まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振る



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初公開日(参考)2002年06月
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長編小説

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まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振る (祥伝社文庫)

2002年06月01日 まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振る (祥伝社文庫)

「真幌はどうかしている」冬になると、真幌の海に蜃気楼が現われる。満彦は五歳の頃、美しかった母に連れられて初めて兄弟たちとそれを見た。蜃気楼に手を振ったら幻の町に連れて行かれる。だから手を振ってはいけない、と母に言われた。直後、こっそり手を振った長兄が事故死し、二十五年後の今、三千万円という金が残された兄弟の運命を翻弄する。 (「BOOK」データベースより)




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まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振るの総合評価:7.33/10点レビュー 9件。Dランク


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No.1:
(4pt)

まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振るの感想


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No.8:
(3pt)

蜃気楼が見える町の冬にふさわしいサスペンスドラマ

この本が春夏秋冬シリーズの1冊とは知らずに購入、後になって、真幌市という架空の町を舞台にした連作だと知りました。もっとも連作といっても、それぞれの作品は独立していて関連はないそうです。

ストーリーは他のレビューアさんが詳しく書いておられるのでそちらに譲ります。犯罪を犯してしまう人物が悪人ではなくむしろ善人で、つましく生きている平凡なサラリーマンというのにむしろ同情を覚えてしまいます。決してばれないと思った犯罪が、まったく別の事件が起きたために偶然発覚してしまった、その運のなさ。はかない恋心を抱いた女性とも所詮は結ばれない、そのあたりの悲運が、この陰影ある町の冬にしっくりはまっています。
真幌市にも親しみがわいてしまいました。最初に詳細な地図が載せてあり、それを見ながらストーリーを追っていくのも楽しく、実際にこの町がどこかに存在しているような気がしてきます。蜃気楼が出るということ、JRと私鉄が交差しているあたり、私はやはり富山市が似ていると思いました。でも方角と海のある場所は逆なので、設定としては太平洋側になるのですよね・・・などと存在しない町なのについあれこれ考えてしまいます。

有栖川氏のいつもの本格ミステリとは作風が違いますが、2時間のサスペンス・ドラマにしたらなかなかいい作品になるのではないでしょうか。他の春夏秋の作品も読んでみたくなりました。
まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振る (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振る (祥伝社文庫)より
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No.7:
(4pt)

有栖川氏には珍しいサスペンス色の濃い作品

中編を有名ミステリー作家が季節ごとに競作したまほろ市の殺人シリーズの作品で、本作は有栖川氏の担当となっている。
交通事故に遭遇し、そこに落ちていた大金を主人公が持ち帰り、同居する兄弟にとがめられたので殺してしまった・・・というところから始まる話で、有栖川氏にしては珍しい本格路線というよりは主人公と警察の駆け引きを描いたサスペンス色の強い作品である。
が、幻想的趣向も最後はやや強引と言える結論で論理的に落ちを付けるところが有栖川氏らしい作品。
このシリーズの中では最もストレートに楽しめる作品と言える。
まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振る (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振る (祥伝社文庫)より
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No.6:
(5pt)

ラーメンが伸びました。

著者の有栖川氏はミステリー作家です。氏の作品のほとんどを読んできましたが、常に現実的に整合性のある物語をかかれる方で、最近流行りのアンチ・ミステリーを書かれる作家さんではありません。
…ということを知っている私でさえ、「これはもしや…」と思うような非現実感が、この作品には常に付きまといます。物語の書き方はどこまでも現実的なのに、どこか蜃気楼のように「幻」を感じさせるのです。その幻の姿を追っているうちに話はどんどんと進み、最後にはほとんどそれに捕らわれます。
物語終盤に友人がラーメンを作ってくれたのですが、結果は表題のとおり(ちゃんと完食しましたよ)。
ところどころに効いている皮肉も心地いい。中篇でも食い足りないということは決してありません。おすすめです。
まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振る (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振る (祥伝社文庫)より
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No.5:
(5pt)

ラーメンが伸びました。

著者の有栖川氏はミステリー作家です。氏の作品のほとんどを読んできましたが、常に現実的に整合性のある物語をかかれる方で、最近流行りのアンチ・ミステリーを書かれる作家さんではありません。
…ということを知っている私でさえ、「これはもしや…」と思うような非現実感が、この作品には常に付きまといます。物語の書き方はどこまでも現実的なのに、どこか蜃気楼のように「幻」を感じさせるのです。その幻の姿を追っているうちに話はどんどんと進み、最後にはほとんどそれに捕らわれます。
物語終盤に友人がラーメンを作ってくれたのですが、結果は表題のとおり(ちゃんと完食しましたよ)。
ところどころに効いている皮肉も心地いい。中篇でも食い足りないということは決してありません。おすすめです。
まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振る (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振る (祥伝社文庫)より
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No.4:
(2pt)

中編だと思えば

 『幻想都市の四季』の終篇。倉知淳『春 無節操な死人』、我孫子武丸『夏 夏に散る花』、摩耶雄嵩『秋 闇雲A子と憂鬱刑事』に続く第4弾。ただし、舞台を同じにするという縛りをかけただけの競作なので、春から読む必要はない。一冊だけでも楽しめる。しかも、各冊とも中編一本で一冊にしたもので、かなり簡単に読めてしまう。
 ミステリとしての完成度はとても低い。期待しないで読まないようにしないと、がっかりする。まあ、中編だと思えば、腹も立たないかな?
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