空白の起点



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初公開日(参考)1961年01月
分類

長編小説

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空白の起点 上 (大活字本シリーズ)

2002年04月30日 空白の起点 上 (大活字本シリーズ)

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空白の起点の総合評価:8.67/10点レビュー 3件。-ランク


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No.3:
(4pt)

古さを感じさせない佳作

僕は本作の日文文庫版を古書フェアで見つけ、買って読んでみた。日文文庫ってどこ? と思ったら、奥付に日本文芸社と書いてあった。今は日文文庫なんてないから、レアな文庫だ。

そんなことはさておき、本書はもともと1961年に光文社から出ているから、ずいぶん古いミステリである。しかし、今読んでも古臭さをあまり感じさせない。保険金殺人、列車からの殺人目撃など、道具立ては地味だが今でも通用する内容だと思う。

難を言えば、女性や男女関係の描写に前時代的なものがあって(笹沢作品には往々にしてこれがある)、今の視点で読めば差別のそしりを免れないけれど、それは書かれた時代を考慮して目をつぶるとしよう。

主人公は保険調査員の新田純一(そんな名前のアイドルがいたけど、これはまあ偶然ですね)。彼にも暗い過去があって、それは何かということでも引っ張るのだが、これは案外あっけなかった。それにしても笹沢左保30歳ごろの作品、文章がとても達者である。本作は直木賞候補にも挙がったようだ。
空白の起点 (講談社文庫 さ 4-3)Amazon書評・レビュー:空白の起点 (講談社文庫 さ 4-3)より
406136166X
No.2:
(4pt)

これはいいですね。

「ひどミス」を読んだ人が勧めていたので。 1961年、『宝石』に連載され、すぐ単行本化されたもの。 新幹線開通前で、大阪から帰る特急の窓から、若い女が真鶴あたりで海へ落ちる男を見た。 それが実は実の父で、というところから、その父がいくつもの生命保険に入っていたということで、生保会社の男が探偵役になって調べて行く。 特に意外な展開ではないが、雰囲気がいい。
空白の起点 (講談社文庫 さ 4-3)Amazon書評・レビュー:空白の起点 (講談社文庫 さ 4-3)より
406136166X
No.1:
(5pt)

まぎれもなく笹沢左保の代表作の1つ。復刊されてほしい

カッパノベルズでの初版は1961(昭和36)年。
まだ新幹線が開通しておらず、サラリーマンたちが東京〜大阪間の出張の往復に、東海道線を走る急行列車を利用していた時代の作品である。
そうした時代だからこそ、列車がカーブでスピードを落とす瞬間、窓の外に見える岬の上から、人が転落するのを目撃する、というシチュエーションが成り立つ。
と書けば、お分かりの方も多いと思われるが、これはミステリでは極めて定番的な題材の作品である。
同じようなシチュエーションを、たとえば草野唯雄は『山口線“貴婦人号" 』で描いている。
あちらは、大胆な物理的トリックを駆使した、いかにも草野唯雄らしい強引な展開が微笑ましい怪作であった。
こちらは、作者本人も「謎とロマンの融合」を目指していた時代の代表作として自負していた作品であり、スタンダードな傑作。
犯人が仕掛けるトリックは、実はきわめて単純で、一般人でも実行可能なものである。
しかし、全篇にわたって、さりげなく、かつ緻密に張られた伏線が回収されなければ、事件の全体像は明らかにされない。
その展開が見事である。
本作は、単にストーリーの表面だけ追うなら、今となっては「良くあるシチュエーション」であり「犯人が初めからバレバレ」であり「二時間ドラマで何度も見たストーリー」でしかない。
だが、古典とはそういうものであり、たとえばクリスティの『アクロイド殺人事件』にしても、今となっては「良くあるネタ」にすぎないのだ。
本作は、綾辻行人や有栖川有栖の世代の「新本格」に影響を及ぼした、1960年代版「新本格」の代表作であり、日本の戦後のミステリでは古典に属する名作である。
そろそろ、どこかの文庫から、復刊されてほしい。
(というか、光文社文庫は、かつてカッパノベルズで出ていた本作や『炎の虚像』や『沖縄海賊』等々を文庫で復刊するべきだ)
空白の起点 (1980年) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:空白の起点 (1980年) (講談社文庫)より
B000J87PDI



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