で毒殺事件が発生した。

北朝鮮から米国への亡命者を乗せたボーイング747‐400は数時間遅れの出発ながら、順調な夜間飛行になるはずだった。

横浜テレビの看板レポーター山名めぐみが殺された。

「死」と題する萩原朔太郎の詩の内容そのままの死体が東京都下の桑畑で発見された。

古美術でひと儲けをたくらむ男たちの騙しあいに容赦はない。

自分が誰なのか確認するために、まわりのすべてを数え続ける少年・ヒロキ。

勤め先の二階にある「名探偵・巫弓彦」の事務所。

「やめろ!そいつと結婚しちゃいかん!」かの名画『卒業』のラストシーンそのままに、恋人がヴァージンロードから花嫁を奪い去る。

一枚のCDから突然黒い天使が現れた!?カルト的な人気を誇るアメリカのロックバンド“テリブル・スタンダード”のファーストアルバム、その中ほどに収録されているインストゥルメンタルの「ブラック・エンジェル」が流れた時、いきなりそいつが現れて、マイナーロック研究会

誕生日のたびに繰り返し見る悪夢。そこにいつも現れては、見ず知らずの人々を惨殺していく黒衣の男。

母が最期のときに告げた父の名。もう一人の「ぼく」との邂逅。

医学的には脳死と診断されながら、月明かりの夜に限り、特殊な装置を使って言葉を話すことのできる少女・葉月。